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すっぽんタイトル
ヒミツ1
すっぽんって、どんな生き物なのかな?
すっぽん養殖(ようしょく)のヒミツをさぐりに、舞阪町にある服部中村養鼈場(はっとりなかむらようべつじょう)さんに来たよ。会長の服部さんが、すっぽんについて教えてくれました。
すっぽんはカメの仲間で、スッポン科というのがあって、その中にもいろんな種類があるんだって。ここで飼っているのは、日本に昔からいた種類なんだ。カメとのちがいは、すっぽんは暖かいところの川や池にすんでいて、甲羅(こうら)がやわらかいんだよ。
おくびょうな性格だから、びっくりするとかみついてはなれないんだって!だから、つかまえるときは後ろから甲羅の両側をおさえてつかまえるんだよ。顔もカメと違うね。首がすごく伸びるんだ。裏返しにしても、首の力を使って元にもどるところを見せてもらったよ。
すっぽん1
ヒミツ2
すっぽん2
すっぽんの養殖も浜名湖で始まったんだって
今から120年以上前の明治時代に、服部さんのひいおじいさんの服部倉次郎さんという人が、雄踏町出身で愛知県の水産試験場にいた中村正輔さんという人といっしょに、浜名湖で日本で初めてのすっぽんの養殖を始めたんだって。
二人は浜名湖のうなぎの養殖も始めた人なんだ。浜名湖はすっぽんとうなぎの養殖が生まれた場所なんだね!
浜名湖がすっぽんの養殖に向いていた理由は、まず、気候が暖かいこと。次に、養殖する池を作る場所がたくさんあったこと。そして、浜名湖が東京と大阪の中間にある便利な場所だったことなんだって。
服部中村養鼈場さんは今、年間数万匹のすっぽんを全国に出荷しているそうだよ。
すっぽん2
ヒミツ3
すっぽんは、どうやって育てているんだろう?
たくさんの広い池を見せてもらったよ。服部中村養鼈場さんでは完全路地養殖(かんぜんろじようしょく)といって、自然に近い環境で育てているんだ。これは全国的にとてもめずらしいんだって。
だから11月から3月の間は、すっぽんたちは池の泥の中で冬眠しているよ。その間はエサを食べないから、ゆっくり育つんだ。大きくなるまでには3~4年くらいかかるそうだよ。
すっぽんが卵を産む場所は砂場になっていて、夏になるとここに大きな親すっぽんが上がってきて、一度に20個から30個も卵を産むんだ。それを孵化(ふか)場へ持っていって人工孵化させると、2ヶ月ほどで3グラムくらいの赤ちゃんすっぽんが生まれるんだよ。
最初はタンクの中でだいじに育てて、大きくなるにつれて池をかえていく。1年生の池、次は2年生の池、みたいな感じだね。エサが一番重要で、昔は生の魚のミンチを与えていたんだって。今は特別に調合されたエサをあげているよ。
3~4年たって600グラムから1キロくらいに育ったら出荷。箱に入れて生きたまま、全国の高級料理屋さんなどに届けられるよ。
すっぽん3
ヒミツ4
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すっぽんのおいしい食べ方は?
すっぽんといえば、すっぽん鍋!すっぽんはとってもおいしいだしが出るんだって。だから、すっぽん鍋には野菜とかほかのものは入れなくて、すっぽんだけを味わうんだって。そして、残った鍋のスープにごはんや卵を入れるとすばらしい雑炊(ぞうすい)ができるそうだよ。おいしそうだなあ!
そのほか、すっぽんの肉をから揚げにしたり焼いたり、スープを使った茶わんむしにしたり、おいしい食べ方はいろいろあるよ。服部中村養鼈場さんでは、手軽におうちで楽しめるすっぽん鍋セットやすっぽんカレーなども販売しているそうだよ。
すっぽんのヒミツをいろいろ知ったら、浜名湖のすっぽんがとっても身近に感じられるようになったね!

(取材時期:2024年1月)
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今回の取材先:服部中村養鼈場
https://www.hattori-suppon.co.jp/
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