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更新日:2021年8月3日
人口減少社会の到来や節水技術の発達、高度成長期に建設した施設や管路の老朽化による大量の更新時期の到来、さらには大規模地震への対策など、水道事業を取り巻く環境は大きく変化しています。
このような状況下、水道事業の基幹収入である給水収益(税抜)は、中部簡易水道の統合による増があったものの、昨年度に比べ猛暑日や真夏日が少なかったことなどにより水需要が減少し、対前年度比2.1%の減となりました。
一方、経営健全化のための取り組みとしましては、建設投資の抑制により企業債残高の削減に努めているほか、職員の再任用化・非常勤化により、人件費の縮減を図りました。また、未利用の水道用地など、遊休資産の売却にも取り組みました。
建設事業につきましては、基幹管路の耐震管への布設替えによる耐震化、配水池・送水ポンプ場の改築など施設の耐震化を進めるとともに、老朽化した水源施設や配水施設の更新を実施しました。
事務事業の見直しや職員の再任用化などにより、前年度と比較して1人の職員を削減しました。
配水管網の整備では、配水幹線、配水支管、給水要望による整備で約11.3kmを布設しました。また、配水管、老朽管等の改良工事、配水幹線の耐震化工事などにより約22.4kmを布設替えしました。この結果、管路の耐震化率は前年度比0.5ポイント増の19.3%、基幹管路の耐震適合率は前年度比2.2ポイント増の56.5%となりました。
施設の整備では、配水施設において堀谷配水池築造工事などを実施したほか、送水施設や導水施設の整備なども進めました。この結果、配水池の耐震施設率は中部簡易水道の統合により配水池が増加したこともあり、前年度と変わらず83.0%となりました。
配水管網の整備 | ||
配水幹線の整備 | 西ヶ崎幹線等 | |
配水支管の整備 | 東久留女木、船明、根堅等 | |
給水要望による整備 | 飯田町、伊左地町、鶴見町等 | |
配水管の改良工事 | 貴布祢、於呂、山東森脇等 | |
老朽管等の改良工事 | 西伊場町、舘山寺町、向宿二丁目等 | |
配水幹線の耐震化工事 | 常光第二幹線、南部幹線、小林宮口幹線等 | |
施設の整備 | ||
配水施設の整備 | 堀谷配水池築造工事、仏坂配水池法面補強工事 | |
送水施設の整備 | 平山送水ポンプ場耐震化工事 | |
導水施設の整備 | 小林水源導水管耐震化工事 |
給水区域内人口78万8,995人に対し、現在給水人口は76万1,553人となり、普及率は前年度と比較して0.1ポイント増の96.5%となっています。また、給水戸数は前年度と比較して4,675戸増の32万4,480戸となりました。
有収水量(給水量)は、昨年度に比べ猛暑日や真夏日が少なかったことなどにより水需要が減少し、前年度と比較して1,490,826立方メートル減の79,227,516立方メートルとなっています。
項目 |
単位 |
平成24年度 |
平成25年度 |
平成26年度 |
前年度比(%) |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|
給水区域内人口 |
人 |
787,529 |
786,472 |
788,995 |
100.3 |
||
現在給水人口 |
758,731 |
758,274 |
761,553 |
100.4 |
|||
普及率 |
% |
96.3 |
96.4 |
96.5 |
(0.1) |
||
給水戸数 |
戸 |
316,900 |
319,805 |
324,480 |
101.5 |
||
配水量 |
立方メートル |
86,444,396 |
85,737,726 |
84,625,805 |
98.7 |
||
一日最大配水量 |
265,776 |
265,127 |
254,808 (7月15日) |
96.1 |
|||
有収水量 |
81,016,380 |
80,718,342 |
79,227,516 |
98.2 |
|||
一般用 |
64,752,785 |
64,655,274 |
63,639,266 |
98.4 |
|||
業務用 |
12,855,821 |
12,621,228 |
12,322,863 |
97.6 |
|||
官公用 |
3,405,333 |
3,441,169 |
3,265,387 |
94.9 |
|||
臨時用 |
2,441 |
671 |
0 |
皆減 |
|||
有収率 |
% |
93.7 |
94.1 |
93.6 |
(△0.5) |
||
配水管延長 |
キロメートル |
4,405 |
4,440 |
4,560 |
102.7 |
||
職員数(管理者含む) |
人 |
178 |
167 |
166 |
99.4 |
||
有収水量 |
供給単価 |
円 |
126.83 |
126.65 |
126.28 |
99.7 |
|
給水原価 |
128.71 |
127.60 |
132.59 |
103.9 |
|||
販売利益 |
1.88 |
0.95 |
6.31 |
- |
|||
1戸当たりの有収水量 |
立方メートル |
255.7 | 252.4 | 244.2 | 96.8 |
前年度比欄の( )は増減ポイント数
収入では、水道事業の基幹収入である水道料金が、昨年度に比べ猛暑日や真夏日が少なかったことなどにより水需要が減少したものの、中部簡易水道統合による増や消費税増税の影響などにより24,712千円の増加となりました。また公営企業会計基準の見直しに伴う長期前受金戻入益や固定資産売却益及び特別修繕引当金の取り崩しなどの特別利益も増加したため、合計で15,774,446千円となっています。
支出では、中部簡易水道の統合により施設や配水管等の固定資産が増加したため、減価償却費が増となったほか、消費税増税の影響により受水費が増となりましたが、維持管理費や企業債利息等が減となるなど、合計で11,072,105千円となっています。
この結果、当年度純利益では、前年度と比較して3,985,598千円増の4,480,697千円となりました。
(税込、単位:千円)
区分 |
平成24年度
|
平成25年度 |
平成26年度 |
増減 |
|
---|---|---|---|---|---|
収入 |
水道料金 |
10,789,309 |
10,733,995 |
10,758,707 |
24,712 |
長期前受金戻入 |
- |
- |
925,101 |
皆増 |
|
その他 |
468,941 |
659,332 |
4,090,638 |
3,431,306 |
|
収入合計 |
11,258,250 |
11,393,327 |
15,774,446 |
4,381,119 |
|
支出 |
人件費 |
1,474,910 |
1,353,081 |
1,507,195 |
154,114 |
維持管理費 |
2,024,777 |
2,192,061 |
2,090,555 |
101,506 |
|
受水費 |
2,423,942 |
2,472,325 |
2,527,481 |
55,156 |
|
減価償却費等 |
4,185,228 |
4,055,852 |
4,321,499 |
265,647 |
|
企業債利息 |
715,920 |
664,637 |
625,375 |
39,262 |
|
支出合計 |
10,824,777 |
10,737,956 |
11,072,105 |
334,149 |
|
収益的収支差引(税込) |
433,473 |
655,371 |
4,702,341 |
4,046,970 |
|
収益的収支差引(税抜) |
281,134 |
495,099 |
4,480,697 |
3,985,598 |
収入では、企業債が280,000千円の減となるなど、合計で852,762千円となっています。
支出では、施設耐震化事業費の減などにより改良費が659,844千円の減となるなど、合計で5,162,231千円となっています。
この結果、4,309,469千円の収支不足を生じましたが、減債積立金の取り崩しや損益勘定留保資金などで補てんしました。
なお、企業債残高につきましては、前年度と比較して655,298千円減の21,859,069千円となっています。
(税込、単位:千円)
区分 |
平成24年度
|
平成25年度 |
平成26年度 |
増減 |
|
---|---|---|---|---|---|
収入 |
企業債 |
370,000 |
700,000 |
420,000 |
280,000 |
工事負担金 |
109,466 |
142,875 |
95,599 |
47,276 |
|
加入金 |
268,796 |
274,969 |
240,195 |
34,774 |
|
その他 |
90,261 |
75,020 |
96,968 |
21,948 |
|
収入合計 |
838,523 |
1,192,864 |
852,762 |
△340,102 |
|
支出 |
拡張費 |
1,166,117 |
1,008,640 |
583,322 |
425,318 |
改良費 |
2,599,867 |
3,447,667 |
2,787,823 |
659,844 |
|
企業債償還金 |
1,526,625 |
1,597,348 |
1,693,188 |
95,840 |
|
その他 |
35,499 |
30,101 |
97,898 |
67,797 |
|
支出合計 |
5,328,108 |
6,083,756 |
5,162,231 |
△921,525 |
|
資本的収支不足補てん額 |
4,489,585 |
4,890,892 |
4,309,469 |
△581,423 |
|
企業債残高 |
23,411,715 |
22,514,367 |
21,859,069 |
△655,298 |
収益につきましては、前年度と比較して4,128,538千円増の14,992,626千円となっています。このうち、給水収益は、中部簡易水道の統合による増があったものの、昨年度に比べ猛暑日や真夏日が少なかったことなどにより水需要が減少し217,711千円の減となりましたが、平成26年4月からの公営企業会計基準の見直しに伴う減価償却費見合い分の長期前受金戻入が925,101千円皆増しました。なお、水道用地の売却(固定資産売却益)及び特別修繕引当金の取り崩し(その他特別利益)など、特別利益を3,567,376千円計上しています。
費用につきましては、合計で前年度と比較して142,940千円増の10,511,929千円となっています。このうち、配水及び給水費は修繕費の減及び公営企業会計基準の見直しに伴う賃借料の減(資本的支出・リース債務支払額へ科目変更)などにより39,230千円の減、企業債利息は企業債残高の削減に伴い39,262千円の減、また、減価償却費は中部簡易水道の統合により施設や配水管等の固定資産が増加したため、247,261千円の増となっています。
この結果、当年度純利益は4,480,697千円となりました。
(単位:千円)
区分 |
平成24年度
|
平成25年度 |
平成26年度 |
増減 |
---|---|---|---|---|
営業収益 |
10,660,467 |
10,683,038 |
10,461,201 |
221,837 |
給水収益 |
10,275,537 |
10,222,856 |
10,005,145 |
217,711 |
その他の営業収益 |
384,930 |
460,182 |
456,056 |
4,126 |
営業外収益 |
61,898 |
49,076 |
964,049 |
914,973 |
受取利息及び配当金 |
33,076 |
28,540 |
20,683 |
7,857 |
長期前受金戻入 | - | - | 925,101 | 皆増 |
雑収益 |
28,822 |
20,536 |
18,265 |
2,271 |
特別利益 |
8,063 |
131,974 |
3,567,376 |
3,435,402 |
固定資産売却益 |
8,063 |
58,776 |
72,770 |
13,994 |
過年度損益修正益 | - | 73,198 | 162 | 73,036 |
その他特別利益 | - | - | 3,494,444 | 皆増 |
収益計 |
10,730,428 |
10,864,088 |
14,992,626 |
4,128,538 |
営業費用 |
9,711,224 |
9,633,598 |
9,877,599 |
244,001 |
原水及び浄水費 |
3,086,182 |
3,193,709 |
3,200,566 |
6,857 |
配水及び給水費 |
1,117,252 |
1,099,689 |
1,060,459 |
39,230 |
業務費 |
667,560 |
673,785 |
661,145 |
12,640 |
総係費 |
654,726 |
610,291 |
634,909 |
24,618 |
減価償却費 |
3,879,129 |
3,924,225 |
4,171,486 |
247,261 |
資産減耗費 |
305,998 |
131,325 |
148,760 |
17,435 |
その他営業費用 |
377 |
574 |
274 |
300 |
営業外費用 |
716,430 |
666,009 |
627,134 |
38,875 |
企業債利息 |
715,920 |
664,637 |
625,375 |
39,262 |
雑支出 |
510 |
1,372 |
1,759 |
387 |
特別損失 |
21,640 |
69,382 |
7,196 |
62,186 |
過年度損益修正損 |
21,640 |
69,382 |
7,196 |
62,186 |
費用計 |
10,449,294 |
10,368,989 |
10,511,929 |
142,940 |
当年度純利益 |
281,134 |
495,099 |
4,480,697 |
3,985,598 |
資産につきましては、中部簡易水道統合に伴い施設や配水管等の有形固定資産が増加し、合計で前年度と比較して827,481千円増の113,545,097千円となっています。また、平成27年度中に満期となる有価証券699,960千円を固定資産(投資)から流動資産(有価証券)へ振替しました。
負債につきましては、公営企業会計基準の見直しにより、企業債(固定負債・流動負債)、リース債務(固定負債・流動負債)、引当金(流動負債)及び長期前受金(繰延収益)が皆増し、引当金(固定負債)が特別修繕引当金の取り崩しなどにより3,466,742千円の減となるなど、合計で前年度と比較して38,438,264千円増の46,192,515千円となっています。
資本につきましては、公営企業会計基準の見直しにより、企業債である借入資本金(資本金)及び償却資産に係る補助金等である資本剰余金(剰余金)が負債への科目変更により減少し、長期前受金の遡及収益化や当期純利益の増などにより利益剰余金(剰余金)が増となるなど、合計で前年度と比較して37,610,783千円減の67,352,582千円となっています。
この結果、負債及び資本の合計は、前年度と比較して827,481千円増の113,545,097千円となりました。
(単位:千円)
区分 |
平成24年度
|
平成25年度 |
平成26年度 |
増減 |
---|---|---|---|---|
固定資産 |
99,032,760 |
98,825,462 |
98,913,416 |
87,954 |
有形固定資産 |
97,614,188 |
98,108,053 |
98,891,458 |
783,405 |
無形固定資産 |
10,690 |
9,307 |
8,821 |
486 |
投資その他の資産 |
1,407,882 |
708,102 |
13,137 |
694,965 |
流動資産 |
12,691,755 |
13,892,154 |
14,631,681 |
739,527 |
現金現金 |
10,908,400 |
11,973,403 |
12,785,124 |
811,721 |
未収金 |
1,262,443 |
1,102,065 |
1,023,148 |
78,917 |
有価証券 |
399,880 |
699,780 |
699,960 |
180 |
貯蔵品 |
119,244 |
116,873 |
123,412 |
6,539 |
前払金 |
1,770 |
- |
- |
- |
立替金 |
18 |
33 |
37 |
4 |
資産合計 |
111,724,515 |
112,717,618 |
113,545,097 |
827,481 |
固定負債 |
4,289,289 |
4,273,128 |
21,055,625 |
16,782,497 |
企業債 |
- |
- |
20,126,621 |
皆増 |
リース債務 | - | - | 122,618 | 皆増 |
引当金 | 4,289,289 | 4,273,128 | 806,386 | 3,466,742 |
流動負債 |
2,779,806 |
3,481,123 |
5,031,098 |
1,549,975 |
企業債 |
- |
- |
20,126,621 |
皆増 |
リース債務 | - | - | 53,412 | 皆増 |
未払金 | 2,204,597 | 2,650,983 | 1,852,371 |
798,612 |
引当金 | - | - | 102,086 | 皆増 |
その他流動負債 |
575,209 |
830,140 |
1,290,781 |
460,641 |
繰延収益 | - | - | 20,105,792 | 皆増 |
長期前受金 | - | - | 20,105,792 | 皆増 |
負債合計 |
7,069,095 |
7,754,251 |
46,192,515 |
38,438,264 |
資本金 |
66,040,088 |
65,940,740 |
44,258,632 |
21,682,108 |
自己資本金 |
42,628,373 |
43,426,373 |
44,258,632 |
832,259 |
借入資本金 |
23,411,715 |
22,514,367 |
- |
皆減 |
剰余金 |
38,615,332 |
39,022,625 |
23,093,950 |
15,928,675 |
資本剰余金 |
36,515,076 |
37,225,270 |
3,363 |
37,221,907 |
利益剰余金 |
2,100,256 |
1,797,355 |
23,090,587 |
21,293,232 |
資本合計 |
104,655,420 |
104,963,365 |
67,352,582 |
△37,610,783 |
負債資本合計 |
111,724,515 |
112,717,616 |
113,545,097 |
827,481 |
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