トップ画像
ヒミツ
ヒミツ1
天竜の森で見つけた木から生まれたお茶
クロモジ。漢字で書くと「黒文字」。日本固有種のクスノキ科の木で、幹の表面にある黒い斑点が文字のように見えることに由来する名前です。
和菓子に添えられるちょっと高級な楊枝(ようじ)にも使われ、この楊枝も「黒文字」と呼ばれています。
クロモジの特徴は、なんといってもその香り。枝や葉に精油(せいゆ)の成分が含まれていて、枝を折るとさわやかなとてもよい香りがします。
このクロモジの木を使った「クロモジ茶」を作っているのが、天竜区の前田剛志さん。20年ほど前に林業をやろうと千葉から天竜に移り住んできた前田さんは、偶然、森の中で良い香りのする木を見つけ、それがクロモジでした。
この木を使って何かできないか?と考えて、クロモジ茶が生まれたのだそうです。
画像1
ヒミツ2
画像2
気持ちが落ち着くような、さわやかな味と香り
前田さんは、クロモジ茶にするクロモジの枝を山で採取(さいしゅ)します。集めた木の枝を乾燥させ、細かく切って、お茶になるまでに3ヵ月から半年くらいかかるとのこと。
そんな手間ひまかけられたさわやかな香りのお茶には、リナロールという成分が含まれていて、抗菌作用や気持ちを落ち着かせる作用などがあると言われています。
クロモジ茶はいわば、和のハーブティー。どのように飲んでもおいしいけど、ホットとアイスでは香りが変わってくるのも特徴なので、自分の好みの飲み方で楽しむことができます。
画像2
ヒミツ3
森のことを考えてもらうきっかけになったら!
前田さんは「顔の見える木こり」として、いろいろな活動をしています。
出身地の千葉県には大きな森が無かったけど、山小屋で働いたり海外を旅したりして、日本の自然環境の素晴らしさに気づき、それを守るために何かしたい!と思って、林業に至ったのだそうです。そして縁もゆかりもない天竜に移住。
天竜の森は立派なスギやヒノキの生える人工林がほとんどですが、木材の値段が下がったりして荒れている森もあります。また、高齢化で林業をする人も減っています。
そんな森の中で、今までは価値のないものと思われていたクロモジに出会い、森の宝物を見つけたように思ったとのこと。
そして、このお茶を飲んで、今の日本の森のことを考えたり、森からいろいろなものをもらっているということを知るきっかけにしてほしいということです。
森への入り口になるすてきなお茶、飲んでみませんか?

(2024年3月取材)
画像3
ヒミツ5
これより外部のウェブサイトに移動します。
よろしければ下記をクリックしてください。
取材先:Kicoro(前田剛志さん)
https://yama-to-cha.com/mountains/mountains-008/
はままつフードを食べてみよう!
  • はままつふるさと納税
  • はままつ食の体験エリア