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更新日:2015年6月12日

浜松市文化財情報vol.89

平成27年6月15日発行

文化財ブックレット9 『はままつの渡来文化と埴輪群像』販売開始!

浜松市の文化財を紹介する冊子シリーズの一つ、『はままつの渡来文化と埴輪群像』の販売を6月9日から始めました。

ブックレット9『はままつの渡来文化と埴輪群像』<ブックレット9『はままつの渡来文化と埴輪群像』>

A5版・オールカラー・64ページ
300円

浜松の古墳時代の特徴-渡来文化 埴輪群像-

9冊目を数える文化財ブックレット、今回のテーマは『古墳時代』。とくに、浜松の古墳時代の特徴である「渡来文化」と「埴輪群像」に焦点をあてました。

整備後の二本ヶ谷積石塚群<二本ヶ谷積石塚群 整備後>

いまからおよそ1600年前、古墳時代と呼ばれる時期に、朝鮮半島などから多くの人々が日本列島に渡り、渡来文化と呼ばれる新たな生活様式が広がりました。浜松市域にも当時の渡来文化を物語る二本ヶ谷積石塚群(浜北区染地台)が知られ、県指定史跡として整備されています(上写真)。平成27年は史跡整備着工から10周年を迎える記念の年です。

二本ヶ谷積み石塚群 土器及び副葬品<二本ヶ谷積石塚群 土器及び副葬品>

また、渡来文化が浜松にもたらされた時期と同じ頃、浜松の古墳には数多くの埴輪が立て並べられていました。近年行われた発掘調査により、鹿や馬、人物などをかたどった埴輪が豊富に出土しました。これらが織り成す埴輪群像は、浜松の古墳時代を語る魅力にあふれています。

遺跡や古墳、展示施設探訪のお供に

文化財ブックレット9は、このように、浜松の古墳時代の見どころをふんだんに詰め込んだブックレットです。巻末には遺跡や古墳、展示施設の探訪にも役立つ情報を盛り込みました。ブックレット片手に浜松の古墳時代をめぐる小旅行に出掛けてみてはいかがでしょうか。

見返り鹿<見返り鹿>

下記窓口にて販売中!

浜松市文化財課(浜松市役所本館3階)、浜松市博物館、姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館、東区役所(区民生活課)、西区役所(まちづくり推進課)、南区役所(区民生活課)、北区役所(まちづくり推進課)、浜北区役所(まちづくり推進課)、天竜区役所(まちづくり推進課)、引佐協働センター、三ヶ日協働センター

*冊子の在庫につきましては最新情報をご確認ください(この記事は文化財情報Vol.89発行時の情報です)。

文化財防災ボランティア見学会を開催しました

文化財課では、静岡県教育委員会文化財保護課と協力して、文化財防災ボランティアを養成しています。昨年度末には、第4期の講座を実施しました。今年度は、昨年度までに県文化財等防災支援員に登録いただいたみなさまにご案内して、浜松市内の文化財と災害史の痕跡を探訪する見学会を開催していきます。

5月16日(土曜日)には、天竜浜名湖鉄道二俣本町駅を起点に、国登録文化財や産業遺産、浜松市指定史跡をめぐる見学会を開催しました。

二俣町とその周辺には、さまざまな文化財が集積しています。古くは市内最大の前方後円墳・光明山古墳(静岡県指定史跡)、鳥羽山城跡・二俣城跡(いずれも浜松市指定史跡)をはじめとする戦国の城館、賀茂真淵の弟子で『遠江国風土記伝』を編纂した内山真龍家の長屋門(市指定建造物)と同資料館、そして、天竜浜名湖鉄道・旧二俣町役場などの国登録有形文化財も数多く所在します。ほかにも近代産業遺産があちこちに見られます。また、二俣川と天竜川の合流点を付け替えて、町の水害を減少させた土地でもあります。地域に残された文化財活用の可能性と、過去の自然災害を受けた地形改造という両面から、支援員のみなさまをご案内いたしました。今後もこうした見学会を企画していきます。

鳥羽山洞門をくぐる<鳥羽山洞門をくぐる>

明治32年に完成した赤レンガづくりのトンネルです。現在の国道トンネルが開通するまでは、こちらが二俣町へのメインストリートでした。

ヤマタケの蔵を見学

、ヤマタケの蔵を見学>
天竜春の蔵シック開催中でした。今年3月に、国登録文化財となった3棟の蔵です。今回の蔵シックでは、「国登録記念」と銘打っていただきました。

文化財日記抄5月

7日、(木曜日)、南区堤町、堤町村東遺跡予備調査
8日、(金曜日)、西区篠原町、中田尻遺跡本発掘調査 5月9日まで
10日、(日曜日)、南区坪井町、ウェルカメクリーン作戦
11日、(月曜日)、西区舞阪町、大山1.遺跡予備調査
13日、(水曜日)、南区高塚町、高塚遺跡予備調査

16日、(土曜日)天、竜区二俣町、文化財防災ボランティア見学会(7名)
18日、(月曜日)、南区増楽町、日晩遺跡予備調査
21日、(木曜日)、北区細江町、気賀葭本遺跡現地踏査
25日、(月曜日)、東区天竜川町、松東遺跡工事立会

お知らせ

遠州大念仏(市指定無形民俗文化財)の実演
「犀ヶ崖 念仏と精霊送り」
日時:平成27年7月15日 午後6時30分~
場所:犀が崖資料館 前庭

家康400年忌文化財めぐり 浜松城主 徳川家康「家康、遠州に入る3 引馬城」

引馬城は現在の元城町東照宮とその周辺にあたり、16世紀には、今川家の家臣、飯尾氏が防備を固めていました。徳川家康は永禄11年(1568)から遠江への進軍をはじめ、遠江平定を契機として、元亀元年(1570)に拠点を岡崎から浜松に移しました。はじめは見付(磐田市)に居城の構築を始めましたが、戦略的な理由から引馬城へと拠点を移し、城域を拡大して浜松城と城名も改めました。

平成26年8月、元城町東照宮の境内で発掘調査を行い、戦国時代の遺構を確認いたしました。

引馬城発掘の様子1<引馬城発掘の様子1>

引馬城発掘の様子2<引馬城発掘の様子2>

発掘調査の結果、引馬城は土塁で取り囲まれ、土塁の内側にある平坦部では、かわらけを用いた武家儀礼が頻繁に行われていたことが明らかになりました。

引馬城出土品<引馬城出土品>

今回の調査で得られた出土品は、徳川家康が遠江に進出し、浜松に拠点をおいたころのもの(16世紀後葉)とみられます。徳川家康は引馬城を改修し、現在の天守曲輪や本丸まで城域を広げたと考えられますが、かつての引馬城域も徳川家康在城期の浜松城において中心的な施設だったことがうかがえます。

編集後記

掘り出される遺物には千年以上前の土器のかけらも多くあります。作業中にさわっていると当時作った人の指あとが残っていることも多く、自分の指とぴったり合うことがあります。製作法の手掛かりはもちろん、いにしえの人々のあたたかみが感じられる一瞬です。(S)

 

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お問い合わせ

浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

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