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更新日:2021年8月5日

平成24年度 水道事業会計決算について

1 経営の基本方針について

人口減少社会の到来や節水意識の高まりなどの社会環境の変化、資産の大量更新時期の到来、さらには大規模地震への対応など、水道事業を取り巻く環境は大きく変化しています。
このような状況下、水道事業の基幹収入である水道料金収入は、節水機器の普及や地下水利用への転換などの減要因はあったものの、東日本大震災の影響からの回復といった増要因もあり、うるう年の影響による減を除けば概ね前年度並みとなりました。

一方、経営健全化のための取り組みとしては、大原浄水場の夜間運転管理業務及び水道メーターの開閉栓業務の民間委託化、また職員の再任用化・非常勤化などにより、前年度末に比べ10人の正規職員を削減しました。

また、建設事業については、今後予想される震災に備えるため、東部幹線などの基幹管路の耐震化や耐震性の劣る配水池の改築更新を重点的に実施するとともに、平成25年度末に予定している中部簡易水道の統合に向けて配水池の築造工事などを実施しました。

2 平成24年度事業実施状況

(1)主な取組状況

大原浄水場の夜間運転管理業務及び水道メーターの開閉栓業務の民間委託化、職員の再任用化・非常勤化などにより、前年度と比較して10名の職員を削減しました。
配水管網の整備では、配水幹線、配水支管、給水要望による整備で約20.1kmを布設しました。また、配水管、老朽管等の改良工事、配水幹線の耐震化工事などにより約28.3kmを布設替えしました。この結果、管路の耐震化率は前年度比1.0ポイント増の17.8%、基幹管路の耐震適合率は前年度比1.5ポイント増の51.5%となりました。
施設の整備では、配水施設において大原浄水場第5配水池、請留配水池、別所配水池築造工事などを実施したほか、送水施設の整備も進めました。この結果、配水池の耐震施設率は前年度比0.1ポイント増の81.8%となりました。
 

(2)主な建設改良事業の実施状況

配水管網の整備

配水幹線の整備

城北神明幹線、都田瀬戸連絡管、西ヶ崎幹線等

配水支管の整備

上島(浜北区)、寺島(浜北区)、宮竹町等

給水要望による整備

小松、中条、於呂、富屋町等

配水管の改良工事

下江町、花平、中田町等

老朽管等の改良工事

西塚町、早出町、富塚町等

配水幹線の耐震化工事

東部幹線、平口高畑幹線等

施設の整備

配水施設の整備

大原浄水場第5配水池、請留配水池、別所配水池築造工事、水管橋耐震補強工事(琵琶橋)

送水施設の整備

仏坂・別所送水管、三ヶ日浄水場送水管、渋川地内送水管布設工事

3 平成24年度業務実績表

給水区域内人口78万7,529人に対し、現在給水人口は75万8,731人となり、普及率は前年度と比較して0.1ポイント増の96.3%となっています。また、給水戸数は前年度と比較して2,977戸増の31万6,000戸となりました。
有収水量(給水量)は、節水機器の普及や地下水利用への転換などの減要因はあったものの、東日本大震災の影響からの回復といった増要因もあり、うるう年の影響による減を除けば概ね前年度並みの81,016,380立方メートルとなっています。

項目

単位

平成22年度

平成23年度

平成24年度

前年度比(%)

給水区域内人口

792,523

791,224

787,529

99.5

現在給水人口

761,185

760,879

758,731

99.7

普及率

96.0

96.2

96.3

(0.1)

給水戸数

311,334

313.923

316,900

100.9

配水量

立方メートル

88,271,481

86,772,891

86,444,396

99.6

一日最大配水量

270,747
(7月22日)

265,719
(7月14日)

265,776

(7月17日)

100.0

有収水量

83,034,051

81,153,166

81,016,380

99.8

一般用

66,229,702

64,893,876

64,752,785

99.8

業務用

13,271,810

12,885,615

12,855,821

99.8

官公用

3,528,370

3,371,073

3,405,333

101.0

臨時用

4,169

2,602

2,441

93.8

有収率

94.1

93.5

93.7

(0.2)

配水管延長

km

4,352

4,381

4,405

100.5

職員数(管理者含む)

191

188

178

94.7

有収水量
1立法メートル
当たり

供給単価

128.18

126.90

126.83

99.9

給水原価

127.38

132.14

128.71

97.4

販売利益

0.80

△5.24

△1.88

164.1

※前年度比欄の( )は増減ポイント数

4 平成24年度決算状況

(1)収益的収支

収入では、水道事業の基幹収入である水道料金が、前年度の猛暑の反動や東日本大震災に伴う経済活動の停滞などの影響により362,430千円の減となるなど、合計で11,302,052千円となっています。
支出では、企業債残高の削減効果により企業債利息が44,508千円の減となりましたが、減価償却費等が145,738千円の増、受水費が基本水量の増に伴い49,374千円の増となるなど、合計で11,116,134千円となっています。
この結果、当年度純利益では、前年度と比較して472,678千円減の36,767千円となりました。

(税込、単位:千円)

 

区分

平成22年度

平成23年度
A

平成24年度
B

増減
(B-A)

収入

水道料金

11,175,499

10,813,069

10,789,309

△ 23,760

その他

486,679

488,983

468,941

△ 20,042

収入合計

11,662,178

11,302,052

11,258,250

△ 43,802

支出

人件費

1,658,920

1,663,559

1,474,910

△ 188,649

維持管理費

2,235,331

2,201,794

2,024,777

△ 177,017

受水費

2,343,579

2,392,953

2,423,942

30,989

減価償却費等

3,956,829

4,102,567

4,185,228

82,661

企業債利息

799,769

755,261

715,920

△ 39,341

支出合計

10,994,428

11,116,134

10,824,777

△ 291,357

収益的収支差引(税込)

667,750

185,918

433,473

247,555

収益的収支差引(税抜)

509,445

36,767

281,134

244,367

(2)資本的収支

収入では、企業債が590,000千円の減となるなど、合計で838,523千円となっています。
支出では、簡易水道統合事業費の増などに伴い拡張費が232,710千円の増となるなど、合計で5,328,108千円となっています。
この結果、4,489,585千円の収支不足を生じましたが、減債積立金の取り崩しや損益勘定留保資金などで補てんしました。
なお、企業債残高につきましては、前年度と比較して1,156,625千円減の23,411,715千円となっています。

(税込、単位:千円)

区分

平成22年度

平成23年度
A

平成24年度
B

増減
(B-A)

収入

企業債

473,900

960,000

370,000

△ 590,000

工事負担金

177,061

165,379

109,466

△ 55,913

加入金

316,949

273,489

268,796

△ 4,693

その他

164,047

92,599

90,261

△ 2,338

収入合計

1,131,957

1,491,467

838,523

△ 652,944

支出

拡張費

1,304,277

933,407

1,166,117

232,710

改良費

2,602,497

2,724,382

2,599,867

△ 124,515

企業債償還金

1,456,104

1,461,440

1,526,625

65,185

その他

14,876

13,693

35,499

21,806

支出合計

5,377,754

5,132,922

5,328,108

195,186

資本的収支不足補てん額

4,245,797

3,641,455

4,489,585

848,130

企業債残高

25,069,780

24,568,340

23,411,715

△ 1,156,625

5 損益計算書比較表

収益につきましては、合計で前年度と比較して42,231千円減の10,730,428千円となっています。このうち、給水収益は、東日本大震災の影響からの回復といった増要因はあったものの、節水機器の普及や地下水利用への転換、うるう年の影響などにより22,626千円の減、また、固定資産売却益は、大原浄水場北側道路整備に伴う土地の売却により8,063千円の増となっています。
費用につきましては、合計で前年度と比較して286,598千円減の10,449,294千円となっています。このうち、総係費は、人件費などの減により187,483千円の減、原水及び浄水費は、賃借料などの減により98,723千円の減となっています。
この結果、当年度純利益は281,134千円となりました。

(単位:千円)

区分

平成22年度

平成23年度
A

平成24年度
B

増減
(B-A)

営業収益

11,034,831

10,691,448

10,660,467

△30,981

給水収益

10,643,333

10,298,163

10,275,537

△22,626

その他の営業収益

391,498

393,285

384,930

△ 8,355

営業外収益

77,277

81,211

61,898

△ 19,313

受取利息及び配当金

54,004

49,423

33,076

△ 16,347

雑収益

23,273

31,788

28,822

△ 2,966

特別利益

4,491

-

8,063

8,063

固定資産売却益

4,491

-

8,063

8,063

収益計

11,116,599

10,772,659

10,730,428

△ 42,231

営業費用

9,777,037

9,968,099

9,711,224

△ 256,875

原水及び浄水費

3,120,302

3,184,905

3,086,182

△ 98,723

配水及び給水費

1,212,753

1,159,830

1,117,252

△ 42,578

業務費

695,587

678,896

667,560

△ 11,336

総係費

791,395

842,209

654,726

△ 187,483

減価償却費

3,775,841

3,868,454

3,879,129

10,675

資産減耗費

180,904

233,322

305,998

72,676

その他営業費用

255

483

377

△ 106

営業外費用

799,774

755,263

716,430

△ 38,833

企業債利息

799,769

755,261

715,920

△ 39,341

雑支出

5

2

510

508

特別損失

30,343

12,530

21,640

9,110

過年度損益修正損

30,343

12,530

21,640

9,110

費用計

10,607,154

10,735,892

△ 10,449,294

△ 286,598

当年度純利益

509,445

36,767

281,134

244,367

6 貸借対照表比較表

資産につきましては、固定資産の除却等の増などにより有形固定資産が495,839千円の減、有価証券の売却などに伴う現金預金の増などにより、合計で前年度と比較して333,009千円減の111,724,515千円となっています。また、平成25年度中に満期となる有価証券399,880千円を固定資産(投資)から流動資産(有価証券)へ振替しました。
負債につきましては、下水道使用料預り金(未払金)の増などにより、合計で前年度と比較して36,969千円増の7,069,095千円となっています。なお、退職者の増により33,795千円を退職給与引当金から取り崩しました。
資本につきましては、借入資本金(企業債残高)の減、工事負担金や加入金をはじめとした資本剰余金の増などにより、合計で前年度と比較して369,978千円減の104,655,420千円となっています。
この結果、負債及び資本の合計は、前年度と比較して333,009千円減の111,724,515千円となりました。

(単位:千円)

区分

平成22年度

平成23年度
A

平成24年度
B

増減
(B-A)

固定資産

101,245,335

99,927,173

99,032,760

△ 894,413

有形固定資産

98,631,211

98,110,027

97,614,188

△ 495,839

無形固定資産

6,452

9,384

10,690

1,306

投資

2,607,672

1,807,762

1,407,882

△ 399,880

流動資産

10,256,741

12,130,351

12,691,755

561,404

現金現金

7,632,192

9,912,472

10,908,400

995,928

未収金

1,108,526

1,293,744

1,262,443

△ 31,301

有価証券

1,399,000

799,910

399,880

△ 400,030

貯蔵品

116,985

124,186

119,244

△ 4,942

前払金

-

-

1,770

1,770

立替金

38

39

18

△ 21

資産合計

111,502,076

112,057,524

111,724,515

△ 333,009

固定負債

4,411,598

4,323,084

4,289,289

△ 33,795

引当金

4,411,598

4,323,084

4,289,289

△ 33,795

流動負債

2,174,077

2,709,042

2,779,806

70,764

未払金

2,021,330

2,173,183

2,204,597

31,414

その他流動負債

152,747

535,859

575,209

39,350

負債合計

6,585,675

7,032,126

7,069,095

36,969

資本金

66,205,153

66,433,713

66,040,088

△ 393,625

自己資本金

41,135,373

41,865,373

42,628,373

763,000

借入資本金

25,069,780

24,568,340

23,411,715

△ 1,156,625

剰余金

38,711,248

38,591,685

38,615,332

23,647

資本剰余金

35,435,893

36,009,563

36,515,076

505,513

利益剰余金

3,275,355

2,582,122

2,100,256

△ 481,866

資本合計

104,916,401

105,025,398

104,655,420

△ 369,978

負債資本合計

111,502,076

112,057,524

111,724,515

△ 333,009

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〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2274

ファクス番号:050-3730-0119

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