緊急情報

サイト内を検索

ここから本文です。

更新日:2016年10月18日

浜松市文化財情報vol.105

平成28年10月15日発行

賀茂真淵記念館 特別を展開催中です!

【特別展「賀茂真淵と遠江国学育ての親・内山真龍」】
 10月1日(土曜日)より、賀茂真淵記念館にて、特別展「賀茂真淵と遠江国学育ての親・内山真龍」を開催中です。
近世国学を樹立した「賀茂真淵」とその門下で遠江国学育ての親である「内山真龍」に関係のある書物や掛け軸などを展示し、二人の生涯や業績を幅広く顕彰します。また、二人の間で交わされた手紙の展示を通して、その師弟関係についても紹介します。さらに、二人の学問を受け継いだ他の国学者についても、書物や掛け軸等からのその業績を見直し、隆盛を極めた遠江国学のようすを改めて紹介します。
【展示の見どころ】
 今回の展示は、「賀茂真淵記念館」と「内山真龍資料館」が連携して行う特別展です。「紙本著色内山真龍自画像」(浜松市指定有形文化財)ほか、内山真龍資料館所蔵の資料が展示されています。
 賀茂真淵と内山真龍は師弟関係にありました。二人が交わしていた文(手紙)を数点展示していますが、真淵が国学の師として、真龍に対して厳しく指導をしている様子が読み取れます。そのほかにも、真淵の歌と真龍の画がコラボレーションした資料などから、二人の親交を伺える展示構成となっています。
 また、本居宣長が序文を記した、内山真龍著「出雲日記」(浜松市指定有形文化財)の展示も行っています。真龍が遠州から出雲まで旅をした際の日記で、真龍直筆の文と画を鑑賞することができます。このほか、「遠江風土記伝」の展示を始めとして、真龍の生涯と業績を紹介しています。
 今回の展示では、真淵が描いた水墨画も多く展示されており、視覚的にもよりお楽しみいただけると思います。ぜひ、会期中に賀茂真淵記念館へお越しください。

【特別展情報】
期間:平成28年10月1日~11月27日
場所:浜松市立賀茂真淵記念館(浜松市中区東伊場一丁目22番2号)
開館時間:午前9時30分~午後5時
観覧料:大人300円、高校生150円、小・中学生と70歳以上および障がい者の方は無料
休館日:月曜日(国民の祝日、振替休日の場合は開館、翌火曜日休館)

特別展チラシ

見学会「井伊氏ゆかりの石塔を訪ねて」を開催しました!

 9月10日(土曜日)に、北区引佐町井伊谷に残る井伊家関連の石塔を訪ねる見学会を開催しました。周知期間が短かったのにもかかわらず、120人もの方にご参加いただきました。年齢層も幅広く、浜松市外からも多くのご参加をいただきました。やはり、井伊直虎への関心の高さが感じられました。
 まずは、直虎の大叔父にあたる井伊直満・直義の供養塔が並ぶ井殿の塚や、現在も堀の痕跡が残る井伊氏居館の推定地を訪ねました。その後、直親ゆかりの青葉の笛(複製品)を引佐協働センターの展示コーナーで見学した後、15分ほど歩いて井伊家発祥の地とされる初代井伊共保(ともやす)出生の井戸を訪ねました。見学会当日は、稲穂が実る田の中に井戸と石碑が大切に保存されている状況をご覧いただきました。
最後に、井伊家の菩提寺龍潭寺を訪ねました。龍潭寺には井伊家ゆかりの文化財や史料が多く残っています。今回は境内に残る井伊家墓所(内部への立入は不可)を訪れました。初代共保の墓石をはじめとして直虎や24代直政までの五輪塔が配されています。また、井伊家家臣墓所には戦国期の武将の供養塔が多く残っています。
 2時間余りの散策でしたが、大変熱心なご参加の方々のおかげで、とても充実した見学会になりました。本課では、これまでの調査結果をまとめたリーフレット「井伊氏ゆかりの石塔」を用意しています。今回ご案内した箇所の他にも興味深い場所が、近くにたくさんありますので、ぜひお出かけください。
「井伊氏ゆかりの石塔を訪ねて」見学風景<龍潭寺井伊家墓所>

文化財日記抄 9月

1日 (木曜日) 中区塩町ほか 浜松城下町遺跡予備調査(8月27日~)
4日 (日曜日) 天竜区春野町 日本刀入門公開講座(会場:秋葉山上社 参加65人)
5日 (月曜日) 浜北区芝本 芝本遺跡本調査
6日 (火曜日) 中区西伊場町 梶子遺跡調査(~9月7日)
9日 (金曜日) 中区富塚町 富塚町協働センター講座
10日 (土曜日) 北区引佐町 井伊氏ゆかりの石塔を訪ねて(参加120人)
11日 (日曜日) 北区引佐町 川名のひよんどり御神田生育確認
12日 (月曜日) 中区西伊場町 梶子遺跡予備調査/浜北区宮口 梔池遺跡工事立会
15日 (木曜日) 北区引佐町 川名地域民俗行事調査
20日 (火曜日) 東区笠井町 笠井若林遺跡予備調査/南区新橋町 新橋町村東遺跡立会調査
24日 (土曜日) 天竜区佐久間町 浦川歌舞伎継承状況現地確認
26日 (月曜日) 浜北区内野台 内野上古墳群予備調査(~9月27日)
27日 (火曜日) 静岡市駿河区 静岡大学地域創造学環地域連携会議
29日 (木曜日) 南区新橋町 新橋町村東遺跡立会調査

井伊谷周辺のオススメ文化財スポット 方広寺~木造釈迦如来および両脇侍坐像~

引佐町奥山にある「方広寺」は臨済宗方広寺派の大本山として、地元では大変親しまれているお寺です。そのご本尊である木造釈迦如来及両脇侍坐像は、平成26年8月21日に国指定重要文化財に指定されました。釈迦如来を中心に、向かって右に文殊菩薩(左脇侍)、左に普賢菩薩(右脇侍)が並ぶ三尊像です。
鎌倉末期の院派(平安~鎌倉時代の仏師の一派)によって、観応三年(1352)に作られました。14世紀院派仏師の造仏の基準作としても貴重なもので、この時代の第一人者院吉の作品として、大きさ・出来栄えにおいて、同時期を代表する作品として高く評価されています。
もとは関東の戦国大名佐竹氏の菩提寺(清音寺)にあったもので、水戸光圀の厚い信仰を受け修復された旨が、光背裏に銘記されています。
唐風の華麗で色彩優美なお姿と、お釈迦様としては珍しく、宝冠を頂いているのが特徴的です。12月中旬まで東京で行われる展覧会へ出展中のため、現在は拝観できませんが、ぜひ一度はご覧になっていただきたいオススメ文化財です。

文殊菩薩(方広寺)木造釈迦如来(方広寺)普賢菩薩(方広寺)<木造釈迦如来(中央)および両脇侍坐像(左右)>
【方広寺へのアクセス】
・遠鉄バス45番線「市役所 奥山」行き「奥山」バス停下車
・新東名浜松いなさI.Cより車で約10分

編集後記

先月も沢山発掘を行いましたが、発掘作業は天候次第。今年は台風の発生が少ないと思ったら、この時期に大型台風が襲来。予定通りに発掘作業が進みますように天気の神様に祈ります。 (S)

このページのよくある質問

よくある質問の一覧を見る

お問い合わせ

浜松市役所市民部文化財課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2466

ファクス番号:053-457-2563

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?