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更新日:2016年1月15日

浜松市文化財情報vol.96

平成27年1月15日発行

第27回雄踏歌舞伎「万人講」定期公演が開催されます!

過去の上演風景(寿式三番叟)<過去の上演風景 寿式三番叟>

過去の上演風景(弁天娘女男白浪 稲瀬川勢揃の場)<過去の上演風景 弁天娘女男白浪 稲瀬川勢揃の場>

市内には、地域的特色のある多種多様な民俗芸能が数多く伝承されています。浜名湖西岸の西区雄踏町には、江戸時代から「万人講」と呼ばれる地芝居・農村歌舞伎が伝えられており、地域の娯楽として人々に親しまれてきまし
た。戦後の高度成長期以降、長らく中断していましたが、平成元年、かつての歌舞伎経験者を中心に再興し、この度、27回目となる定期公演が1月17日(日曜日)に開催されます.

雄踏歌舞伎「万人講」

有志の者が誰でも参加することができ、講をつくったことから「万人講」と呼ぶようになったと言われています。現在の保存会も、雄踏町だけでなく西区内を中心に広く参加者を集い、年齢に関係なく継続して歌舞伎に取り組んでい
ます。

練習風景(寿式三番)<練習風景1 寿式三番叟>

練習風景2 寿式三番叟<練習風景2 寿式三番叟>

 

危機を乗りこえ開催

者の人数が揃わず、なかなか上演演目を決めることができませんでした。特に、成人男性の人数が揃わず、配役に苦労しましたが、小中学生とその保護者や若手の女性保存会員が積極的に参画することで、この危機を乗り切るべく稽古に励みました。一人の役者が複数の演目に出演したり、寿式三番叟では経験者が新たに取り組む小学生に指導し自主的に稽古することで、下記4演目の上演が可能となりました。【※本年度の危機の状況は、ビデオ広報「家康くんのリサーチ!はままつ」1月号の特集で取り上げられています。[視聴方法:ケーブルテレビ・図書館等配架DVDのほか、動画配信もしています。市HPサイト内検索「はままつ動画チャンネル」と検索]】

ビデオ広報はままつ取材風景<ビデオ広報はままつ取材風景>

定期公演にお出かけください

踊にはじまり、軽妙なやりとりによる笑いや、裏側に隠された真実を垣間見ることで流される涙など、歌舞伎の神髄を感じることができる演目が上演されますので、終演まで一日楽しんでいただけます。4演目中2演目は子供歌舞伎(子供だけが出演)、他の2演目も小中学生と若手保存会員中心の配役で上演されますので、次代の雄踏歌舞伎を担う若い力の躍動を是非御覧ください。また、当日は、会場入り口付近で、地元雄踏の物産展を行っています。みそまんや創作和洋菓子をはじめ雄踏地域の美味を堪能していただけます。入場無料・事前申込は不要です。多くの皆さまの御来場をお待ちしております。

<ご案内>

  • 日時 1月17日(日曜日)午前10時30分から午後3時30分頃まで(午前10時開場)*終演時間はあくまで目安です。舞台設営等で送れるバイがありますのでご了解願います。
  • 会場 浜松市雄踏文化センター大ホール(浜松市西区雄踏町宇布見5427)
  • 観賞 入場無料・事前申込不要(当日、会場にお越しください)

<演目>

  • 寿式三番叟(子供歌舞伎)
  • 傾城阿波の鳴門 巡礼歌の場
  • 弁天娘女男白浪 稲瀬川勢揃の場(子供歌舞伎)
  • 鬼一法眼三略巻 一條大蔵譚

討論会「発掘が語る家康の軌跡」を開催!

討論会の様子1<討論会の様子1>

去る12月13日(日曜日)、「家康サミット三都物語」の浜松編として討論会「発掘が語る家康の軌跡」を開催しました。「家康サミット三都物語」とは、「徳川家康公顕彰四百年記念事業」の一環として、家康ゆかりの岡崎城、浜松城、駿府城をテーマに、家康と城に関わる展示会やセミナーを三都市で連携して実施した事業です。

浜松編である「発掘が語る家康の軌跡」では、岡崎市、浜松市、静岡市の発掘調査担当者から城に関わる最新の発掘調査成果報告を行い、静岡県教育委員会の担当者から家康の城と街づくりについての報告がありました。各報告ののちは、発表者全員による討論会を行い、最新の発掘調査成果とそこから紐解く家康の城の姿、家康の城下町づくりの特徴などについて意見交換をしました。

討論会の様子2<討論会の様子2>

今日見られる浜松城は、安土桃山時代から江戸時代にかけて大規模に改修されており、家康在城期の城の姿は未解明の部分が多くあります。一昨年発見された家康在城期の堀の跡は、発掘調査で明らかに
なった新事実です。今後もこうしたセミナーを通じて、浜松城と他の地域の城について、最新の調査成果をお知らせして行きます。

文化財日記抄 12月

1日(火曜日)、中区元城町、浜松城跡18次確認調査
1日(火曜日)、中区元浜町ほか、旧引間宿推定地本調査~12月15日
6日(日曜日)、二俣協働センター、講座「二俣のまちづくり」
8日(火曜日)、天竜区佐久間町、川合花の舞民俗音楽調査
11日(金曜日)、旧浜松銀行協会、文化財保護審議委員会
13日(日曜日)、アクトシティ浜松、家康サミット三都物語(126名参加)
15日(火曜日)、中区成子町・塩町、浜松宿予備調査~11月16日
15日(火曜日)、北区引佐町金指、金指陣屋跡予備調査
15日(火曜日)、西区馬郡町、柳ノ内遺跡工事立会
17日(木曜日)、浜北区於呂、芝本遺跡本調査

18日(金曜日)、愛知県豊田市、文化財保護審議委員視察
18日(金曜日)、中区富塚町、又七遺跡予備調査
22日(火曜日)、浜北区根堅、中通遺跡予備調査

文化財イベント

  • 雄踏歌舞伎万人講定期公演 雄踏歌舞伎万人講、1月17日(日曜日)午前10時30分~、雄踏文化センター
  • 文化財防災ボランティア養成講座第5期(全3回)、2月20日(土曜日)・2月27日(土曜日)・3月5日(土曜日)、各回午後2時~4時、市博物館講座室、1月27日から市文化財課へ電話等で事前申込

家康400年忌文化財めぐり 信康・築山殿の悲劇1. 次男秀康と中村家住宅

中村家住宅<中村家住宅>

 

武田信玄が亡くなり、室町幕府が滅亡する天正元年(1573)は、家康と於万の間に子が宿った年でもあります。於万は、家康の正室である築山御前の侍女で、岡崎城での奥勤めを経て、浜松城へ来ていました。正室の子でないこともあり本多作左衛門のはからいで現西区雄踏町宇布見の豪族中村源左衛門に保護され、ここで家康の二男・於義丸が生まれました。当時の中村家の屋敷の様子は家相図(重要文化財附)にのこされており、主屋南西の離れで誕生したとされます。敷地内にはへその緒など後産を埋めた胞衣塚が今も現存し、塚の上の梅の木は徳川家康が植えたと伝えられ、数代を経ています。

家相図<家相図>

於義丸は、天正12(1584)年に始まる小牧長久手の戦いの終結に向けて秀吉の養子となり秀康と改名、その後、下総国結城晴朝の養子となり、後に越前福井藩の藩祖となりました。秀康が誕生した中村家は江戸時代には庄屋を務めており、徳川氏との関係で格式高い家柄であることから浜松城主と単独で拝謁することが可能な独礼庄屋(どくれいしょうや)でした。中村家の屋敷は主屋や長屋門(市指定有形文化財)などが現存し、主屋の中村家住宅(重要文化財)は平成13年度から15年度にかけて解体、調査に基づいた復元修理がされています。毎週金・土・日・祝日に公開されていますので、家康や於万、秀康を偲んで訪れてみてはいかがでしょうか。

編集後記

今年は大河ドラマ「女城主 直虎」の放映に向けて浜松に注目が集まり観光面での期待も高まりそうです。家康と深い関係にあった井伊家の歴史をもっと面白く学ぶよい機会です。ぜひ井伊谷、龍潭寺をはじめとするゆかりの地を訪ね、文化財も目にしてみてください。(F)

 

 

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浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

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