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更新日:2013年11月26日

文化財情報vol.57

浜松市文化財情報

Vol.57 平成24年10月15日

まもなく開催!浜松戦国山城まつり(11月10日-11日)

第18回全国山城サミット連絡協議会浜松大会(全国山城サミット浜松大会)の興奮から一年。三方ヶ原の戦いから440年となる今年、「山城」イベントが再び浜松で開催されます。

その名も「浜松戦国山城まつり」。11月10日(土曜日)、11日(日曜日)の二日間、徳川と武田が争奪を繰り広げた因縁の城・二俣城(天竜区二俣町/浜松市指定史跡)と、その二俣城と対をなす鳥羽山城(天竜区二俣町)を「切り」ます。キーワードは「二俣城・鳥羽山城を極める!」

あなた好みの「極める!」を探す二日間。頭と体を使って楽しんでください。

山城まつりちらし

一日目は天竜壬生ホールで極める!

一日目(10日)は、基調講演・基調報告・シンポジウムが開催されます。[午前9時30分開場、午前10時開演、午後4時終演/定員400名・入場無料・事前申込不要]

午前中は、遠州天竜太鼓「龍勢組」の演奏後、三重大学教育学部教授の藤田達生さんによる基調講演「天下統一と城」を予定しています。

休憩をはさんで、午後1時からは、基調報告「安土桃山時代の城郭」です。二俣城・鳥羽山城の特徴のひとつ「石垣」に着目して、滋賀県教育員会文化財保護課の松下浩さんと織豊期城郭研究会の加藤理文さんに発表していただき
ます。

つづいて、シンポジウム。ここで注目すべきは、今年度実施した二俣城天主台の石垣調査成果と、11月に実施される二俣城の発掘調査成果の速報をこの場で発表する予定です。ご期待ください!

写真:二俣城石垣
二俣城石垣

二日目は二俣城と二俣のまちで極める!

二日目(11日)は、二俣城と二俣のまちでの屋外イベントです。二俣城では、「二俣城戦国タイムスリップ体験」、徳川軍と武田軍が激突した時代に「タイムスリップ」していただきます。イマジネーションを働かせ徳川軍vs武田軍を疑似体験していただく「軍議シミュレーション」[午前10時30分/午後1時]。あなたの目の前に戦国武将が現れる?!そして、軍議シミュレーション終了後、二俣城の発掘調査の現地説明会を実施します。今回の調査で何が明らかになるのか、あなたの目で確かめてください。

「ヤマタケの蔵」ほか二俣のまち各所では、「二俣戦国城下町ウォーク」を開催[午前10時~午後3時]。「ヤマタケの蔵」に「本陣」を張り、歴史的な建物が残る二俣のまちをまるごと「戦国時代アトラクション」会場にしてしまいます。観光スポットを回りながら秘密のキーワードを探していく「二俣戦国ミステリーウォーク」は、散らばる「合言葉」を探して本陣に届けるスタンプラリー。合言葉をすべて見つけて本陣に無事届けた先着1,572名には、「褒美」(記念品)がもらえます。また、本陣では「甲冑試着体験」「なりきり撮影会」「二俣楽市」が、二俣のまち各所では「天竜二俣の文化歴史写真展・物産展」が開催されます。当日は、戦国武将や忍者が街角に出没するかも知れませんので、ご家族で二俣のまちなかを散策してみてください!

なお、両日とも駐車場には限りがありますので、公共交通機関をご利用のうえ、ご来場ください。また、二日目は野外イベントのため、雨天の場合は、中止または内容が変更になる場合があります。

写真:ヤマタケの蔵
ヤマタケの蔵

 


 

浜松戦国山城まつりの詳細については、チラシまたはWEB(「浜松市文化財戦国山城」で検索)をご覧ください。公式ツイッター(アカウント:@1059hamamatsu)もやってます。

写真:公式ツイッター

特別展「浜松城主堀尾吉晴」にお越しください!

浜松市博物館では、信長・秀吉・家康の三人の天下人に仕え、浜松城に天守を建てた武将で浜松城主となった堀尾吉晴の生涯を数々の展示資料で紹介する特別展「浜松城主堀尾吉晴」を開催します。

期間平成24年10月20日(土曜日)~11月25日(日曜日)
時間午前9時~午後5時(初日の20日は午前10時から入場可)
休館日月曜日
観覧料大人500円(400円)、高校生200円(160円)、小・中学生無料、70歳以上の方・各種障がい者手帳をお持ちの方及び介添えの方1名まで半額
※()内は20名以上の団体料金

博物館特別展ちらし

ギャラリートーク(学芸員が解説)

日時10月27日(土曜日)・11月24日(土曜日)各日午後2時~

記念講演会「堀尾吉晴の生涯」

日時10月28日(日曜日)午後2時~4時
講師大正大学准教授佐々木倫朗(ささきみちろう)
会場プレスタワー17階静岡新聞ホール(JR浜松駅北口)
※入場無料・当日会場へお越しください。

主な展示品

堀尾吉晴像(肖像)/妙心寺塔頭春光院所蔵(京都府)
吉晴所用の鑓(やり)/円成寺所蔵(島根県)
羽柴秀吉朱印状/学習院大学史料館(東京都)
裁断橋擬宝珠/名古屋市博物館(愛知県)
明王贈豊太閤冊封文(複製)/大阪市歴史博物館(大阪府)
出雲大社本殿棟札(国宝)/出雲大社(島根県)二俣城発掘調査説明会

写真:裁断橋擬宝珠

文化財日記抄

9月には、こんな調査活動などを行いました。

3日

(月曜日)

天竜区春野町

瑞雲院山門保存修理工事着工式

4日

(火曜日)

北区都田町

郷ヶ平4号墳現地確認

6日

(木曜日)

東区和田町

北区引佐町

森西遺跡予備調査

横尾歌舞伎衣裳ワークショップ

10日

(月曜日)

東区和田町

南区東若林町

東区貴平町

大蒲町村東1.遺跡予備調査

村東遺跡予備調査

恒武遺跡群工事立会

15日

(土曜日)

東区天竜川町

松東遺跡現地説明会[参加者550人]

16日

(日曜日)

浜松市博物館

天竜区佐久間町

松東遺跡出土銅鐸速報展示開始[~10月8日]

農村歌舞伎活性化プラン映像作成立会い

18日

(火曜日)

浜北区新原

東原遺跡工事立会

19日

(水曜日)

天竜区二俣町

蜷原砦工事立会

22日 (土曜日)

天竜区佐久間町

農村歌舞伎活性化プラン映像作成立会い

23日 (日曜日)

天竜区佐久間町

農村歌舞伎活性化プラン映像作成立会い

25日

(火曜日)

中区幸
北区引佐町

天竜区春野町

一本杉古墳群予備調査[~26日]
方広寺近代和風建築現地調査

勝坂神楽保存会との意見交換

27日

(木曜日)

北区引佐町

鈴木家住宅保存状況現地調査

文化財イベント

平成24年11月10日(土曜日)
午後5時頃~未明/天竜区佐久間町奥領家今田地区
今田花の舞

県選択無形民俗文化財「今田花の舞」

浜松武将アラカルト(7)堀尾氏~浜松城に天守を建てた出世大名~

(この記事は、浜松市メールマガジンとリンクしています)

写真:堀尾吉晴像堀尾吉晴像

堀尾氏は、尾張国丹羽郡御供村(現在の愛知県丹羽郡大口町)出身の土豪です。この堀尾の家に生まれた吉晴は、はじめ織田信長に仕え、やがて木下藤吉郎秀吉(豊臣秀吉)の配下となり、山崎の戦いや小田原攻めで功名を遂げて、立身出世をしていきます。

吉晴は天正18年(1590)の徳川家康の関東移封に伴い、浜松城12万石を秀吉から与えられました。そして吉晴は、家康の築いた浜松城を払拭するように、土の城から石垣の城へ大改修、さらに大規模な天守を建て豊臣政権の天下統一を知らしめる近世城郭へ変貌させました。

秀吉の死後、吉晴は息子忠氏に家督を譲り隠居しました。忠氏が関ケ原の戦いで家康側に付いて活躍したこともあり、出雲隠岐24万石の太守となりましたが、忠氏が早世したために跡を継いだ幼い孫の忠晴の後見役として再び領国経営に手腕を発揮しました。

堀尾氏が出雲で本拠としたのが、富田城という山城で、たいへん不便な環境にあったため、宍道湖のほとりに新しい城を築城しました。この新しい城は松江城と名付けられました。吉晴の建てた大きな天守が現在でも眺めることができますが、吉晴はこの城の完成直前に亡くなりました。

浜松には僅かに10年間の短い在城期間でしたが、浜松城や城下町にその面影を偲ぶことができます。

写真:松江城

松江城

編集後記

組織配置の見直しに伴い、10月1日より文化財課は本館6階から本館3階に移転しました。建物は同じですが、周りの景色が変わり、職員一同リフレッシュした気分で業務に取り組んでいます。11月にはいよいよ課をあげての一大イベント「浜松戦国山城まつり」も行われます。2日間にわたり見どころ満載!みなさま、是非お越しください!!

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お問い合わせ

浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

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