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更新日:2025年5月5日
「青花象形水注」ベトナム・黎朝(15~16世紀)
町田市立博物館蔵
~浜松市美術館~
「躍動するアジア陶磁-町田市立博物館所蔵の名品から-」
アジアでは多くの民族が盛衰を繰り返し、多様な文化が形成されてきました。人々の生活に根ざした工芸である陶磁器には、時代や地域ごとの文化的特徴が色濃く反映されています。
本作は、15〜16世紀にベトナムで制作された水注です。ふくよかな象が鼻を高く上げ、躍動感たっぷりに表現されています。その姿からは、高らかな鳴き声が聞こえてくるかのようです。作品名にある「青花」は、白い素地の上にコバルト顔料で青い絵付けを施す技法です。象の体に描かれた意匠的な文様と素朴な顔貌表現により、全体的に愛らしい作品となっています。
浜松市美術館では、町田市立博物館が所蔵する東南アジア各地の陶磁器と、それに関連する中国の陶磁器を展示した「躍動するアジア陶磁-町田市立博物館所蔵の名品から-」を開催しています。本展では、技法や色彩に注目し、新たな視点からアジア陶磁器の魅力を紹介しています。同じ技法でありながら、地域ごとに異なる多彩なバリエーションを、ぜひご覧ください。
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