浜松の馬鈴薯ってなんでおいしいの
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ヒミツ1
三方原の台地で育つ、高品質の馬鈴薯(ばれいしょ)
徳川家康と武田信玄の「三方ヶ原の戦い」で有名な三方原台地を中心に栽培が行われている馬鈴薯は、その酸性土壌の赤土と太陽の光をいっぱいに浴びて育っています。
輝きのある白い外観、デンプン量が多く甘みのある高品質な馬鈴薯として、全国で高い評価を受けています。
ホクホクした食感の「男しゃく」、煮くずれしにくい「メークイン」の2品種が栽培されており、栽培量はおおむね9対1の割合です。
出荷時期は5月~7月、約5,000トンが出荷されています。
※じゃがいもと馬鈴薯は同じものを指しています。馬に付ける鈴に形が似ていることから付いた名前です。
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ヒミツ2
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赤土(あかつち)に合った作物を、世代を超えて受け継がれる工夫で名産品に
三方原での栽培の始まりは、大正の初期までさかのぼります。条件があまり良くないため、栽培できる作物が限られていましたが、そんな中、やせ土と乾燥に強い作物として導入されたのが馬鈴薯だったのです。
大正時代の後期に導入された「男爵」は、三方原台地の赤土と相性が良く、収量が増加していきましたが、馬鈴薯栽培に適していない部分もありました。赤土は粘土質なので、そのままでは根を張ることができず、水はけも悪かったのです。
畑を丁寧に耕して根張りを良くし、排水が良くなるように畑の管理をしていくことで、おいし馬鈴薯が栽培できるようになりました。
先人(せんじん)の努力、そして、世代を超えて受け継がれる「こだわり」が、高い評価・知名度を誇るブランドを産み出しています。
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生産者に聞いた「おいしさのヒミツ」
三方原で約40年間、馬鈴薯を生産している農家の兼子さんにお話を聞きました。

Q:栽培過程で工夫していることは何ですか。
A:「土づくり」です。赤土は元々、栄養分が豊かな土壌とは言い難く、水はけに難があります。その分、土壌改良には力を入れていて、ソルゴーで「緑肥(りょくひ)」も行っています。
それから、肥料にもこだわっていて、魚介系の肥料を使用しています。チッ素などの栄養分が適切に加わることで、よりおいしい馬鈴薯が出来上がります。
また、馬鈴薯は連続で栽培することに適していない作物なので、別の作物と交互に栽培しています。
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皮が薄くて丸ごと食べられる!オススメはじゃがバター
収穫後すぐに出荷するため、皮が薄く柔らかく、みずみずしい食感が楽しめるのが特徴です。
ビタミンCやカリウムなどが含まれ「美肌効果、高血圧予防、免疫力向上」といった効能が期待される馬鈴薯。皮の近くに多く含まれる栄養素もあるため、皮ごと食べるのもオススメです。
どんな料理にしてもおいしいですが、肉じゃが、それから素材の味の違いを感じられる「じゃがバター」などシンプルな調理方法はいかがでしょうか。

(取材時期:2022年度)
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ヒミツ5
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今回の取材先:JAとぴあ浜松
https://www.ja-town.com/shop/c/ctopia
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