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更新日:2025年8月5日
ガラス絵「愛の告白」(1758年)
ニコラウス・ミヒャエル・シュペングラー
ドイツ・アウクスブルク市アートコレクション&美術館・博物館所蔵
読書に没頭する老女の目を盗み、若い女性の耳元で愛をささやく男性。控える幼い少女は、男性の誘惑に老女が気付いているのか様子を伺っているようです。作者であるドイツの画家シュペングラーは、人物や室内を緻密に描写することで知られています。また、この作品は板ガラスの裏側から絵を描くガラス絵であり、表から見て一番最初に見える部分、つまり人物の目や唇等の細部を最初に彩色し、そのあとで顔や髪、そして最後に背景に筆を入れていきます。紙やキャンバスなどに描く絵画とは逆の順番で制作していくのです。さらに、男性の上着や老女の座る椅子などは、ガラスに貼った金箔を削るエグロミュゼ技法で仕上げています。
本作品の所蔵館は、ドイツのバイエルン州アウクスブルク市アートコレクション&美術館・博物館です。アウクスブルクの市立博物館協会の複合施設の名称であり、その中のひとつであるシェッツラーパレスが所蔵する優れたガラス絵のコレクションの中から、69点が浜松市美術館にやってきます。
浜松市美術館ホームページ
「大ガラス絵展-波濤をこえ、ガラスにきらめくファンタジア-」
11月3日(月曜日・祝日)まで開催
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/artmuse/
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