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更新日:2017年1月13日

浜松市文化財情報vol.108

平成29年1月15日発行

浜松市地域遺産センター、始動!

1月15日(日曜日)、大河ドラマで盛り上がっている引佐町井伊谷の地に、浜松市地域遺産センターがオープンします。どんな施設なのかご紹介します。
◆地域遺産センターってどんなところ?
浜松市地域遺産センターは、旧引佐協働センター庁舎の一部(3階建のうち、1・2階の一部)を、文化財等の資料の保管や活用などを行うために改修した施設で、2016年12月まで引佐協働センター内で業務を行っていた埋蔵文化財調査事務所が、移転・名称変更する形で運営を行っていきます。
◆開館記念特別展「戦国の井伊谷」
2017年は大河ドラマ放送にあわせて、井伊谷周辺における戦国時代の歴史を中心とした特別展「戦国の井伊谷」をおよそ1年間開催します。
展示室内の、プロジェクションマッピング×ジオラマ「井伊谷戦国絵巻」では、直虎が1人称でその生涯を語る「直虎ものがたり」や、井伊谷周辺の戦国時代の様子を講談調に語る「井伊谷戦乱記」など3つのコンテンツを用意しています。
その他には、井伊直親が寺野の氏神に奉納したと伝わる「青葉の笛」の複製品ハンズオン展示や、井伊谷城や井伊家墓所の3次元画像を好きな方向や大きさに動かせるタブレット、井伊谷城のジオラマ、戦国時代の出土遺物などを展示していきます。
◆特別展以外も楽しむことができます
ガイダンスコーナーでは、12月まで引佐協働センター内で展示していた出土遺物や、木喰仏などを引き続き展示するほか、さまざまな映像を放映します。
 また、ロビー&休憩スペースは、物販コーナーやキッズコーナー、図書閲覧コーナーを備えており、エントランスホールでは、巨大な笛のオブジェの顔出しオブジェがあり、記念撮影もできます。
 今後は、井伊谷城跡のふもとという立地を活かした見学会などイベントや講座を積極的に開催していきたいと思いますので、ぜひ地域遺産センターへ足を運んでください。

地域遺産センター外観<浜松市地域遺産センター>

プロジェクションマッピング用3D地形図<プロジェクションマッピング用3D地形図>

まもなく開催「第20回静岡県民俗芸能フェスティバルin浜松」!

大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放映が始まり、大河ドラマ館や地域遺産センターの開館で市内は盛り上がってきましたが、この勢いそのままに、来たる1月22日(日曜日)、西区雄踏町の雄踏文化センター大ホールにおいて「第20回静岡県民俗芸能フェスティバルin浜松」を開催します。
 フェスティバルの中では、後継者育成にかかるシンポジウムも行われます。勝坂神楽や川名のひよんどり祭礼に実際に参加した浜松学院大学地域共創学科の学生や、直前のオープニングで寿式三番叟を踊る雄踏歌舞伎万人講の若手会員がパネリストとして登壇し、各保存会の会長たちと熱く意見交換をする予定です。とかく男性及び年配者の視点からしか語られることがなかった民俗芸能の継承、後継者育成の問題について、若者の視点から捉え直す契機となることが期待されます。
 また、芸能披露では、浜松市立清竜中学校1年生による神澤おくないの披露もあります。10~20代の若者が躍動する浜松の民俗芸能の取り組みを是非御観覧ください。
チラシ(静岡県民俗芸能フェスティバル)

文化財日記抄 12月

1日 (木曜日) 北区都田町 都田図書館展示~12月25日
2日 (金曜日)浜松グランドホテル 出前講座「浜松の指定文化財」(参加100名)
3日 (土曜日) 中区松城町 浜松城跡文化財調査復旧追加工事~12月4日
4日 (日曜日) 南区頭陀寺町 松下屋敷講座
8日 (木曜日) 西区志都呂町 西脇遺跡予備調査(4次)
12日 (月曜日) 曳馬協働センター 出前講座「浜松の指定文化財」(参加40名)/東区半田山 半田山CDEF古墳群予備調査(13次)~12月15日
17日 (土曜日) 中区板屋町 東海しろあとセミナー(参加120名)
22日 (木曜日) 東区下石田町 下石田村前遺跡工事立会
26日 (月曜日) 東区豊町 八ツ面遺跡予備調査
28日 (水曜日) 浜北区根堅 根堅遺跡説明会

井伊谷周辺のオススメ文化財スポット 井伊共保(いいともやす)出生の井戸

 龍潭寺の東に広がる水田の中に、平安時代、井伊家の初代・井伊共保が生まれた場所とされる井戸があります。
 彦根藩の井伊氏が江戸幕府に提出した家譜によると、遠江国井伊谷の八幡宮神主が井戸の傍らに捨てられている赤ん坊を見つけ、噂を聞きつけた藤原共資が、養子として迎えたとされています。この赤ん坊が共保です。共資のもとで育った共保はのちに井伊谷に移住し、井伊家として井伊谷を治めていくことになります。
 この井戸の傍らには橘が生えていたため、井伊家は家紋を橘、旗幕の紋を井桁にしたといわれています。
 貞享5年(1688)に井伊直該が石碑を立て、正徳2年(1712)に補修するなど整備がされており、井伊家が自分たちのルーツとなる場所を特別に思っていたことが伺えます。
 龍潭寺にお越しの際は、井伊共保出生の井戸にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

井伊共保出生の井戸<井伊共保出生の井戸>
【井伊共保出生の井戸へのアクセス】
遠鉄バス浜松駅15番のりば 奥山行 神宮寺バス停下車 徒歩15分

編集後記

今年は「直虎」に始まり、「直虎」に暮れてゆく、そんな1年になるのではないのでしょうか?大河ドラマで注目が集まる井伊谷の地に浜松市地域遺産センターがオープンします。「直虎」ゆかりの地探訪と合わせてぜひ地域遺産センターにも足をお運びください。(I)

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浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

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