じっくりと1年半。湖の中を移動させながら、大切に育てる
カキの養殖は7月から始まります。北海道から買い入れたホタテの貝殻を10~15ミリ間隔で針金に通して円形にしたものを今切れ口付近に入れ、水中に漂うカキの種を付着させます。ホタテについたカキが成長してきたら、針金の中での間隔を広げ、干満の差が大きい場所へ移動。その環境の中で生き残った強いカキを、翌年の初夏に育成場にひろげます。秋からはプランクトン豊富な奥浜名湖に運んで育てます。このように成長段階に応じて最適な場所へ移動させながら、ゆっくりとおいしいカキに育てていくのです。また、地元の種がうまく育たなかった場合に備えて、秋には仙台から購入したカキの種の育成も始めます。