天竜の森で見つけた木から生まれたお茶
クロモジ。漢字で書くと「黒文字」。日本固有種のクスノキ科の木で、幹の表面にある黒い斑点が文字のように見えることに由来する名前です。
和菓子に添えられるちょっと高級な楊枝(ようじ)にも使われ、この楊枝も「黒文字」と呼ばれています。
クロモジの特徴は、なんといってもその香り。枝や葉に精油(せいゆ)の成分が含まれていて、枝を折るとさわやかなとてもよい香りがします。
このクロモジの木を使った「クロモジ茶」を作っているのが、天竜区の前田剛志さん。20年ほど前に林業をやろうと千葉から天竜に移り住んできた前田さんは、偶然、森の中で良い香りのする木を見つけ、それがクロモジでした。
この木を使って何かできないか?と考えて、クロモジ茶が生まれたのだそうです。