卵から育てて、養殖もしているよ
昔はどこの川にもたくさんいたアユですが、ダムができて川の環境が変わってきたことなどで、天然のアユは減ってきました。
そこで天竜川漁業協同組合では、30年以上前からアユの養殖をしています。
養殖はまず、天竜川の河口近くで獲った天然アユから卵を取り、人工授精して孵化(ふか)させるところから始まります。赤ちゃんアユが生まれたら、まずは人工的に作った海水の中で育て、エサもシオミズツボワムシというプランクトンを与えます。そして、成長するにしたがって水は井戸水、エサは配合飼料に変えていきます。水は24時間水車を回して水流を作ります。
このように自然と同じような環境を作って丁寧に育てたアユを、春になったら川に放流。川のコケを食べて大きく育って、天竜川のアユになるのです。