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更新日:2016年11月15日

浜松市文化財情報vol.106

平成28年11月15日発行

浜松の民俗芸能、全国で披露!

本年、平成28年秋のシーズンは、本市の民俗芸能が全国に披露され、浜松の魅力を広く発信する機会に恵まれました。市内においても秋の祭礼・芸能開催時期と重なり、市内外で民俗芸能を通じた多くの感動と“浜松ファン”の獲得に一役買ったことは間違いありません。
●ザ・山フェス[10月1日(土曜日)/中区・ソラモ]
中山間地域の魅力を都市部に発信するイベント「ザ・山フェス」で、天竜区佐久間町の「浦川歌舞伎」が披露されました。浦川小学校の児童による『白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場』が堂々と上演され、客席から多くの投げ花(おひねり)が飛んでいました。
●第58回関東ブロック民俗芸能大会[10月23日(日曜日)/横浜市・神奈川県立青少年センター]
 関東地域1都10県で組織される関東ブロックの民俗芸能大会に、静岡県を代表して北区引佐町の「川名のひよんどり」が出演しました。川名の特色である『はらみの舞』『片稲叢の舞』を披露し、来年の大河ドラマに関係する井伊家ゆかりの民俗芸能として観客の注目を一点に集めました。また、当日は会場ロビーに本市のPRブースを設け、大河ドラマの舞台となる奥浜名湖地域を中心に観光誘客に向けたプロモーション活動も行いました。
●第12回浜松やらまいか交流会[10月24日(月曜日)/東京都千代田区・日本都市センター会館]
 首都圏における本市の情報発信等を目的に開催する浜松やらまいか交流会で、北区引佐町の「寺野のひよんどり」が披露されました。当日は、首都圏で活躍する本市関係者450人を前に『両剣の舞』が上演されました。笛の音にあわせて荘厳な舞が舞われ、さながら中世の世界に迷い込んだ雰囲気が醸し出されていました。
●第31回国民文化祭あいち2016・東栄フェスティバル[11月3日(木曜日・祝日)/愛知県東栄町・東栄ドーム]
 本年度、愛知県内で開催されている国民文化祭のうち東栄町で行われた東栄フェスティバルに、天竜区佐久間町の「川合花の舞」が出演しました。花の舞とルーツを同じくする花祭の伝承地である東栄町に遠州代表として舞を披露しました。南信州の霜月神楽も参加しており、三遠南信地域の代表的な民俗芸能が一堂に会した舞台となりました。
 また、本号発行日以降の出演情報についてもお知らせいたします。(裏面イベント情報欄も御覧ください)
◆第31回国民文化祭あいち2016・新城歌舞伎[11月20日(日曜日)/愛知県新城市・新城文化会館]
 東三河(新城地域)及び遠州に伝わる特徴的な農村歌舞伎が披露されます。本市から、北区引佐町の「横尾歌舞伎」が出演し『菅原伝授手習鑑 車曳きの場』を上演します。
◆第31回国民文化祭あいち2016・三遠南信ふるさと歌舞伎交流豊橋大会[11月27日(日曜日)/愛知県豊橋市・穂の国とよはし芸術劇場]
 三遠南信地域の農村歌舞伎・地芝居を継承する6団体が集い歌舞伎を披露します。本市から、浦川歌舞伎が出演し『奥州安達ヶ原 袖萩祭文』を上演します。

チラシ(新城歌舞伎)チラシ(三遠南信ふるさと歌舞伎)

今月後半は2週続けて浜松ほか三遠南信地域の歌舞伎を楽しむことができます。投げ花(おひねり)持参で歌舞伎鑑賞に出かけてみてはいかがでしょうか。

見学会「井伊谷城をめぐる」を開催しました

 10月29日(土曜日)に、井伊谷城跡の見学会を開催しました。100名の方にご参加いただき、実際に現地を見ながら井伊谷城の測量の成果をご紹介しました。
井伊谷城は井伊氏の居城として知られていますが、これまで測量や発掘調査等は行われていませんでした。今回、航空機を用いた3次元レーザー測量を行い、初めて詳細な地形が明らかになりました。井伊谷城は廓を一つしか持たず、方形の簡素な構造で、堀も作られていなかったようです。このような構造から、戦略上の拠点というよりも居館としての役割が強かったものと考えられます。現在の正門にあたる大手門は、山麓の井伊氏居館の方向に向いており、城と館が密接に関わっていたと考えられます。見学会参加者の皆さんは、現地を見ながら井伊谷城が機能していた頃の風景を思い浮かべている様子でした。
 今回製作した3次元測量図は、来年1月に開館する「浜松市地域遺産センター」の展示に活用します。
井伊谷城見学会風景<見学会の様子>

文化財日記抄 10月

3日 (月曜日) 東区恒武町 恒武西宮遺跡予備調査
4日 (火曜日) 浜北区新原 清水遺跡予備調査
8日 (土曜日) 北区引佐町 横尾歌舞伎伝承状況現地確認
16日 (日曜日) 天竜区二俣町 二俣の城下町探訪講座その1 参加39人
18日 (火曜日) 東区和田町 木船廃寺跡予備調査
19日 (水曜日) 東区笠井町 笠井遺跡立会調査
23日 (日曜日) 横浜市西区 第58回巻頭ブロック民俗芸能大会 川名のひよんどり出演
24日 (月曜日) 東区恒武町 恒武西宮遺跡予備調査 ~25日/中区西伊場町 梶子遺跡調査/南区増楽町 増楽町村中遺跡立会調査/東京都千代田区 第12回浜松やらまいか交流会 寺野のひよんどり披露
29日 (土曜日) 北区引佐町 見学会「井伊谷城をめぐる」参加100名/天竜区佐久間町 川合花の舞伝承状況現地確認

文化財イベント

  • 横尾歌舞伎(県指定無形民俗文化財)
    第31回国民文化祭・あいち2016新城歌舞伎に出演
    場所:新城文化会館/時間:午前10時30分~
  • 浦川歌舞伎
    第31回国民文化祭・あいち2016三遠南信ふるさと歌舞伎交流豊橋大会に出演
    場所:穂の国とよはし芸術劇場/時間:午前10時~ 

井伊谷周辺のオススメ文化財スポット 井伊谷の古代遺跡

 戦国時代に注目が集まる井伊谷ですが、古代の遺跡もたくさんあります。北岡大塚古墳(浜松市指定史跡)は3世紀の後半頃(約1750年前)に築かれた浜松市内でも最古の古墳です。前方後方墳という大変珍しい形をしており、全長50メートルほどの高まりが林の中に良好な状態で保存されています。井伊谷では、他地域に先駆けて古墳を築くような豪族が出現したといえるでしょう。井伊谷盆地を臨む丘陵には、北岡大塚古墳の次の世代(4世紀中頃)においても、全長48メートルの前方後円墳、馬場平古墳(浜松市指定史跡)が築かれています。
 天白磐座(てんぱくいわくら)遺跡(渭伊(いい)神社境内遺跡、静岡県指定史跡)は、龍潭寺に程近い丘陵上に位置する5世紀(約1500年前)の神まつりにまつわる遺跡です。独立した丘陵の上には巨岩がそり立っており、岩の周囲からは供え物ミニチュアの土器が見つかっています。古代の人びとは、巨岩に神が宿っていると考え、この地で儀式を行っていたのでしょう。今でも秘的な雰囲気が漂う異空間が体感できます。

天白磐座遺跡<天白磐座遺跡>

北岡大塚古墳<北岡大塚古墳>
【北岡大塚古墳へのアクセス】
・遠鉄バス「奥山」もしくは「伊平・渋川」行き「井伊谷」バス停下車、徒歩約10分(引佐総合公園北側)
※天白磐座遺跡へのアクセスは文化財情報2016年8月15日号(Vol.103)をご覧下さい。

編集後記

埋蔵文化財調査事務所に異動した1年半前、昼休みに井伊谷周辺を散策しようと小型の自転車を買いました。しばらくは史跡や気になるお店などを探訪していましたが、最近はご無沙汰しています。空気が澄み紅葉も美しいこれからの時期、再開しようか思案中です。(京)

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浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

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