浜松の里山ではどんな農業をしているの
中山間地農業のヒミツ
ヒミツ1
山と平地の間の地域ではいろんな作物を作っているよ
南は遠州灘にのぞむ平野部から、北は南アルプスにつながる山々まで、浜松の地形は変化に富んでいます。農業もそれぞれの地域の特色を生かして、さまざまな方法でいろいろな作物を作っています。
たとえば、天竜区春野町は、山地と平野部の間に位置する「中山間地域(ちゅうさんかんちいき)」と呼ばれる地域、いわば山里(山里)です。中山間地域は日本の農地の4割を占めると言われています。
浜松の山里ではどんな農業が行われているのか、見に行ってみましょう!
中山間1
ヒミツ2
中山間2
良い土と水と空気がおいしい作物を育てているんだよ
天竜区春野町の山下光之さんは100年続く農家の4代目。ひいおじいさんが山奥から春野町に出てきて開拓した農地をだいじに受け継いで、水菜、きゅうり、トマトなどの野菜、お米、原木椎茸、無農薬のお茶、さらに近年は、切り干し大根の生産にも力を入れています。
自然豊かな春野町では、栄養たっぷりの土と山のミネラルをたくさん含んだ水、きれいな空気、そして朝夕や夏冬の気温の差が大きい山里ならではの気候が、おいしい作物を育てる源になっています。
中山間2
ヒミツ3
ドローンやラジコン草刈り機も活躍 子どもたちがあこがれる農業へ
山下さんの“笑顔畑の山ちゃんファーム”ではスマート農業を導入しており、ラジコンで動く草刈り機、GPSデータを使って自動的にまっすぐ運転できるトラクター、農薬散布用ドローンなどを活用。
作物を食べにくるシカなどの獣に対しては、電気柵にセンサーカメラをつけ、通電装置をスマホと連動させて管理しています。
スマート農業によって作業はとても効率的になり、子どもたちも楽しそうでかっこいい!と目を輝かせるようになったとのこと。山里での農業の可能性を大きく広げています。
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ヒミツ4
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農業で町を活性化したい!という夢に向かって前進
日本の中山間地域は人口が減り続けていますが、春野町も同様で、使われていない畑も増えています。
一方で、他の地域から移住してくる人もいます。そんな人たちに春野町にずっと住んでもらい、昔からの住民も一緒になって春野町を盛り上げていきたいと、山下さんと仲間たちは考えています。
そのきっかけにしようとしているのが、「山のするめ大根」という、水に戻さずにそのまま食べられる切り干し大根。名前のとおり、かみしめるとおいしさが広がり、サラダでもあえ物でもラーメンでも幅広く活躍するユニークな商品です。これは、特別な品種の大根を農薬と化学肥料を使わずに育てています。
今後は、「山のするめ大根」用の大根を地元の方や移住した方に作っていくもらうことで、耕作放棄地や有休農地の活用し、町の活性化につなげていきたい。そして、大好きな春野町を全国にアピールする“春野ブランド”を育てていきたいと、山下さんたちは夢を描いています。
さまざまな工夫をしながら、独自の魅力を発信しようとしている人たちがいる山里。そのおいしい空気を、ぜひ来て、味わってみませんか。
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ヒミツ5
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今回の取材先:笑顔畑の山ちゃんファーム
https://www.yamanosurume.com/?mode=f4
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