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更新日:2023年3月24日
浜松市文化財情報/Vol.41
Vol.41 平成23年特別号
去る7月2日(土曜日)、浜松アリーナメインアリーナにて、浜松市制100周年記念事業「浜松市伝統芸能の集い~浜松の祈り 明日への祈り~」を開催しました。
当日は、梅雨の合間の薄曇模様でしたが、朝8時から並ばれた方もいるなど、1,500名の方にお越しいただきました。
市内だけでなく、市外からも多くの方にお越しいただき、浜松の文化の素晴らしさ、魅力を広くPRすることができました。
また、出演された方の熱い心意気が会場全体を包み込み、お越しいただいた方各々が文化や伝統を守り伝えることの大切さを感じ取っていただけたものと確信しています。
市長あいさつ
開演前から列が・・・
舞台にはスモークが焚かれ、幻想的な雰囲気
主に8月13日・14日の2日間で地域の初盆宅を回り、念仏踊りで祖先供養をします。
かつては日照りの際の雨乞いや害虫発生時の虫送りのために行われたとも伝えられています。
今回は保存会の指導を受けた浜松市立都田小学校放歌踊り倶楽部が上演しました。
滝沢の放歌踊
滝沢の放歌踊/ひょっとことおかめ
旧暦1月18日の月の出から翌日の日の出まで行われ、五穀豊穣、無病息災、子孫長久を祈り、水火の難を除く神事です。
現在はわずか13戸の能衆により、何一つ崩すことなく頑なまでに原型のまま伝承しています。今回は「早乙女(花ザサラ、はんこいつき)」、「水口」、「弁慶」、「田楽舞」を披露しました。
西浦の田楽/早乙女(はんこいつき)
西浦の田楽/水口
西浦の田楽/弁慶
西浦の田楽/田楽舞
7月13日・14日(一部地域は8月)、遠州地方を代表する初盆供養の行事として行われます。
一説には、三方ヶ原の戦いの戦死者の霊を慰めるため供養したのが始まりと伝えられています。
今回は浜北区の貴布祢郷中組と東区の笠井新田巴組が上演しました。
遠州大念仏/貴布祢郷中組
遠州大念仏/貴布祢郷中組
遠州大念仏/笠井新田巴組
遠州大念仏/笠井新田巴組
10月第2土曜・日曜に、神社秋祭りの奉納芸能として行われている農村歌舞伎です。
今回は横尾歌舞伎保存会若手の十八番「菅原伝授手習鑑 車曳きの場」を披露しました。
幕やセットなど大道具も、実際の定期公演で用いているものを運搬し舞台で使用しました。
横尾歌舞伎/菅原伝授手習鑑車曳きの場 松王丸・梅王丸・桜丸の三兄弟
横尾歌舞伎/菅原伝授手習鑑車曳きの場 梅王丸
横尾歌舞伎/菅原伝授手習鑑車曳きの場 時平公と三兄弟
横尾歌舞伎/菅原伝授手習鑑車曳きの場 役者へのインタビュー
10月最終土曜日に夜を徹して行われ、五穀豊穣、無病息災を祈る湯立神楽です。
舞処(まいど)と呼ばれる祭場の中央に大きな湯釜を据え、その周りで芸能が演じられます。
今回は、子どもたち(浜松市立浦川小学校)の「花の四ツ舞」、保存会による「榊鬼」を披露しました。
川合花の舞/花の四ツ舞
川合花の舞/花の四ツ舞
川合花の舞/榊鬼
川合花の舞/問答
正月4日に行われ、五穀豊穣、子孫繁栄などを祈る春祈祷の祭礼です。
今回は堂内で行われる舞から、子どもたち(浜松市立井伊谷小学校)による「順の舞」と「片剣の舞」、若連による「両イナムラの舞」、保存会による「獅子の舞」を披露しました。
川名のひよんどり/片剣の舞
川名のひよんどり/両イナムラの舞
川名のひよんどり/獅子の舞
<編集後記>
今回披露したものが、それぞれの芸能の全てではありません。
実際の時期に現地へ赴いて見て・聞いて・感じていただくことで、それぞれの民俗芸能に触れていただければ幸いです。
なお、浜松市としても、今回のような民俗芸能を一堂に会した事業を、今後も開催していきたいと考えています。
ご期待ください!
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