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更新日:2023年3月24日

文化財情報vol.5

はままつの文化財

浜松市文化財情報

Vol.05 平成20年9月12日

親と子のウミガメ教室が開催されました

発見!アカウミガメ上陸と産卵

今年も浜松市内に住む80組の親子のご参加をいただき、教室が開催されました。
あたりがまだ暗い早朝から始めるウミガメの産卵調査と海岸ウォッチングでは、ウミガメの上陸跡を発見・観察し、参加したお子さん全員が産卵巣から卵を掘り出し保護するという貴重な体験をすることができました。
最終日の放流会はあいにくの雨模様となりましたが、みなさん目を輝かせて子ガメを観察し、その旅立ちを見送りました。

第3回産卵調査のようす

アカウミガメの上陸跡

第4回放流会

「浜松海岸のアカウミガメとその産卵地」は文化財です

アカウミガメ

 

浜松の海岸をはじめとする遠州灘には、アカウミガメが産卵にやってきます。
古くから続くこの営みは、学術上価値が高く、文化財(天然記念物)として指定されています。
私たちにとって身近なアカウミガメや砂浜ですが、どんな価値があるのでしょうか?
日本で生まれた子ガメは、太平洋を横断しカリフォルア半島の沖を目指します。
そこで十分に成長すると、再び日本近海の砂浜に戻り産卵するのです。
アカウミガメの生活は、日本に限らない世界規模での人間活動に影響を受けており、その保護は国際的な課題です。
アカウミガメは、絶滅が危惧されている貴重な生物であり、浜松の海岸はその産卵に適した日本でも有数の砂浜なのです。
そんな私たちの文化財が大切に守られ、次の世代に継承されることが望まれます。

今年度の産卵調査
調査開始以来の最高記録に迫る実績です。

  • 上陸した頭数: 241頭
  • 産卵した巣の数 :157巣
  • 保護した卵の数: 17,075個

平成20年9月10日現在

(浜松市内全域における調査結果です)

稲荷山古墳などで体験教室&現地説明会を行いました

発掘・歴史体験教室(稲荷山古墳)

8月23日(土曜日)に、浜北区内野台の稲荷山古墳で発掘・歴史体験教室を開催しました。
約50人が参加し、古墳の発掘や、勾玉づくり・火おこしの体験を行いました。
参加者は、自作の勾玉を首からかけたり、博物館学芸員の指導による火おこしでは「煙が出る!!」と歓声が上がるなど楽しんでいる様子でした。
夏の思い出ができたかな?

火起こし体験のようす

現地説明会(稲荷山古墳&山の神古墳)

8月31日(日曜日)に、稲荷山古墳と山の神古墳の現地説明会を行い、約130人が来場しました。
会場では、確認された周溝や葺石などの調査成果の説明や、周辺の古墳から出土した遺物の展示を行いました。
見学者の皆さんは、熱心にメモを取ったり、資料、古墳が造られた時代に思いをはせていました。

現地説明会風景

文化財関係イベント

10月11日(土曜日)・12日(日曜日)

県指定無形民俗文化財「横尾歌舞伎」
「横尾歌舞伎」定期公演

午後6時~11時頃 北区引佐町横尾「開明座」

10月18日(土曜日)

県指定史跡「赤門上古墳」ほか多数
てんはまエコミュージアムプロジェクト
「遠州山辺の道を巡ろう!」
(サイクリングとウォーキング)

午前9時~正午 浜北区内野~根堅周辺

※要申込。詳細は9月20日 号広報はままつ参照。

10月25日(土曜日)

県指定無形民俗文化財「川合花の舞」
「川合花の舞」上演

午後3時~翌午前3時頃 天竜区佐久間町川合

10月26日(日曜日)

浜松市指定無形民俗文化財「勝坂神楽」
勝坂地区祭典(勝坂神楽例祭)での勝坂神楽奉納

正午~ 天竜区春野町豊岡

10月26日(日曜日)

国指定重要無形民俗文化財「遠江のひよんどりとおくない」
「川名のひよんどり」ふじのくに伝統文化フェスティバル出演

午後2時~4時頃 袋井市「エコパアリーナ」

文化財日記抄

8月には、こんな調査活動などを行いました。

◆遺跡現地発掘調査:

梶子遺跡(7~11月)
上新屋遺跡 (6月~8月)※8月で終了しました
稲荷山古墳、山の神古墳(8月18日~8月29月)

◆その他の調査活動等

5日

南区増楽町

増楽遺跡の試掘調査

13日

南区東若林町

城山遺跡の試掘調査

15日

西区

県指定無形民俗文化財「呉松の大念仏」現状調査

23日

浜北区内野台

稲荷山古墳の発掘体験

31日

浜北区内野台

稲荷山古墳、山の神古墳の現地説明会

8月15日
「呉松の大念仏」調査風景

西区庄内町宿蘆寺(しゅくろじ)の寺施餓鬼(てらせがき)で奉納された県指定無形民俗文化財「呉松の大念仏の伝承状況調査を行いました。

木簡シンポジウムを開催します

伊場遺跡で発見された木簡や墨書土器から、どんな歴史がわかるのでしょうか?
「伊場木簡から古代史を探る~いにしえの文字と浜松~」と題した文化財シンポジウムを開催します。
ぜひ、お越しください!

  • 開催日:平成20年10月26日(日曜日)
  • 場所:浜松科学館ホール※科学館には駐車場なし。
  • 参加費:無料
  • 定員:先着250人(申込み不要)
  • プログラム
    • 午前の部(10時20分~)
      「伊場遺跡群の最新情報と古代敷智郡の地名」-鈴木敏則(浜松市生涯学習課職員)
      「奈良に都があった頃の遠江と地方の役所」-山中敏史さん(奈良文化財研究所)
    • 午後の部(13時00分~)
      「都のまつり・地方のまつり」-笹生衛さん(千葉県教育庁文化財課)
      「伊場木簡から日本古代史が見えた」-渡辺晃宏さん(奈良文化財研究所)
    • 討論(14時50分~15時40分)

<編集後記>

アカウミガメの産卵地は今、侵食による砂浜の減少という深刻な問題を抱えています。
今回ウミガメが産卵した場所は、その対策のために設置された離岸堤の見える場所で、複雑な思いがしました。
放流された子ガメが日本の海に戻るころには、自然の砂浜も戻ってきているとよいですね・・・。

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お問い合わせ

浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

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