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更新日:2024年3月28日

所蔵品のご案内

ガラス絵

浜松市美術館は、昭和46年7月1日に市制60周年を記念して県内初の公立美術館として開館いたしました。以来今日まで多くの方々の深いご理解とご協力により優れた美術品を収集し、紹介する展覧会等を数多く開催、市民文化の向上に努めてまいりました。
収蔵品の特色として内田コレクションを基礎とする18~19世紀の伝統的ガラス絵及び、現代作家によるガラス絵があげられ、多くの美術愛好の皆様からガラス絵の美術館として親しまれております。

浮世絵版画

浮世絵は、室町時代のおわりか桃山時代にかけて行われた肉筆風俗画の影響を受けながら、それら風俗画と異なり、江戸時代の庶民生活の中から生まれた新しい芸術のジャンルであります。
初代広重は、15歳のころから歌川豊広の門に入って修行を続けた。広重34歳の時、江戸から京都へ上り、初めて東海道の風景に接して深い感銘を受け、道中をつぶさに写生した。広重の出世作であり、傑作として世界に名高い「保永堂版東海道五拾三次続絵」は、実にこれらがもととなって、1833年(天保4)に生まれた。日本の風景画が、彼によって一つの完成した様式を示したのです。
二代広重は、初代広重の画風を克明に模した風景画を残しているが、その前の画名重宣時代の作品にむしろ秀作を見るのです。
当館が所蔵する浮世絵の中心をなす内田コレクション・本多コレクションの遠江関係版画には、多数の浮世絵師による遠州各地の風景が描かれています。

彫刻・工芸

中国・朝鮮において古くから発達した陶磁や仏像は、我が国の美術にも影響をあたえ、また広く人々に愛されてまいりました。
浜松市出身の故小杉惣市は早くから美術に関心をもたれ、多くの美術品を収集されました。その収集品は、陶磁や仏像のほか、絵画・版画・書なども含む広汎な内容をもち、東洋美術の長い歴史と魅力を伝えています。
精緻な美しさを誇る青白磁唐草文梅瓶や唐時代の貴婦人を彷彿させる淡緑釉婦人騎馬像、おおらかな表現の李朝時代の白磁大壷、敬虔な祈りの美を感じさせる北魏時代の石造三尊仏立像など、貴重な作品の数々は私たち見る者を楽しませてくれます。

大津絵

大津絵は近江国(今の滋賀県)の大津の追分あたりで売られた江戸時代における民衆の絵画で、追分絵とも呼ばれました。東海道を往来する旅人が買う土産物・護符(御守り)として全国に知られました。
大津絵の画題は、はじめ「阿弥陀仏」「天神」「青面金剛」など庶民の日常における礼拝に供される仏でした。また、江戸時代初期のキリシタン弾圧に際して「自分は仏教徒である」という隠れ蓑的役割も有したと言われています。
後に世俗的な画題のものも登場してきます。そして次第に、世相を風刺したユーモラスな内容の大津絵に人気が高まり、仏画は姿を消してゆきます。
戯画的な要素を強めた世俗画の画題はしだいに淘汰され、「鬼の念仏」「藤娘」「瓢箪鯰」など「大津絵十種」と呼ばれる代表的な画題が確定し、一方で護符としての効能も唱えられるようになりました。
明治時代に入り、鉄道が開通して、街道が過去の遺物になってしまうと、大津絵も急速にこの世から姿を消してしまったと思われます。
江戸時代の民衆の絵画として他に浮世絵がありますが、泥絵や大津絵は浮世絵のような華やかさや話題性はありませんでしたが、当時をしのぶ貴重なものです。こうした民衆の絵画のことを「民画」と呼んでいます。

泥絵

泥絵とは、江戸時代から明治時代にかけて、泥絵具[胡粉(白色度の高い貝殻を粉砕してつくられる顔料)と顔料を混ぜて水に溶き泥状にして使用する安価な絵具]で描いた庶民的な日本絵画です。
泥絵には、長崎、上方、江戸の三つの系統があります。更に派生的なものを言えば、須賀川、秋田の系統を加えることができます。
長崎系の特徴は、当時の洋画家、城義隣や荒木元融といった作家たちが描いた異国人物、異国船、長崎港、出島内外の風景などを題材にしたものが多いことです。
上方系の特徴は、上方の名所や支那風景が描かれ、のぞき眼鏡の中の絵に利用されたものが多いことです。
江戸系の特徴は、上方系の泥絵と同じくのぞき眼鏡絵が大部分で、額や掛物に仕立てて売られたものが多いこと、また大名屋敷や名所風景などが多く描かれていることです。
どの系統の泥絵も、町人の土産物として販売されていました。また、遠近法など西洋画の影響を受けています。泥絵の遠近法は、少し誇張した遠近法を用いることが多く、写実的に見せるためというよりも、空間の広がりや絵の面白みを引き出すために利用されました。
現在残っている泥絵にはほとんど署名はありません。署名の入った泥絵は全国でも数少なく大変貴重です。「江漢司馬峻」の署名の入った作品は、司馬江漢の描いた作品です。司馬江漢は、青年時代には「鈴木春重」という名で浮世絵師として活躍し、後に蘭学者としても名をはせた洋風画家です。

常設展示はしておりません。ご来館の際にはお問い合わせてご確認ください

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お問い合わせ

浜松市役所市民部美術館

〒430-0947 浜松市中央区松城町100-1

電話番号:053-454-6801

ファクス番号:053-454-6829

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