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更新日:2023年2月16日

平成20年度 水道事業会計決算について

1 経営の基本方針について

水道は、生活と産業を支えるライフラインとしての役割を担っており、本市の水道事業は、第5次水道事業計画(平成19年度~平成32年度)に基づき、安全で良質な水の安定供給に努めています。
しかし一方で、節水機器の普及等により今後は水需要の伸びが見込めないほか、昨年、厚生労働省が水道施設の重要度と備えるべき耐震性能基準を明示したことにより、基幹管路の耐震化を早急に推進する必要が生じるなど、本市の水道事業を取り巻く環境に変化が生じています。
このため、第5次水道事業計画において水源計画の見直しを行うとともに、平成21年度には全市を対象とした「基幹管路耐震化実施計画」を策定する予定です。
このような中、財政運営では、料金改定及び節水機器の普及等に伴う水道業金収入の減があったものの、経費の削減を図るとともに、国が平成19年度から21年度までの臨時的公債費負担軽減対策として制度化した公的資金補償金免除繰上償還制度により、6%~7%の高金利の企業債を繰上償還し、将来の金利負担の軽減を図るなど、健全財政の維持に努めました。

2 平成20年度事業実施状況

(1) 主な取組状況

水道の使用開始、中止に伴う水道メーターの開閉栓業務における職員の再任用化や事務事業の合理化などにより、前年度と比較して8名の職員を削減しました。
配水管網の整備では、配水幹線、配水小管、給水要望による整備で約38.4kmを布設しました。また、配水管、老朽管等の改良工事、配水幹線の耐震化工事などにより約54.7kmを布設替えしました。
施設の整備では、配水施設において高畑配水池築造工事、大原浄水場の1系沈澱池及び急速ろ過池・排泥池耐震補強工事、常光浄水場等の配水池耐震補強工事などを実施したほか、送水施設や水源施設の整備も進めました。

(2) 主な建設改良事業の実施状況

配水管網の整備

配水幹線の整備

平口幹線、西ヶ崎幹線、入野篠原幹線、浜北新都市開発区域内

配水小管の整備

大瀬町、都田町、富塚町、浜北新都市開発区域内等

給水要望による整備

常光町、大島町、西ヶ崎町等

配水管の改良工事

住吉二丁目、於呂、山東、井伊谷等

老朽管等の改良工事

葵東二丁目、新津町、和地山一丁目、北寺島町等

配水幹線の耐震化工事

小沢渡幹線及び篠原舞阪幹線配水管改良工事

施設の整備

配水施設の整備

高畑配水池築造工事、大原浄水場1系沈澱池及び急速ろ過池・排泥池耐震補強工事、常光浄水場等配水池耐震補強工事、山東配水池管理用道路築造及び送配水管布設工事

送水施設の整備

山東・船明地区送水管布設工事

水源施設の整備

内野地内導水管布設工事

3 平成20年度業務実績表

給水区域内人口79万6,444人に対し、現在給水人口は76万1,348人となり、普及率は前年度と比較して0.1ポイント増の95.6%となっています。
これに伴い、給水戸数は前年度と比較して2,344戸増の30万6,595戸となりましたが、節水機器の普及や景気の悪化等により、有収水量は、1,134,425立方メートル減の83,444,632立方メートルとなっています。

項目

単位

平成18年度

平成19年度

平成20年度

前年度比(%)

給水区域内人口

790,556

794,500

796,444

100.2

現在給水人口

754,066

758,647

761,348

100.4

普及率

95.4

95.5

95.6

(0.1)

給水戸数

300,028

304,251

306,595

100.8

配水量

立方メートル

90,494,939

90,451,257

88,611,092

98.0

一日最大配水量

286,017
(7月14日)

271,786
(8月5日)

275,637
(7月23日)

101.4

有収水量

84,354,246

84,579,057

83,444,632

98.7

一般用

66,033,209

66,559,044

65,916,633

99.0

業務用

14,826,364

14,515,817

14,070,040

96.9

官公用

3,490,638

3,496,092

3,451,082

98.7

臨時用

4,035

8,104

6,877

84.9

有収率

93.2

93.5

94.2

(0.7)

配水管延長

km

4,176

4,227

4,285

101.4

職員数(管理者含む)

218

212

204

96.2

有収水量
1立方メートル当たり

供給単価

155.30

150.47

141.89

94.3

給水原価

140.51

138.96

128.35

92.4

販売利益

14.79

11.51

13.54

117.6

4 平成20年度決算状況

(1) 収益的収支

収入では、水道事業の根幹となる水道料金が料金改定の影響などにより931,228千円の減となるなど、合計で12,928,387千円となっています。
支出では、維持管理費が鉛給水管布設替工事の減などに伴い531,393千円の減、退職給与金等の減による人件費の減が355,439千円となるなど、合計で11,135,504千円となっています。
この結果、当年度純利益では、前年度と比較して16,578千円増の1,594,445千円となりました。

(税込、単位:千円)

区分

平成18年度

平成19年度
A

平成20年度
B

増減
(B-A)

収入

水道料金

13,755,019

13,362,842

12,431,614

△931,228

その他

708,674

639,071

496,773

△142,298

収入合計

14,463,693

14,001,913

12,928,387

△1,073,526

支出
 

人件費

2,032,091

2,101,249

1,745,810

△355,439

維持管理費

3,228,204

3,009,626

2,478,233

△531,393

受水費

2,120,966

2,152,567

2,146,350

△6,217

減価償却費等

3,696,630

3,770,843

3,810,502

39,659

企業債利息

1,322,209

1,215,654

954,609

△261,045

支出合計

12,400,100

12,249,939

11,135,504

△1,114,435

収益的収支差引(税込)

2,063,593

1,751,974

1,792,883

40,909

収益的収支差引(税抜)

1,911,318

1,577,867

1,594,445

16,578

(2) 資本的収支

収入では、企業債において、対象となる事業費の増により53,800千円増となるなど、合計で1,298,673千円となっています。
支出では、補償金免除繰上償還額の減少に伴い企業債償還金が1,612,805千円減となるなど、合計で7,547,529千円となっています。
この結果、6,248,856千円の収支不足を生じましたが、減債積立金の取り崩しや損益勘定留保資金などで補てんしました。
なお、企業債残高につきましては、前年度と比較して2,250,328千円減の26,888,467千円となっています。

(税込、単位:千円)

区分

平成18年度

平成19年度
A

平成20年度
B

増減
(B-A)

収入
 

企業債

743,500

425,600

479,400

53,800

工事負担金

305,738

371,162

359,141

△12,021

加入金

470,648

278,129

271,179

△6,950

その他

148,748

140,263

188,953

48,690

収入合計

1,668,634

1,215,154

1,298,673

83,519

支出
 

拡張費

1,397,353

1,464,956

1,653,010

188,054

改良費

2,543,681

2,818,883

3,133,777

314,894

企業債償還金

2,447,924

4,342,443

2,729,638

△1,612,805

その他

29,870

23,312

31,104

7,792

支出合計

6,418,828

8,649,594

7,547,529

△1,105,065

資本的収支不足補てん額

4,750,194

7,434,440

6,248,856

△1,185,584

企業債残高

33,055,548

29,138,705

26,888,467

△2,250,238

5 損益計算書比較表

収益につきましては、合計で前年度と比較して1,027,055千円減の12,323,309千円となっています。このうち、給水収益は、料金改定及び節水機器の普及等により886,884千円の減、また、その他の営業収益は、下水道事業等の他事業関連に伴う配水管移設修繕工事負担金の減などにより68,236千円の減となっています。
費用につきましては、合計で前年度と比較して1,043,633千円減の10,728,864千円となっています。このうち、配水及び給水費は修繕費などの減により400,031千円の減、総係費は退職給与金の減などにより291,401千円の減となりました。
この結果、当年度純利益では、前年度と比較して16,578千円増の1,594,445千円となりました。

(単位:千円)

区分

平成18年度

平成19年度
A

平成20年度
B

増減
(B-A)

営業収益

13,697,825

13,168,575

12,213,455

△955,120

給水収益

13,100,018

12,726,516

11,839,632

△886,884

その他の営業収益

597,807

442,059

373,823

△68,236

営業外収益

89,541

129,379

109,854

△19,525

受取利息及び配当金

69,682

103,699

92,564

△11,135

雑収益

19,859

25,680

17,290

△8,390

特別利益

0

52,410

0

△52,410

固定資産売却益

0

52,410

0

△52,410

収益計

13,787,366

13,350,364

12,323,309

△1,027,055

営業費用

10,530,535

10,537,161

9,755,724

△781,437

原水及び浄水費

3,177,415

3,161,377

3,076,367

△85,010

配水及び給水費

1,972,739

1,849,641

1,449,610

△400,031

業務費

756,111

721,653

676,824

△44,829

総係費

927,052

1,033,396

741,995

△291,401

減価償却費

3,536,032

3,585,329

3,629,624

44,295

資産減耗費

160,597

185,381

180,878

△4,503

その他営業費用

589

384

426

42

営業外費用

1,322,222

1,215,663

954,653

△261,010

企業債利息

1,322,209

1,215,654

954,609

△261,045

雑支出

13

9

44

35

特別損失

23,291

19,673

18,487

△1,186

過年度損益修正損

23,291

19,673

18,487

△1,186

費用計

11,876,048

11,772,497

10,728,864

△1,043,633

当年度純利益

1,911,318

1,577,867

1,594,445

16,578

6 貸借対照表比較表

資産につきましては、企業債の補償金免除繰上償還など伴い現金預金が減となるなど、合計で前年度と比較して46,642千円減の110,284,953千円となっています。
負債につきましては、退職金などの未払金の減により、合計で前年度と比較して292,639千円減の6,580,553千円となっています。
資本につきましては、減債積立金の取り崩しによる自己資本金の増などにより、合計で前年度と比較して245,997千円増の103,704,400千円となっています。なお、借入資本金は、補償金免除繰上償還により、2,250,238千円の減となっています。
この結果、負債及び資本の合計は、前年度と比較して46,642千円減の110,284,953千円となっています。

(単位:千円)

区分

平成18年度

平成19年度
A

平成20年度
B

増減
(B-A)

固定資産

95,352,559

96,186,916

97,081,372

894,456

有形固定資産

95,339,594

96,176,003

97,064,369

888,366

無形固定資産

12,965

10,913

8,861

△2,052

投資

0

0

8,142

8,142

流動資産

16,352,608

14,144,679

13,203,581

△941,098

現金現金

10,106,054

8,064,702

7,262,597

△802,105

未収金

2,041,724

1,882,389

1,760,348

△122,041

有価証券

4,058,557

4,060,143

4,060,224

81

貯蔵品

116,672

113,525

117,470

3,945

前払金

28,290

22,620

1,630

△20,990

立替金

11

0

12

12

その他流動資産

1,300

1,300

1,300

0

資産合計

111,705,167

110,331,595

110,284,953

△46,642

固定負債

4,204,005

4,236,886

4,351,811

114,925

引当金

4,204,005

4,236,886

4,351,811

114,925

流動負債

2,959,884

2,636,306

2,228,742

△407,564

未払金

2,791,935

2,374,106

1,875,995

△498,111

その他流動負債

167,949

262,200

352,747

90,547

負債合計

7,163,889

6,873,192

6,580,553

△292,639

資本金

69,083,189

67,394,447

66,508,208

△886,239

自己資本金

36,027,641

38,255,742

39,619,741

1,363,999

借入資本金

33,055,548

29,138,705

26,888,467

△2,250,238

剰余金

35,458,089

36,063,956

37,196,192

1,132,236

資本剰余金

31,570,500

32,769,500

33,671,291

901,791

利益剰余金

3,887,589

3,294,456

3,524,901

230,445

資本合計

104,541,278

103,458,403

103,704,400

245,997

負債資本合計

111,705,167

110,331,595

110,284,953

△46,642

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お問い合わせ

浜松市役所上下水道部上下水道総務課

〒430-0906 浜松市中央区住吉五丁目13-1

電話番号:053-474-7011

ファクス番号:053-474-0247

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