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更新日:2015年1月15日

浜松市文化財情報vol.84

平成27年1月15日発行

吉野屋 建造物4棟が国の登録有形文化財に!

北区細江町の料理屋 吉野屋の建造物が新登録となります

録有形文化財として登録するよう文部科学大臣に答申しました。これにより、近日中に官報告示を経て、正式に登録される予定です。市内の国登録有形文化財(建造物)は、吉野屋の建造物を含め41件となります。
吉野屋は、姫街道の宿場町、気賀にあります。気賀は浜名湖北岸の交通の要衝です。ここの関守を務めた旗本・気賀近藤家の陣屋跡の一角に吉野屋は位置します。大正時代に吉野屋を経営した野末邑次郎(むらじろう、昭和20-23年気賀町長)は、後に板前の野島勘作に吉野屋を譲渡したといわれ、現状の建物群は野島勘作が施主となり旅館として建設されたものです。昭和初期の和風の意匠を伝えるほか、棟ごとに異なる間取りや外観が庭と一体となり、独特の景観を形成しています。現在、吉野屋は料理屋として営業しています。

見学は要問合せ⇒吉野屋(電話053-523-0004)

写真:平野克典(静岡県文化財建造物監理士)

吉野屋 主屋

《吉野屋 主屋(しゅおく)》木造2階建 切妻造 浅瓦葺、建築 昭和25年頃

吉野屋 北棟

《吉野屋 北棟(きたとう)》
平屋 入母屋造 瓦葺、及び、木造2階建 切妻造 茅葺の接続した造り、建築 昭和初期/改修 昭和10年

吉野屋 南棟

《吉野屋 南棟(みなみとう)》
木造平屋建 寄棟造 浅瓦葺、建築 昭和初期

吉野屋 東棟

《吉野屋 東棟(ひがしとう)》
木造平屋建 入母屋造 瓦葺、建築 昭和初期・昭和25年頃

 

犬居城を攻略して自然薯GET~浜松戦国山城まつり~

11月24日(月曜日)、天竜区春野町で「浜松戦国山城まつり」を開催しました。

エイエイオー!!の勇ましい掛け声で始まった山城まつり。まずは、犬居城跡で立派な(?)甲冑を身に着けた文化財課職員の案内により、熱心な歴史・城郭ファンの皆さんが城跡を見学されました。急峻な地形や曲輪など、当時の城の様子を戦国の武将になりきって体感していただきました。

つづいて、基調講演とシンポジウムが行われ、天野氏の歴史、そして地域の活性化と文化財の保護について語られ、来場者の中には、将来を担う高校生たちも混じり真剣にペンを走らせる様子がみられました。

また、秋葉山表参道ウォーク・工房見学ツアー、そしてスタンプラリーも行われました。
スタンプラリーは、地元の商店の皆様にもご協力をいただいて行われ、多くの皆様が参加されました。今回スタンプラリーには、忍者によるくじ引きの特典があり、賞品として春野の特産品を用意しました。中でも、1等賞の自然薯は当選と同時に歓声が沸きあがり、会場は大いに盛り上がりました。

浜松戦国山城まつり<浜松戦国山城まつり>

穏やかな日差しの中、紅葉が美しく色づく春野町の文化を堪能した一日でした。

文化財日記抄

平成26年12月には、次のような調査活動等を行いました。

1日(月曜日)、東区笠井上町、御殿山東遺跡予備調査
2日(火曜日)、天竜区二俣町鹿島、向山1.遺跡予備調査
2日(火曜日)、中区住吉、住吉南古墳確認調査(~12月12日)
3日(水曜日)、南区高塚町、高塚町村西遺跡予備調査
3日(水曜日)、浜北区根堅、中通遺跡予備調査
4日(木曜日)、浜北区新原、清水遺跡予備調査
9日(火曜日)、浜松市青少年の家第、二回文化財保護審議会
15日(月曜日)、東区恒武町、恒武西浦遺跡予備調査
18日(木曜日)、南区増楽町、増楽遺跡予備調査
22日(月曜日)、天竜区二俣町、鳥羽山城跡現地踏査
24日(水曜日)、北区細江町中川、宝林寺境内古窯跡予備調査
25日(木曜日)、北区引佐町井伊谷、北神宮寺遺跡工事立会文化財イベント

文化財イベント

  • 雄踏歌舞伎万人講定期公演

日時 1月18日(日曜日)午前10時30分~

会場 雄踏文化センター

  • 横尾歌舞伎特別公演

日時 2月1日(日曜日)午後1時~5時頃

会場 開明座(北区引佐町横尾)

浜松市内の鉄道遺産天竜浜名湖鉄道の登録有形文化財1.

~この記事は、浜松市メールマガジンとリンクしています~

三ヶ日駅本屋待合室<三ヶ日駅本屋待合室>

浜名湖鉄道(通称天浜線)は、昭和15年(1940年)の全線開通から、今なおが数多くあります。これらの鉄道施設のうち、文化財建造物として価値が認められたものは、国のれています。今回は、天浜線の浜松市内の区間のうち、北区三ヶ日町から引佐町までの登録有形文化財をご紹介します。

天浜線は昭和10年代に建築された駅舎が現役で使われており、三ヶ日駅の駅本屋、西気賀駅の駅本屋と待合所、気賀駅の駅本屋、駅上屋及びプラットホーム、金指駅の駅上屋及びプラットホームが登録有形文化財になっています。いずれも木造の建物が昭和の雰囲気を良く残していますが、特に西気賀駅と気賀駅の木製の改札口は、まるで映画のロケセットのような佇まいです。

気賀駅上屋及びプラットホーム<気賀駅上屋及びプラットホーム>

駅舎以外では、知波田駅と尾奈駅の間、湖西市と浜松市の境界の利木峠を貫く、天浜線最長のトンネルである利木隧道、気賀駅と気賀高校前駅の間にある気賀高架橋などがあります。また、金指駅の構内にある高架貯水槽は、蒸気機関車が現役だった時代に水を供給するために造られた施設であり、かつて遠州鉄道奥山線、磐城セメント引込線の列車も行き交うターミナル駅だった頃の名残を今に伝えています。

編集後記

2015年は雪で始まりました。自然に恵まれた浜松は四季の移ろいが美しいまちですよね。さて、毎年1月26日は「文化財防火デー」です。文化財は長い年月をかけて自然と人間の営みが生み出した芸術。でも失うのは一瞬です。(ひ)

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浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

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