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更新日:2024年1月1日
7月3日(日曜日)に開催された「ご近所あそびコーディネーター養成講座」の研修をレポートします。この講座は全5回で、今回が初回です。
浜松市内はもちろん、静岡市や豊橋市など市外からの参加もあり、関心の高さが伺えました。
まずはじめに、「なぜ地域の子どもの居場所なのか」をテーマに、「地域の子どもの居場所の現状と子どもの成育環境の現代的特徴はどのようなものか」「子どもたちは地域の居場所として、公園でどのように過ごし、どのような思いを抱いているのか」「居場所づくりで大切なこと・本質的なことは何か」について駒澤大学総合教育研究部教授 萩原建次郎氏から講義を受けました。
子どもにとっての公園は、多様な人々や自然とのふれあい、顔の見えるつながりが育まれる放課後の重要な居場所です。
ただ、ボール遊び禁止などのルールや制約に溢れた現在の公園には子どもの居場所がなく、塾やクラブ活動に居場所を求めているのが現状のようです。
子どもにとって「公園をどのように使うか、使えるか」といった問題はリアルな生活課題・地域課題になっています。
多くの子どもたちは大人の公園利用者・関係者と共に公園ルールに関して意見交換したいと願っているという調査結果もあり、これを解決するには、子どもや大人が対等に話し合う公園協議会といった仕組みが必要だそうです。
大人社会がもつ規範性と子どものもつ創造性に折り合いをつけ、子どもが大人社会から少しはずれ、羽根を伸ばして遊べる場所が必要だということを学びました。
子どもの居場所に関する調査報告書
https://www.soumu.go.jp/main_content/000758695.pdf(別ウィンドウが開きます)
市内でご近所あそびを実践している3団体から活動内容のお話を聞きました。
1.「有限会社伸松園(造園)」 の小畑さん
植木屋の農場を開放し、ロープ、ハンモック、木の廃材等を使った子どもたちの自由な発想による遊びを実践中。(活動拠点:浜名区新原、スタッフ:4,5人)
https://www.facebook.com/shinsyoen/(別ウィンドウが開きます)
2.「自主まめっちょ」の東井さん
古民家や畑を使った外遊び、自然遊びを実践中。やってみたいという気持ちを大切にしている。(活動拠点:浜名区都田ほか市内さまざまな場、スタッフ:0歳から小学生の保護者)
https://ja-jp.facebook.com/selfmameccho/(別ウィンドウが開きます)
3.「浜松里山竹クラブ」の佐野さん
竹林整備、気持ちの良い場所づくり。竹の子掘りといった体験や自然遊びを実践中。(活動拠点:中央区大久保、スタッフ:約40名)
お話を聞いて印象に残ったのは、どの団体も口コミの力で参加者が広がったことや、近隣よりも遠くからの参加者の方が多いということが印象的でした。
講義を受けたあと、今回のテーマを基に参加者で自己紹介や情報交換をしました。参加者の中には既にご近所あそびを実践されている方もおり、限られた時間の中でしたが興味深いお話がたくさん聞けました。以下、特に印象に残ったお話を3つ紹介します。
・大人が楽しまないと子どもも楽しめない。親子を離してそれぞれで遊ぶことも必要。
・子どもにとって年の離れた世代は近寄りがたい存在と思われているかも。(世代間の分断)。お互いに遊びを教えあうと良い循環が生まれてくる。
・子どもはどこまでならやって良いのか大人から影響を受けている。そのため見える形でロールモデルを示してあげるのも効果的。
今回の講義を通じ、子どもにとっての居場所とはどういうものなのかを考えるきっかけとなりました。
現在、公園課では万斛庄屋公園の再整備を行っており、子どもや子育て世代の居場所となる公園づくりに取り組んでいます。第3回、第4回講座では、万斛庄屋公園を舞台にプレイパークの実践者を講師にお迎えし、「1日だけのあそびば」を実践する予定です。浜松市内の公園が子どもの居場所となるよう、参加する皆さんと一緒に考えたいと感じました。
イベント名 | ご近所あそびコーディネーター養成講座 |
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日時 |
令和4年7月3日(日曜日) |
場所 |
浜松市市民協働センター |
主催 後援 |
認定NPO法人 浜松NPOネットワークセンター/主催 浜松市教育委員会/後援 静岡新聞社・静岡放送/後援 中日新聞社東海本社/後援 |
イベント参加者数 | 20人 |
目的 | 公園を舞台に、子どもや若者たちが安心して過ごせる居場所づくりを学ぶ |
対象 | 一般 |
内容 | 講座・交流会 |
問合せ先 | 認定NPO法人 浜松NPOネットワークセンター 電話:053-445-3717 メール:info@n-pocket.jp |
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