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タイトル
ヒミツ1
浜松で作っている牛乳があるよ!
今は浜松市浜名区で、昔は引佐郡(いなさぐん)という名前だった地域の酪農家(らくのうか)の人たちが集まって組合をつくり、協同で牛乳の製造販売を始めたのが「いなさ牛乳」のスタートです。
現在は天竜、浜北、都田などの酪農家の人たちも加わり、毎日おいしい牛乳を作っています。
酪農家の金原さんは、戦後におじいさんが始めて三代目。現在は60頭の乳牛を飼育して、「いなさ牛乳」になる生乳(せいにゅう)を生産しています。
金原さんの牧場を訪問してみました。
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ヒミツ2
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牛にストレスをかけないことが一番だいじ
牛の乳首は4つ。昔は手で乳をしぼっていましたが、今はミルカーという機械を使っています。
乳首につけたミルカーがリズミカルに乳をしぼり、パイプラインでバルククーラーという生乳をためる場所に直接送ります。牛の乳首は乳をしぼる前と後に消毒。フレッシュな生乳を衛生的に集めることができるシステムです。
牛の飼料は穀物(こくもつ)と牧草を配合し、栄養バランスよく与えています。1年を通して牛乳の味が変わらないように、与えるエサやミネラルを工夫しているそうです。
一番気を配っているのは、牛にストレスをかけないこと。牛は暑さに弱いので、夏は牛舎の大きな換気扇(かんきせん)を回して風を送り、冬は囲いをしたりして環境を整えています。
「牛はいわば“アスリート”。酪農家は牛がいつも最高のパフォーマンスができるように365日サポートしているんだ。この仕事が好きだから30年やってるんだよ」と、楽しそうに話す金原さん。
牛たちが気持ちよく過ごしているから、おいしい牛乳ができるんですね。
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ヒミツ3
牛乳工場も365日、朝5時半から動いているよ
金原さんをはじめとする酪農家さんのところでしぼった生乳は、いなさ牛乳の処理工場に集められます。
その日に来た生乳は、受入検査で異常がなければ受け入れ、翌日、殺菌して使います。
黄緑色の文字でおなじみの「いなさ牛乳」のパックに詰められ、次の日にはスーパーなどの店頭に並びます。
小中学校の給食にも使われていて、工場では給食のあるときは1日7トン~8トン、ないときは3トンくらいの牛乳を扱っているそうです。
牛には休みがないから、工場も朝5時半から午後1時くらいまで毎日、365日稼働。
いなさ牛乳は酪農家さんのところから処理工場までが近いので、新鮮でおいしい牛乳がみんなのところにすぐ届くのです。
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ヒミツ4
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そのまま飲んでも、温めても、お料理にしても!
味が濃くて甘い、といわれるいなさ牛乳。
その風味を味わうにはそのまま飲むのが一番ですが、温めてココアやカフェオレにしたり、クリームシチューなどのお料理に使ってもそのおいしさを楽しんでいただけます。
いなさ牛乳の工場では毎日牛乳を作っているほか、週に3回コーヒー牛乳を、週に2回ヨーグルトも製造しています。
西は愛知県の豊川と豊橋、東は菊川、掛川までが、いなさ牛乳の販売範囲。浜松で生まれた地元の牛乳の味を、これからも大切にしていきたいですね。

(2024年3月取材)取材先:いなさ酪農業協同組合
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