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更新日:2014年7月15日

浜松市文化財情報vol.78

平成26年7月15日発行

いなさ文化財まつりが開催されます!!

文化財のお祭りです~さまざまな体験メニューにチャレンジしよう!

広報はままつ7月号でもお知らせしていますとおり、「いなさ文化財まつり」が開催されます。土器に触れたり、木造彫刻を実際に観て親しみながら、文化財の大切さへの理解を深めるきっかけになればと思います。

会場では、土器の発掘体験や土器破片の接合体験、土器の形や模様を写しとる拓本の体験をすることができます。また、市指定有形文化財の《木造十王坐像(もくぞうじゅうおうざぞう)》、《木造葬頭河婆半跏像(もくぞうそうずかばばはんかぞう)》が展示される立体地獄を体験することもできます。

参加無料、事前申込も不要となっておりますので、夏休みの小中学生やご家族連れなど、多くの皆さまのご来場をお待ちしています。

どきどき 発掘体験

浜松市内には、多数の遺跡があり、毎年どこかで発掘調査が行われています。

遺跡からは土器や石器など様々な遺物が見付かりますが、発掘を始めるまではどこに埋まっているのか全くわからないので、思わぬ発見もあります。

文化財まつりでは、遺跡の発掘を疑似体験できるコーナーを用意します。砂の中に隠れた本物の土器を探してみましょう。このほか、展示されている土器の解説も行います。

どきどき 接合体験

土器の接合<土器の接合>

遺跡に埋まっていた土器は数千年の時の間に割れたり、壊れたりして、バラバラになっています。バラバラになった土器を、パズルのようにひとつひとつ破片をつなげて、もとの形に組み立て行く作業を接合といいます。

無数の土器の破片の中から、同じ土器の破片を見つけて、組み立てるのは熟練の技が必要です。

本物の土器に触れて、接合体験をしてみませんか?

どきどき 拓本体験

拓本の例<拓本の例>

土器の形を正確に記録する方法として、拓本(たくほん)と呼ばれる方法があります。

拓本とは、土器の表面に貼り付けた紙に墨を付け、土器の表面を写し取ります。釣った魚の形を写す魚拓と同じようなものです。

文化財まつりでは、浜松市内の遺跡から出た、本物の土器を使って、拓本の体験が出来ます。作成した拓本は、記念に持ち帰れますので、ぜひ挑戦してみてください。

立体地獄

木造十王坐像(閻魔大王)部分寿龍院<木造十王坐像>(閻魔大王)部分 浜松市指定有形文化財 

折り紙のお地蔵さま<折り紙のお地蔵さま>

寿龍院所蔵の市指定有形文化財、《木造十王坐像(もくぞうじゅうおうざぞう)》、《木造葬頭河婆半跏像(もくぞうそうずかばばはんかぞう)》を懐中電灯で照らして観ながら進みます。鑑賞途中でいくつかの体験をするこができます。いなさ文化財まつり式地獄度チェックをして、スタンプを押す「地獄度チェック スタンプも押そう!」、三途の河を背景に記念写真を撮る「葬頭河婆と写真をとろう!」、折り紙でお地蔵さまや獄卒の鬼を折る「お地蔵様と鬼を作ろう!」などのコーナーがあり、折り紙は持ち帰ることができます。

いなさ文化財まつりのご案内

日時 8月9日(土曜日)、午前10時から午後3時まで

会場 浜松市埋蔵文化財調査事務所(引佐健康文化センター内、浜松市北区引佐町井伊谷616-6)
料金 無料

内容 土器の発掘体験や土器破片の接合体験、土器の形やもようを写しとる拓本体験、いなさゆかりの土器の展示、閻魔大王の木造(市指定文化財)などを展示する立体地獄など

問合せ 浜松市埋蔵文化財調査事務所(電話053-542-3660/ファックス053-542-3326)

引馬城を発掘します!

江戸時代の絵図に見える「古城」付近<江戸時代の絵図に見える「古城」付近>

引馬城(古城)を犀ヶ崖付近から遠望した鳥瞰図(想像図)<引馬城(古城)を犀ヶ崖付近から遠望した鳥瞰図(想像図)>

1616)に没してから、まもなく400年の遠忌がめぐってきます(2015年)。この年に向け、岡崎・浜松・静岡など家康との関わりが深い都市では、さまざまな関連事業
を計画しています。浜松市文化財課では、青年時代の家康が浜松での居城とした引馬城(古城)を一部発掘調査することで、確かな証拠を得たいと考えました。
今回の発掘調査は、元城町東照宮・同町自治会のご協力を得て、境内のうち神域としての景観に影響を与えない一部を試掘するものです。指定した範囲を人力で掘削し、遺構・遺物の検出を試みます。終了した調査区は埋め戻して現状に復します。調査期間は、平成26年8月4日(月曜日)から22日(金曜日)までを予定し、平日午前10時から午後3時までは、調査のようすを公開します。なお、現地説明会を8月17日(日曜日)の午前10時と午後1時30分から予定しています。調査の成果については、広報はままつコラムに掲載するほか、今年度内に速報します。

17日以外の土・日曜日は調査をしません。雨天時は作業を中止します。調査区への立ち入りはご遠慮ください。(東照宮への参詣は通常どおりです。)

文化財日記抄

6月には、次のような調査活動等を行いました。

1日(日曜日)浜北文化センター遠州大念仏保存会総会

2日(月曜日)天竜区二俣町、天竜地籍調査
2日(月曜日)中区松城町、浜松城跡工事立会
3日(火曜日)中区松城町、浜松城跡10次調査(~5日)

3日(火曜日)北区細江町、悪ヶ谷遺跡工事立会(~4日)
7日(土曜日)北区引佐町、東久留女木の万歳楽映像撮影立会
9日(月曜日)西区篠原町、篠原町西前遺跡予備調査
10日(火曜日)中区南伊場町、梶子遺跡工事立会
10日(火曜日)東京都板橋区、関東ブロック民俗芸能大会準備会
16日(月曜日)中ノ町小学校、出前講座「中ノ町タイムトラベル」(参加70名)
16日(月曜日)南区若林町東若林遺跡予備調査
17日(火曜日)天竜区佐久間町、三遠南信ふるさと歌舞伎実行委員会
18日(水曜日)南区高塚町、高塚遺跡予備調査
18日(水曜日)浜北区於呂、東原遺跡工事立会
19日(木曜日)浜北区於呂、東原遺跡予備調査s
19日(木曜日)浜北区宮口、興覚寺後古墳・吉名古窯跡群現地踏査
22日(日曜日)積志協働センター、万斛鈴木家報告会(120名)
23日(月曜日)東区有玉西町、千人塚平D古墳群予備調査(~25日)

25日(水曜日)西区篠原町、篠原町西前遺跡予備調査
28日(土曜日)浜松市博物館、講演会「東日本大震災と文化財レスキュー」(参加32名)

文化財イベント

8月は盛りだくさんです。

  • プチ企画展「カワイイ!」
    8月1日(金曜日)~31日(日曜日)、月曜休館/午前9時~午後5時/市民ミュージアム浜北(浜北区貴布祢)/馬形土製品(西畑屋遺跡)・人面墨書土器(鳥居松遺跡)等の展示、体験コーナー有
  • 文化財楽習プログラム「シカのはにわがにげだした!」
    8月2日(土曜日)午前10時00分~午後3時/市民ミュージアム浜北(浜北区貴布祢)/鹿形埴輪(辺田平1号墳出土)他の展示、ギャラリトーク、クラフト体験など
  • いなさ文化財まつり *本誌表面をご覧ください。
  • 民俗芸能1.滝沢の放歌踊2.呉松の大念仏
    1.8月13日(水曜日)午後6時頃~/県指定無形民俗文化財「滝沢の放歌踊」/林慶寺(北区滝沢町)2.8月15日(金曜日)午後1時頃~/県指定無形民俗文化財「呉松の大念仏」/宿蘆寺(西区庄内町)
  • 引馬城跡発掘調査現地説明会
    8月17日(日曜日)午前10時、午後1時30分/元城町東照宮/引馬城跡発掘調査現地説明会

奥山線をめぐる3~廃線から50年現在も残る奥山線の痕跡

~この記事は、浜松市メールマガジンとリンクしています~

昭和39年(1964年)11月1日に遠鉄浜松駅の構内で遠州鉄道奥山線の廃止式が行われ、同時に代行バスの運転開始式が行われました。平成26年は奥山線が廃線となってから50年の節目の年となります。50年が過ぎた現在も浜松市内で橋脚と橋桁などいくつかの奥山線の痕跡をみることができますが、浜松市外でもその痕跡が残っている場所があります。それは、石川県小松市にある尾小屋ポッポ汽車展示館で保存・展示されている奥山線を走行していた車両キハ1803です。

かつて奥山線を走行していたキハ1803<かつて奥山線を走行していた車両キハ1803(尾小屋ポッポ汽車展示館)>

このキハ1803は、奥山線の廃線後、石川県の尾小屋鉄道へ移された車両で、尾小屋鉄道で使用された際にはキハ3として走行していました。現在、この車両は、小松市と地域のボランティアグループが中心となって車両の保存、展示館での展示がなされ、また、月1回程度、車両を実際に動かし希望者が乗車できる体験乗車会が行われています。

この他にも廃線となって他の鉄道へ移った奥山線の車両としてキハ1804があり、これは岩手県の花巻電鉄によって買い取られ移されましたが、現在は花巻電鉄も廃線となりこの車両は残念ながら解体されました。

現在は残っていないのですが、浜松市内でもこうした廃線後の奥山線の車両を保存していた場所が過去にありました。それは萩丘小学校の校庭で保存されていた、客車のハ1154という車両です。

かつて奥山線を走行していたハ1154<かつて奥山線を走行していた車両ハ1154>

保存されていた当時、子どもたちにとても人気があり、教材として主に利用されていたようです。

奥山線の痕跡は亀山トンネルから住吉までの遊歩道として整備されている線路跡や橋脚、橋桁のほかにも、このように市外にも残っている場所があり、その痕跡が多くの人の手で現在へと受け継がれています。

編集後記

いよいよ夏休み。引佐の埋蔵文化財調査事務所では、8月に浜北文化センターと、引佐健文センターで開催される埋文イベントに向けて、準備が進められています。どちらの会場も親子で楽しめる内容となっています。ご家族揃ってお出かけ下さい。(み)

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浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

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