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更新日:2021年2月1日
皆様の家庭や事業所から出た汚水は、下水道管を通って浄化センターに入ります。ここでは、中部浄化センターを例に上げて、その汚水を浄化して河川に放流するまでの仕組みを紹介します。
浄化センターに流入した汚水は、ポンプ場を通り、スクリーン・沈砂池により大きなゴミや小石・砂などが取り除かれ、最初沈殿池(さいしょちんでんち)に送られます。
ここで下水をゆっくりと流し、沈殿しやすい汚泥(砂やどろ)を池の底に沈めます。底に溜まった汚泥は、集めて汚泥処理施設で処理します。汚泥を除いた汚水は、反応タンクへ送られます。
ここで下水を活性汚泥(微生物をたくさん含んだ汚泥)と混ぜ合わせ、空気の泡を吹き込みます。
このとき送風機を動かすためにたくさんの電気を使います。この攪拌曝気(かくはんばっき)を約8時間おこなうと微生物が汚水中の汚れを分解してくれます。そのあと、最終沈殿池に送ります。
※汚水の中の汚れ(主に有機物)はバクテリアたちによって分解されます。バクテリアたちは酸素のあるところでよく活動するので、好気性バクテリアと呼ばれています。原生動物たちは、このバクテリアたちを食べて生きています。
アルセラ
(原生動物)
エピスティリス
(原生動物)
プロロドン
(原生動物)
ロタリア
(後生動物)
反応タンクからの流入水は、ここでゆっくりと流れます。活性汚泥の塊は、池の底に沈んで上澄みの処理水と分離されます。
また活性汚泥の一部は、また反応タンクへ戻ります。余分な汚泥は汚泥処理施設で処理します。
最終沈殿池からの処理水は、ここで、消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)を加えて、大腸菌やその他の細菌類を消毒します。こうしてきれいになった水は、馬込川へ放流されて自然環境の保護に役立っています。
さて、最初沈殿池や最終沈殿池で沈殿した汚泥は、汚泥処理の流れによって、水分を絞り脱水ケーキ(汚泥の塊)となって、焼却炉で燃やされます。イメージ(PDF:30KB)
最初沈殿池で集められた汚泥を、約12時間溜めて沈殿させ、汚泥を水と分離して濃縮します。
最終沈殿池で集められた汚泥に、起泡助剤(泡が出来やすくなる薬)と凝集剤(汚泥を塊にする薬)を加え、汚泥を浮上させて濃縮します。
重力濃縮槽と機械濃縮槽で濃縮し回収した、水分の減った汚泥を混合して貯留します。
ここでは濃縮した汚泥に凝集剤を混ぜ、遠心脱水機で遠心力を利用して汚泥中の水分を絞り取ります。脱水された汚泥は、水分を約80%含んだ脱水汚泥(脱水ケーキ)となります。
脱水された汚泥は、都市ガスを補助燃料として自己燃焼しながら焼却炉で焼却されます。焼却灰はセメント原料として有効利用されています
中部浄化センターの2号焼却炉
1日約60トンまでの脱水ケーキの焼却を可能とします。焼却後、減量化して残った焼却灰をセメント材料にしてリサイクルしています。
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