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更新日:2024年8月30日
内山真龍(うちやままたつ)は遠江国豊田郡大谷村(浜松市天竜区大谷)に生まれました。
真龍は、病身の父親に代わり、21歳から大谷村の名主を勤めました。学問が好きだった真龍は、忙しい仕事のかたわら賀茂真淵(かものまぶち)に入門するとともに浜松の渡辺蒙庵(わたなべもうあん)、本居宣長(もとおりのりなが)の弟子の田中道麿(たなかみちまろ)にも学びました。
真龍は、本を読んで研究するだけでなく、実際に現地調査を行い、多くの本を書いています。真龍の82歳の生涯は、名主として大谷村の発展に尽くすとともに国学の研究、弟子の育成につとめました。
こうした真龍の業績を紹介するため、平成8年11月、真龍が生まれた大谷の地に内山真龍資料館を開館しました。
資料館では、真龍に関する書物、絵画、真龍の師弟に関するものなどを展示・公開しています。
内山真龍資料館では、天竜地域(旧天竜市内)の街並みや人々の暮らしぶりがうかがえる写真を探しています。
ご家庭などにありましたら提供してください。
令和7年1~3月予定の令和6年度特別展「【仮称】郷土・天竜~現在(いま)と過去(むかし)の写真展~」で展示し、その後も常設展などで随時展示します。
募集期間
令和6年8月1日(木曜日)から10月31日(木曜日)まで
【写真】昭和30年代の二俣まつり(二俣諏訪神社)
戦前から平成30(2018)年までの旧天竜市内の街並みや当時の暮らしの様子(建物・建造物や 風景、交通機関、産業、伝統芸能や催し・イベントの様子など)の写真
【写真原本の場合】L判サイズ、2Lサイズ、8つ切りのもの
写真原本はデジタルデータにスキャンした後、返却いたします。
【デジタルデータの場合】JPEG形式で3MB以内のもの
【写真】昭和40年代の国道152号線(城下通り)
所定の提供用紙に必要事項を明記し、写真と共に浜松市立内山真龍資料館まで直接持込または郵送、もしくは写真と提供用紙のデータをメールで内山真龍資料館へお寄せください。
送り先アドレスや注意事項などがありますので、募集要項を必ずご確認ください。
内山真龍が描いた絵図と文人画を紹介して、画人としての真龍の足跡を辿ります。
内山真龍(うちやままたつ1740-1821)は遠江国豊田郡大谷村(浜松市天竜区大谷)の名主の傍ら渡辺蒙庵や賀茂真淵に師事し、遠州国学者として学問に励みましたが、絵を描くことにおいても秀でていました。
時の勘定奉行の柳生久通の当地方巡見に際しては、長大な天竜川を長一丈二尺、幅三尺(長さ約3m60cm×幅90cm)に収めた「天竜川絵図」を描き、上呈しました。
『遠江国風土記伝』に掲載の絵図は真龍が自ら現地を調査した記録であり、当時の状況を知る上で貴重な史料となっています。
また、真龍が文化人としての教養を示すために、あるいは日常の手慰みとして余技的に描く絵画は文人画(南画)でした。その画題は人物画や花鳥風月画など多岐にわたります。
期間:令和6年6月21日(金曜日)~9月15日(日曜日)
休館日/月曜日、火曜日、祝日(8月11日(日曜日))
観覧料::無料
【写真】正五位位記
真龍への正五位贈位(しょうごいぞうい)から70年の今年、あらためて昭和の贈位運動の様子とともに真龍の業績を紹介します。
明治政府は、国家に貢献したと認められる歴史上の人物や明治維新に際して活躍した人物に対し、その顕彰を目的とした特旨贈位※を行いました。明治38(1905)年には、国学者賀茂真淵と本居宣長に従三位(じゅさんみ)が追贈され、この他にも多くの国学者が贈位を受けました。
こうした前例にならい、遠江国学発展の中心的役割を果たした内山真龍(元文5(1740)年-文政4(1821)年)の遺徳を追慕し顕彰するため、昭和13(1938)年、当時の光明村長、宮澤嵒(いわお)を会長として真龍の子孫や地元有力者ら有志による真龍会が発足して、贈位運動が始まりました。手始めに真龍を祀る霊社が修造され、そして真龍生誕200年、没後120年の前年に当たる昭和14(1939)年に御贈位申請書が提出されましたが、申請書は詮議されないまま、戦中・戦後の混乱の中に空しく歳月が流れました。
昭和28(1953)年、真龍の著書『地名記』国納150年※に際して、改めて御贈位申請書が提出され、翌年1月、閣議決定により真龍へ正五位が特旨贈位されました。それを祝して同年4月10日、当地の真龍霊社の前にて贈正五位内山真龍大人(うし)御贈位記念式典が盛大に行われました。
真龍への正五位贈位から70年の節目を迎えた今年、あらためて昭和の贈位運動、贈位記念式典の様子とともに真龍の業績を紹介します。
※特旨贈位(とくしぞうい)=天皇の特別の思し召しによって故人に位階を贈ること。第二次世界大戦後は日本国憲法の下に、天皇の国事行為として引き続き行われている。
※『地名記』国納150年=『地名記』は古書に見える地名を列挙して各書を引用した書。昭和28年は『地名記』の写本が地方誌編纂用の資料として幕府の文庫に収められてから150年目に当たるということ。
期 間:令和6年10月4日(金曜日)~12月22日(日曜日)
※休館日/月曜日、火曜日、祝日(11月3日(日曜日)、11月23日(土曜日))
観覧料::無料
【写真】御贈位記念撮影写真(真龍霊社前にて)
主な展示資料(予定)
◇正五位位記
◇故内山真龍旌表に関する申請書
◇贈位記念式典祭文(宮澤 嵒 光明村長)
◇贈位記念式典祝辞(吉田 茂 内閣総理大臣)
◇贈位記念式典祝辞(斎藤壽夫 静岡県知事)
◇『地名記』
◇『日本紀類聚解』(写本)
◇真龍日記
◇奉国史内山真龍詠書画
◇於與毘那起高根之図
ほか
午前9時~午後5時
月・火曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
常設展は無料、特別展は有料。
ただし、20人以上の団体の場合、1人につき所定観覧料の8割の額。
お問い合わせ
問合わせ先:天竜区まちづくり推進課
〒431-3392 浜松市天竜区二俣町二俣481番地
Tel:053-922-0086
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