牛にストレスをかけないことが一番だいじ
牛の乳首は4つ。昔は手で乳をしぼっていましたが、今はミルカーという機械を使っています。
乳首につけたミルカーがリズミカルに乳をしぼり、パイプラインでバルククーラーという生乳をためる場所に直接送ります。牛の乳首は乳をしぼる前と後に消毒。フレッシュな生乳を衛生的に集めることができるシステムです。
牛の飼料は穀物(こくもつ)と牧草を配合し、栄養バランスよく与えています。1年を通して牛乳の味が変わらないように、与えるエサやミネラルを工夫しているそうです。
一番気を配っているのは、牛にストレスをかけないこと。牛は暑さに弱いので、夏は牛舎の大きな換気扇(かんきせん)を回して風を送り、冬は囲いをしたりして環境を整えています。
「牛はいわば“アスリート”。酪農家は牛がいつも最高のパフォーマンスができるように365日サポートしているんだ。この仕事が好きだから30年やってるんだよ」と、楽しそうに話す金原さん。
牛たちが気持ちよく過ごしているから、おいしい牛乳ができるんですね。