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更新日:2023年9月21日
あなたの大切な人生のために
ダメ。ゼッタイ。
薬物乱用は、精神と身体の両面に深刻な悪影響を及ぼします。また、乱用者自身の精神や身体の健康上の問題にとどまらず、家庭内の暴力などによる家庭の崩壊、さらには重大な犯罪や事件の原因ともなり、社会全体の問題へと発展します。
麻薬や覚醒剤などの薬物は、使用しているうちにやめられなくなるという「依存性」と、乱用による「幻覚、妄想」に伴う自傷・他害の危険性があるという大きな特徴があります。
一度だけのつもりが、いつの間にか依存症となり、一度しかない人生が取り返しのつかないものとなるのです。
覚醒剤は「アイス」「氷」「スピード」などとも呼ばれています。乱用薬物の中でも特に依存性が強く、くりかえし使用していると脳に強い障害を引き起こし、普通の生活はできなくなってしまいます。1度に大量に乱用すると、急性中毒で死ぬこともある危険なものです。
大麻草の葉を乾燥させたものや樹脂を固めたもので、「野菜」「クサ」「ハッパ」「グラス」「チョコ」などとも呼ばれています。知覚を変化させ、恐慌状態(いわゆるパニック)を引き起こすこともあります。乱用を続けると、学習能力の低下、記憶障害、人格変化を引き起こします。大麻は他の違法薬物に比べると激しい身体症状が出にくいため、自分でも気づかないうちに大麻依存症になっていきます。そして、さらに強い刺激を求めてより強い薬物に手を出す例が多く、「ゲートウェイドラッグ」(薬物乱用の入り口)と言われています。インターネット等で「大麻は身体への悪影響がない」「依存性がない」などの誤った情報が氾濫しており、若者の検挙者が急増しています。
MDMAは化学薬品から合成された錠剤型の麻薬で「エクスタシー」「バツ(×、罰)」「タマ(弾、玉)」とも呼ばれ、知覚を変化させ、幻覚が現れることがあります。カラフルな色や様々な模様の刻印が特徴です。大量に摂取すると、高体温になり、死に至ります。
ヘロインは「ペー」「チャイナホワイト」「ジャンク」などとも呼ばれ、けしの実からとれるあへんを元に複数の工程を経て作られます。依存性と激しい禁断症状が特徴です。禁断症状が続くと正常な精神活動が保てなくなり、人格が崩壊してしまうこともあります。ショック状態に陥ると、こん睡状態から呼吸停止、死に至る場合もあります。
コカインは「コーク」「スノウ」「クラック」「チャーリー」「チャリ」「自転車」などとも呼ばれています。コカの葉から作られた強力な中毒性をもつ精神刺激薬です。神経を興奮させる作用があり、幻覚や妄想などの症状が現れます。大量に摂取すると全身痙攣をおこすほか、死にいたることもあります。
「お香」「アロマ」「バスソルト」などと称して、安全であるかのように販売されていますが、実際はとても危険な薬物です。既に規制されている麻薬や覚醒剤の化学構造を少しだけ変えた物質が含まれており、身体への影響は麻薬や覚醒剤と変わりません。むしろ、身体にどんな影響を及ぼすのかわからない危険なものがほとんどで、呼吸困難や異常行動を引き起こしたり、死に至ることもあります。危険ドラッグに含まれる幻覚等の作用があり、健康被害が発生する恐れがある物質を、国や県が「指定薬物」「知事指定薬物」として指定しています。
シンナー、トルエン、接着剤などの有機溶剤を乱用すると、脳(中枢神経)がおかされます。目が見えなくなったり、歯がぼろぼろになったり、手足がしびれてきかなくなったり、貧血になることもあり、最悪の場合は死ぬこともあります。乱用を続けていると、心と体の健全な発達が妨げられます。
法律 |
薬物 |
栽培 |
罰則 |
---|---|---|---|
覚醒剤取締法 |
覚醒剤 |
非営利犯:10年以下の懲役 |
|
大麻取締法 | 大麻 | ※1 | 非営利犯:5年以下の懲役 営利犯:7年以下の懲役 情状により200万円以下の罰金を併科 |
麻薬及び向精神薬取締法 |
ヘロイン |
非営利犯:10年以下の懲役 |
|
その他の麻薬 | ※2 | 非営利犯:7年以下の懲役 営利犯:1年以上10年以下の懲役 情状により300万円以下の罰金を併科 |
|
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び 安全性の確保に関する法律 |
危険ドラッグ (指定薬物) |
3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はこれらの併科 業として行った場合:5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金、又はこれらの併科 |
※1
非営利犯:7年以下の懲役
営利犯:10年以下の懲役、情状により300万円以下の罰金を併科
※2
薬原料植物をみだりに栽培した者
非営利犯:1年以上10年以下の懲役
営利犯:1年以上の有期懲役、情状により500万円以下の罰金を併科
「依存性」・・薬物を繰り返し使わずにはいられなくなり、薬物をやめたくても自分の意志ではやめられなくなってしまいます。
「耐性」・・使用を繰り返しているうちに、それまでの量では効かなくなり、薬物の使用量が増えてしまいます。
一回だけと思って始めた人も、「依存性」と「耐性」によって使用する量や回数がどんどん増えていき、どうしようもない悪循環に陥ります。
やめようと思っても自分の意志だけでは、やめることができなくなってしまうのです。
薬物乱用により脳の回路に変化が生じ、後遺症が残る場合があります。ひとたび幻覚・妄想などの精神病の症状が生じると、治療によって表面上は回復しているかに見えても、これらの症状が再び起こりやすくなる下地が残ってしまうのです。
乱用をやめ、普通の生活に戻ったとしても、ささいなストレスや飲酒などによって、突然、幻覚・妄想などが再燃することがあります。これを「フラッシュバック(再燃)現象」といいます。
※危険ドラッグや指定薬物の場合、上記の症状やこれらを組み合わせた症状が発現するおそれがあります。
●薬物の恐ろしさを正しく知りましょう
・薬物乱用は犯罪であることをしっかり認識
・誘われても「ダメ」と断る勇気
・「1回くらいなら大丈夫」「自分だけは大丈夫」といった考えは絶対にもたない
・家庭や社会にはかり知れない弊害を及ぼすことを正しく知る
●家族の役割がとても大切
・子供を孤立させない、また過度の放任主義にならない
・子供のご機嫌取りはしない
・社会の一員であることを認識させる
・「自分の子供だけは大丈夫」といった過信に注意
・思春期の心身の変化を理解する
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