浜松のはちみつってなんでおいしいの
はちみつのヒミツ
ヒミツ1
花のみつが、はちみつになるまで
とろーりとあまいはちみつは、みつばちがいっしょうけんめい花から集めてきたものです。でも、花のみつそのままではなく、はちが吸ったみつにはちが持っている酵素(こうそ)というものが加わって、巣の中にためられます。
そして、はちが羽をはばたかせて、ためたみつの水分を蒸発させ、糖度80%という濃い(こい)、あまいはちみつになるのです。
1ぴきのはちが一生で生み出すはちみつは、たったのティースプーン1ぱい分なのですって。だいじに味わいたいですね。
はちみつ1
ヒミツ2
はちみつ2
とってもふしぎなみつばちの世界
暖かくて花の咲く時期の長い浜松は、はちみつ作りに適しています。
浜名区(旧浜北区)の内山養蜂場(ようほうじょう)さんでは34年前から養蜂を始め、現在は市内のみかん園や自分のブルーベリー農園など5カ所にみつを集めるはちの巣箱を置いています。
ひとつの巣箱には、はちが6000~7000ひき。1ぴきの女王ばちが1日に2000~3000個の卵を産んで子孫を増やし、そのほかは繁殖(はんしょく)のためのオスのはちたち以外、ほとんどがみつを集めるメスの働きばちです。
働きばちの寿命(じゅみょう)はわずか1ヶ月くらいなのですが、最初は巣の中で子育てやそうじなどを担当し、成長すると外に出るというように役割が決まっています。
みつばちの巣箱の中は、まるでひとつの社会のようになっているのです。
はちみつ2
ヒミツ3
花ざかりの春が、みつ集めのシーズン
内山養蜂場さんではちみつをとるのは、花ざかりの春の時期のみ。
巣箱には1~2週間でみつがたまるので、箱から取り出した巣を遠心分離器(えんしんぶんりき)という装置にかけてみつをしぼります。
天候や気温もはちみつのでき具合に関係するため、しぼるタイミングの見きわめが重要。さらに、その日にとったみつが混ざってうすくならないように、みつしぼりは働きばちがみつ集めに出かけている朝の4時から10時くらいの時間に行います。
集めたみつは3回ろ過して不純物をとり、純粋な(じゅんすいな)天然のはちみつが生まれます。
内山養蜂場さんのはちみつは、みかんの花から集めたみかんみつと、いろいろな花から集めた百花みつの2種類。はちみつは、花の種類によって味や色や香りのちがいを楽しむことができるのです。
はちみつ3
ヒミツ4
はちみつ4
まっすぐエネルギーになるすぐれもの でも、赤ちゃんにはあげないでね
はちみつの成分は約80%が糖分、20%が水分。そのほかにさまざまなビタミン、ミネラル、酵素(こうそ)など体の働きを助ける栄養素がふくまれています。
はちみつの糖分は体に負担なくそのまま吸収されるため、優れたエネルギー源となり、スポーツの栄養補給などに向いています。
はちみつの栄養素は熱を加えると失われてしまうものが多いので、ヨーグルトに入れたりパンにつけたりしてそのまま食べるのがいちばん。固まった場合は、沸騰して火を止めたお湯に容器のフタを開けたまま入れて、はちみつをかき混ぜてとかしてください。
また、はちみつにはボツリヌス菌という細菌がいることがあり、おなかの環境(かんきょう)が未熟な赤ちゃんは病気になることがあります。はちみつは1歳を過ぎてから食べるようにしましょう。

(2022年度取材・掲載)
はちみつ4
ヒミツ5
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今回の取材先:内山養蜂場
https://uchiyama38bb.com/
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