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更新日:2016年12月15日

浜松市文化財情報vol.107

平成28年12月15日発行

新年1月は西区で芸能鑑賞はいかがでしょう!?

来たる平成29年は、浜松市の歴史文化を広くPRできる重要な年となります。大河ドラマ「おんな城主 井伊直虎」放映に関連して、奥浜名湖地域を中心とした市内の歴史と文化を全国の皆さまに知っていただく絶好の機会といえます。そのような中、西区雄踏町宇布見の浜松市雄踏文化センターでは2週にわたり、市内の民俗芸能を鑑賞できる催しが行われます。

●第28回雄踏歌舞伎「万人講」定期公演[1月15日(日曜日)午前10時30分開演]
 毎年恒例の雄踏歌舞伎「万人講」定期公演。今回は大歌舞伎や素人歌舞伎でも馴染みのある、歌舞伎を代表する4演目が小学生を含む保存会員により熱演されます。
1.寿式三番叟
2.釣女
3.菅原伝授手習鑑 吉田社頭車曳の場
4.奥州安達ヶ原三段目 袖萩祭文の段
保存会では12月以降、年末年始を除いた定期公演までのほぼ毎日、稽古が組まれています。このうち、「菅原伝授手習鑑 吉田社頭車曳の場」は子供歌舞伎の一幕として上演される予定です。大人顔負けの子供役者の好演

雄踏歌舞伎万人講<雄踏歌舞伎万人講>
●第20回静岡県民俗芸能フェスティバルin浜松[1月22日(日曜日)/午後0時30分開演]
浜松市内では平成20年以来9年ぶりの開催となる静岡県民俗芸能フェスティバルでは、市内の無形民俗文化財保護団体とその指導を受けた中学生の計4団体が上演します。
1.雄踏歌舞伎保存会「万人講」 寿式三番叟
2.浜松市立清竜中学校・神澤おくない継承同好会
 神澤おくない
3.遠州大念仏呉松組 呉松の大念仏
4.寺野伝承保存会 寺野のひよんどり
また、今回のフェスティバルでは「次世代へツナグ・後継者育成活動の現状と課題 手をつなぐ浜松の民俗芸能~伝統の中に見える未来~」をテーマにシンポジウムを行います。市内の保護団体関係者のほか、長期学外学修プログラムで勝坂自治会・保存会と共に勝坂神楽の舞の継承活動にかかわった浜松学院大学地域共創学科の学生にもパネリストとして参加いただきます。幅広い年代・様々な活動主体からの視点で継承活動の事例報告だけでなく、未来に向けた建設的な意見の交換が期待されます。
 なお、いずれの公演も入場無料です。両日とも、午後3時30分から4時頃の終演予定となっています(明るい時間帯に終わります)。さらに、会場ロビーでは地元雄踏の特産品等を販売しています。幕間には美味しい和菓子を食しながら、液晶画面に映し出されたモニター越しの芸能鑑賞でなく、舞台を間近に感じながらのナマの芸能を是非堪能してください。
チラシ(静岡県民俗芸能フェスティバル)

「二俣の城下町探訪講座」を開催しました!

 浜松市文化財課では、2013年から継続的に二俣の城下町を古記録から復元するための調査を進めています。「二俣の城下町探訪講座」では、調査指導をお願いしている山村亜希先生(京都大学)を講師に迎えました。これまでの調査によって明らかになった二俣の城下町の構造について、「講演会」と「まちあるき」2部構成で紹介いただきました。
【講演会】 講演会では、山村先生から城下町を古地図や絵図から復元する方法とその方法から復元できた二俣の城下町について紹介を頂きました。また、文化財課が行っている二俣城と鳥羽山城の調査の状況について紹介いたしました。
【まちあるき】 古地図や絵図、城下町復元図をもとに、二俣の城下町をめぐりました。二俣町の街並みは、現代の区画整理などによって新しくなった部分があります。いっぽうで、中世の町並みをうかがい知る痕跡も数多く残っています。
 文化財課が催す講座を通じて、日常生活で何気なく通り過ぎている場所に積み重ねられた歴史遺産に目を向け、地域への愛着や興味を深めていただけたらと思います。文化財課では今後も、新たな切り口で文化財の魅力を紹介する講座等を企画・開催していきますので、ホームページなどにご注目ください。
まちあるき風景<まちあるきの様子>道標と小道(二俣まちあるき)<道標と小道>

文化財日記抄 11月

7日 (月曜日) 東区宮竹町 宮竹野際遺跡予備調査
8日 (火曜日) 中区西伊場町 梶子遺跡調査
9日 (水曜日) 東区中郡町 万斛幼稚園発掘体験 参加27人
10日 (木曜日) 東区笠井町 笠井下組み遺跡予備調査
17日 (木曜日) 東区豊町 八ツ面遺跡予備調査/中区元城町・松城町 元城町・松城町講演会、遺物展示参加50人
27日 (日曜日) 天竜区二俣町 二俣の城下町探訪講座その2 参加50人
30日 (水曜日) 南区東若林町 村裏遺跡予備調査

井伊谷周辺のオススメ文化財スポット 細江神社とその周辺

 今月は、井伊谷を少し離れて細江神社とその周辺です。
細江神社は、由緒によれば、御神体が地震・津波により漂着しこれを祀ったことより「地震厄除の神様」として知られています。境内には、井伊谷三人衆近藤氏子孫の功績をたたえる「藺草神社」や、恐々覗く「大蛇と大蝙蝠の戦いのクスノキ」など見所があります。
 周辺には、関所(江戸時代、この周辺は気賀宿として整備されており、気賀関所が置かれていました。)の通行時間外でも犬のふりをして通り抜けることのできたと言う頓智のきいた抜け道「犬くぐり道」があります。ふと、信心深い犬が人間に生まれ変わる噺「元犬」を思い出し、手拭いをかけておかないとと思ってしまいます。また、銅鐸や民具を展示する「姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館」、国登録有形文化財「吉野屋」、市指定文化財「東林寺山門」など多くの文化財があります。細江神社とその周辺にはたくさんの見所がありますので、ぜひ、お楽しみください。

犬くぐり道

<犬くぐり道。細江神社の北側にあります。※犬(のぬいぐるみ)は実際にはいません。>
【細江神社へのアクセス】
●駐車場有。
●遠鉄バス「気賀・三ヶ日」行き「国民宿舎入口」バス停下車、徒歩2分。
●天竜浜名湖鉄道「気賀」駅下車、徒歩6分。

編集後記

先日、今年の「新語・流行語大賞」が発表になりました。「あった、あった」とこの一年を振り返りながら、既に忘れてしまっていたものも。この中で使い捨てにならず、定着し生き続けていくものは。あれ、去年の流行語大賞は。文化財の意味と重みを噛みしめた年の瀬。(ひ)

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浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

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