浜松の豚肉ってなんでおいしいの2
豚肉のヒミツ
ヒミツ1
浜松ぎょうざのルーツはぶた肉にあった!?
ぎょうざは浜松の名物ですが、ぎょうざに欠かせないのがぶた肉。浜松は昔からぶたを育てる養豚業(ようとんぎょう)が盛んで、キャベツなど野菜の産地でもあったことから、おいしいぎょうざが作られるようになったといわれます。
また、静岡に長く住んだ最後の将軍・徳川慶喜はぶた肉好きだったことで有名ですが、徳川歴代将軍の中で最も長寿だったことにも栄養豊富なぶた肉が関係しているのかもしれません。
そして、肉じゃがといえば、西日本では牛肉を入れることが多いのに対し、浜松より東はぶた肉が主流。ぶた肉の文化はさまざまなかたちで、浜松と静岡県に根づいているのです。
豚肉1
ヒミツ2
豚肉2
良い飼料と良い環境でじっくりと育てる
浜名区細江町のとんきい(三和畜産)さんでは、50年以上前に母ぶた5頭から養豚を始め、現在では母ぶた約200頭で年間約4000頭を出荷しています。
とんきいさんの一番のこだわりはエサ。トウモロコシ、米、大豆かすだけの穀物100%に、防腐剤(ぼうふざい)、抗菌剤(こうきんざい)などは一切入れない無添加(むてんか)の飼料でぶたを育てています。
豚舎(とんしゃ)も近年注目されているアニマルウェルフェア(動物福祉)の観点から、母ぶたが自由に動き回れる広さでストレスなく過ごせるように整備。浜名湖に近いのびのびした環境で、時間をかけてじっくりと育てているのです。
豚肉2
ヒミツ3
食の大切さを伝えるソーセージ教室
穀物だけで育ったとんきいさんのぶたは、脂身が真っ白でしっかりしていて、くせのないやさしい味。
「ぶた肉って、こんなにおいしいんだ!」とたくさんの人に喜んでもらえるように、肉料理のレストランも開いているほか、ソーセージ作りの体験教室も行っています。
家庭で料理を作るときは添加物など余分なものは入れないのと同じで、ソーセージ教室でも塩と香辛料だけを加えて、お肉本来のおいしさを味わえるように作ります。
食の安全の大切さを、参加者が実際に作って、味わって実感できる教室は好評です。
豚肉3
ヒミツ4
豚肉4
火を通しすぎないのが、おいしさのコツ
トンカツやステーキなど、厚切り肉を使った料理は、お肉のおいしさを実感できます。ただし、ぶた肉はよく火を通して、と言いますが、火を通しすぎるとパサパサになってしまうので注意してください。
お店で買う時のポイントは、お肉の下に水分(ドリップといいます)が出ていないもの。そして、色が赤黒ではなくピンク色に近く、脂身がしっかりとかたいものがおすすめです。
ぶた肉は疲労回復によいビタミンB1が多いほか、体を作るたんぱく質やエネルギーとなる脂肪などが含まれていますから、おいしく食べて健康増進に役立ててくださいね。

(2022年度取材・掲載)
豚肉4
ヒミツ5
これより外部のウェブサイトに移動します。
よろしければ下記をクリックしてください。
今回の取材先:有限会社三和畜産(とんきい)
https://www.tonkii.com/
はままつフードを食べてみよう!
  • 浜松市の逸品
  • はままつふるさと納税