浜松のうなぎってなんでおいしいの
うなぎのヒミツ
ヒミツ1
本格的なうなぎの養殖は浜名湖で始まったんだよ
“うなぎといえば浜松!”と言われているのは、うなぎ養殖業が浜松で始まったからです。
今から120年以上前の明治時代に、浜名湖で服部倉次郎(はっとりくらじろう)さんという人がうなぎの養殖を始めました。
浜名湖ではうなぎの稚魚のシラスウナギが獲れ、1年通じて温暖な気候、広い養殖池を作りやすい平らな土地、そして豊富な地下水。
さらに、うなぎのエサとして浜名湖の小魚がたくさん獲れただけでなく、当時盛んだった養蚕の蚕もエサになるという好条件が重なり、浜松ではうなぎの養殖が盛んになったのです。
うなぎ1
ヒミツ2
うなぎ2
ビニールハウスの中の温かい池で養殖
うなぎは太平洋のマリアナ諸島の近くの海で卵を産みます。その卵からシラスウナギといううなぎの赤ちゃんが生まれ、海流に乗って日本にやってきます。
12月から4月に浜名湖や天竜川の河口で捕獲したそのシラスウナギを、養殖池に入れるところからうなぎ養殖は始まります。以前は屋外の池で養殖をしていましたが、今はすべてビニールハウスの中で行われています。
中央区(旧西区)の古橋知樹さんの養鰻場には25面の池があり、水温は30度。1つの池にはうなぎが3万匹もいるのです!
うなぎ2
ヒミツ3
元気なうなぎをだいじに育てているよ
養鰻池の水は300メートルの地下から引かれたミネラルたっぷりの地下水が使われています。うなぎの調子がちょっと悪い時などは、そこに塩水を足すのだそうです。
朝と午後に与えるエサは、世界中の魚の魚粉にかくし味をプラスして水と油でねり合わせた特製の配合飼料。
養鰻池は地下でつながっており、うなぎの成長に合わせて池を移動させて育てます。
そうやってだいじに1年以上かけ、0.2グラムだったシラスウナギが約1000倍の200~300グラムに成長したら、いよいよ出荷です。
出荷されたうなぎは、浜名湖養魚漁業協同組合でスタッフが大きさや状態を見て選別。井戸水のシャワーを一晩浴びせてエサの匂いなどを取ってから、翌日に届く本州内の地域には生きたまま送られます。
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ヒミツ4
うなぎ4
うなぎはパワーいっぱい!おいしい食べ方は?
ビタミンB1やビタミンA1をはじめ、うなぎはビタミンが豊富。疲労回復や食欲増進、眼の働きにも良い元気食品です!
うなぎといえばかば焼きが代表的な食べ方ですが、背開きにして白焼きにし、それを蒸してからタレをつけてかば焼きにする「関東風」と、腹開きにして白焼きにしたものを蒸さずにかば焼きにする「関西風」があります。
東京と大阪の中間に位置する浜松では、関東風、関西風両方のかば焼きを食べることができます。
また、かば焼きにしないで白焼きをそのままわさび醤油でいただくのもおいしい食べ方です。

(2022年度取材・掲載)
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ヒミツ5
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取材先:浜名湖養魚漁業協同組合、有限会社フルハシ
https://maruhama.or.jp/
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