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更新日:2025年1月14日
寺野のひよんどり
てらののひよんどり
(浜松市浜名区引佐町渋川)
平成6年12月13日、国指定重要無形民俗文化財
ひよんどりは「火踊り」がなまったもので、松明(たいまつ)を手に舞い踊る様からの名称。五穀豊穣(田んぼや畑でたくさんの作物が育つこと)などを祈る祭礼で、「三日堂祭礼」とも呼ばれます。
観音堂に残る棟札(むなふだ=建物に残る建築や修築の記録が記された札)や古文書から、寺野地区を開拓した伊藤刑部祐雄(ぎょうぶすけかつ)が戦国時代に三河から来て、16世紀末には始められていたと推定されます。観音堂における修正会(しゅうしょうえ=中世に各地で隆盛した寺院の正月行事)の余興として予祝芸能が行われたことに発すると伝えられています。
祭事に関係する家である講衆、囃子方、舞手はほとんど各家に伝えられてきたものの、途切れ、昭和36(1961)年に保存会が結成されて復活しました。
舞の一部を抜粋して紹介します。
片剣の舞
女郎の舞
女郎に旦那がからみ、さらに這いつくばう道化2人がからみます。
翁と松影
舞は伝承されていません。太鼓を置き、詞章のみ唱えます。
獅子の舞
マネキの舞の後に1本角の獅子が舞います。獅子は踊り疲れると眠ります。禰宜が獅子に嚙まれないよう刀を噛ませて、餅を食べさせます。マネキが起こして獅子と堂内をめぐり、退場します。
鬼の舞
太郎(赤鬼)がヨキ(鉞(まさかり))を持って出ます。太郎は一人舞います。次に黒鬼の次郎と赤鬼の三郎が一体となって出てきます。それぞれ鎚(つち)と金棒を持ちます。鬼が揃うと3匹は背中合わせになり、採り物を頭上に持ち上げて堂の中央でくるくる回ります。3匹は離れたりくっついたりして回ります。これを繰り返すうちに興奮し、松明の火をヨキなどの採り物で消そうと躍起になります。1匹ずつ松明を消し、差し出される火のすべてを消し終わると鬼は退場します。
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