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更新日:2025年2月5日
≪東巴絵図考≫1999年高畑郁子作
豊橋市美術博物館蔵
秋野不矩美術館特別展
秋野不矩と高畑郁子-インドとの邂逅-より
豊橋市の日本画家、高畑郁子(1929-2023)は、インドとの出会いにより独自の画風を確立後も世界各地へ取材し新たな表現を試みた。
70歳で中国雲南省の世界遺産・麗江を訪れた高畑は現地の印象をこの作に表現した。麗江の少数民族・納西族は、何世紀もの間にもたらされたインド、チベット、中国などの文明要素が融合した独自の文化を持ち、自然崇拝を基本とする東巴教を信仰する。画面中央では神仙や神格化された動物たちがおどけた表情を見せ、中央下部には東巴の聖地・玉龍雪山と満天の星、そして左右外側には儀式で用いる木牌が配される。全体を覆う点描はうごめく無数の生命にも見え、万物に神が宿るとする東巴の世界観を表わすかのようだ。
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