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更新日:2024年4月11日

校長会議講話(令和6年4月10日)

1.はじめに

本会議に先立ちまして、先ほどは「訓示」を述べさせていただきました。
皆さんは、先週、校長として、職員や子供たちに御自分の思いを話され、決意を新たにされたことと思います。
新任や昇任の校長先生には、特に長い10日間であり、新年度が無事にスタートして、ほっとされているところかと思います。
本日は、いただいたお時間の中で、皆さんにお願いも含めて、お話させていただきます。

2.令和6年度の取組について

お手元にある、令和6年度版「はままつ人づくり未来プラン」のリーフレットを御覧ください。
昨年度も申しましたが、表紙に書かれた「学校・家庭・地域・行政の連携・協働による子供たち一人一人のウェルビーイングの実現」。
これが、私の目指すところです。


(1)第3次浜松市教育総合計画について
本年度は、「はままつ人づくり未来プラン」の最終年度となり、総まとめの年度となります。
今まで、「キャリア教育の推進」「教育の情報化の推進」「コミュニティ・スクールの推進」と、「いじめ防止対策」を重要な取組と捉え、推進してきました。
キャリア教育については、昨年度、東小学校と東部中学校が、見事、文部科学大臣表彰を受賞され、本市のキャリア教育が評価されました。
教育の情報化の推進については、本年度、Eメールシステムの更新により、セキュリティ面が強化されます。
また、今年度中に、次期統合型校務支援システムを構築し、健康管理等、連動させることにより、教職員の負担の軽減と業務の効率化を図ってまいります。
各学校においては、タブレット型端末の普段使いが一層浸透し、教育の質の向上が図られることを期待しています。
今後の教育施策の推進では、データの利活用とDXの推進は重要な視点であり、積極的にICTを活用し、教員の指導力の向上と、子供の学びや支援の充実につなげていかなければなりません。
コミュニティ・スクールの推進については、本年度、すべての学校に、学校運営協議会が設立され、コミュニティ・スクールとなりました。
この「はままつ人づくり未来プラン」については、毎年度、評価・検証を行ってきましたが、今年度は、総括し、第4次浜松市教育総合計画へと、つなげていきたいと思います。
その第4次浜松市教育総合計画では、まず、子供も教職員も物事を自分事として捉え、粘り強く取り組む主体性の醸成が必要となります。
また、本市は、多様な外国人児童生徒、不登校児童生徒の増加、発達支援教育のニーズ、いじめ認知件数の増加等から、多様性の尊重と包摂性の実現が求められます。
そして、人や組織に信頼を置き、協働して、よりよい関係性を、今後一層、構築していくことが大切です。
そこで、キーワードを、「主体性」「多様性と包摂性」「信頼・協働」の3つと考え、熟議し、第4次浜松市教育総合計画を完成させていきます。

(2)事務局の組織改正
次に、教育委員会事務局の組織改正に伴う業務内容の変更です。
本年度、指導課を生徒指導に特化し、一つ一つの案件に対して、よりきめ細かな対応を実現させ、今まで担っていた教科指導業務を教育センターに移管し、子供の「教育指導」と教職員の「研修」を、有機的に結び付け、子供の学力向上と教職員の資質向上の一体化を図ってまいります。
指導課については、生徒指導担当を4名から10名に増員しました。
まず、1学期に、指導課指導主事による全校訪問を実施します。
そこでは、校長先生・教頭先生に対し、いじめに関する法や基本方針についての理解を図るとともに、校内いじめ対策委員会や校内研修の状況等を確認して、適切な指導・助言を行ってまいります。
また、5月1日に、校長先生を対象とした「校長いじめ対応研修」を実施し、校長のリーダーシップによる丁寧で粘り強い組織的対応力を高めます。
生徒指導に特化した指導課を中心に、いじめ等の生徒指導問題の複雑さや困難さに、対応していきます。
なお、休日の部活動の地域への移行についても、指導課で扱います。
本市における部活動については、令和8年8月まで、休日の部活動は、現行通り継続します。
9月以降は、準備が整い次第、随時地域クラブ活動へ移行していくこととなります。
教育センターについては、20名から31名へと増員しました。
業務内容も見直し、全体としての希望研修は減りますが、オンラインで、ニッツ等の動画コンテンツによる研修を活用していきます。
各教科等の授業づくり研修など、求められる研修は、新たに増やして実施します。
本年度、本市では、新たな研修制度を具現化し、「学び続ける教職員になろう」をテーマとして、教職員の学びを、自律的・継続的に進めるための学びのサイクルを構築しました。

(3)教職の魅力
次に、教員採用試験に関する情報についてお話します。
すでに、教育新聞静岡版で記載されましたが、今年度もまた、志願者は、41名増加し、690人となり、過去最高の人数を更新しました。
全国的に志願者が減少する中、本市については、志願者が増加し、うれしく思っています。
受験をしようとしている人からは、「浜松は、子供一人一人を大切にしていた。とか、浜松の先生方が優しかった。」と。
教育実習生からは、「先生が親身になってご指導いただき、不安に思っていた教科指導や生徒指導に、自信を持つことができ、改めて、教職の道に進む決心がついた。」等の感想がありました。
教職員課として、大学・高校訪問ガイダンスやはままつの先生魅力発見プロジェクト、教員採用試験の早期化、採用情報のためのLINEの活用等、取り組んでいますが、やはり、浜松の先生方の教員として勤務している姿を見て、実際に教育実習を体験して、浜松の先生になりたいとか、浜松なら安心して先生になれると思う人が増えている、と言えるのではないでしょうか。
今後も、浜松の教職の魅力を、日ごろの先生方の姿から、発信できるよう教育委員会も支援してまいります。
なお、試験の日程についてですが、本年度は、1、2か月早まって、1次が5月11日・12日、2次が7月27日・28日に実施されます。
例年と異なりますので、課題も出てくると思いますが、浜松の教員に適した人材の確保のために、ご理解とご協力をお願いします。

(4)社会に開かれた教育課程
次に、社会に開かれた教育課程について、お話しします。
社会に開かれた教育課程については、学習指導要領の前文に、「これからの時代に求められる教育を実現していくためには、よりよい学校教育を通して、よりよい社会を創るという理念を、学校と社会とが共有し、(中略)社会との連携及び協働により、その実現を図っていく・・・」と説明されています。
私が言うまでもありませんが、教職員のみならず、家庭・地域・民間企業等も含めた関係者が、幅広く共有し、活用することで、子供たちの多様で質の高い学びができると思います。
本年度、全校に設立する「学校運営協議会」において、「内容の充実」と「質的向上」が図られることを期待しています。
また、放課後児童会では、余裕教室等の活用で、各小学校には、ご理解とご協力をいただいています。今後は、民間活力の導入を含めた待機児童対策を進め、「量の拡大」と「質の向上」を目指していきます。

(5)コンプライアンスとガバナンスとアカウンタビリティーについて
最後に、コンプライアンスとガバナンスとアカウンタビリティーについてお話しします。
学校には、当然ながらコンプライアンス(法令順守)とガバナンス(統治・管理)とアカウンタビリティー(説明責任)が求められます。
学校運営に関しては、校長先生だけでなく、すべての教職員が、子供、保護者に対して、また地域に対して、この3つの事柄を意識し、正しい認識を持ってもらう必要があります。
ぜひ、教育におけるこの3つの事柄を、職員で共有していただき、子供、保護者や地域の方々から信頼される学校運営を、実現していただきたいと思います。
今年度から、本市は、子ども家庭庁が掲げる「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同し、「こどもまんなか応援サポーター」に参加します。
子供たちの声を、大切にしていきたいと思います。

 

3.校長として

(1)リーフレットより
次に、リーフレットをご覧ください。
本市の目指す子供の姿は、「自分らしさを大切にする子供」「夢と希望を持ち続ける子供」「これからの社会を生き抜くための資質・能力を育む子供」です。
論語の冒頭に、「学びて 時に 之を習う」という言葉があります。
「学問をして、それを、折あるごとに復習することは、楽しいことである。」という意味です。
現在、予測困難な時代ではありますが、学校教育で学習したことが、子供にとってどんな意味を持つかは、その後の、その人の生活や経験を通じて、深く理解され、身についていく、ということを踏まえて、私たちは、常に、先を意識しながら、子供たちに、「生きる力」を育んでいきたいものです。
裏面をご覧ください。
「『学校における働き方改革』を推進しています」とあります。
このリーフレットは、新小学1年生と新中学1年生の保護者に配布され、また、さくら連絡網で、全保護者に配信しました。
そして、各学校に、4月2日付けで、「『学校における働き方改革』の推進と周知について」通知をしたところです。
国では、昨年度、中教審の特別部会から、働き方改革を推進するために、学校・教師が担う業務の適正化の一層の推進が挙げられました。
今後も、学校とともに、教育委員会としても、検討していきます。
環境や制度の改善を目指しつつも、まずは、良好な人間関係や職場の風土となる「働きやすさ」と、職員のやる気やモチベーションが上がる「やりがい」を大切にして、働きがいのある職場環境を築いてください。

(2)学校を経営する
そして、校長としてのリーダーシップを大いに発揮していただいて、「現代社会を生き抜くための教育」を進めるとともに、「その人なりの人間としての成長のための教育」、「その人が自分なりの幸せを実現して生きていくための教育」、すなわち、個別最適な学びにより、一人一人のウェルビーイングにつながる教育を実践していただきたいと思います。
引き続き、私自身も、学校教育の未来を信じ、学校教育のもつ影響力の大きさを噛みしめながら、職務・職責を全うしようという決意でおります。
はままつの子供たちの幸せのために、皆さんと一緒に、力を尽くしていくことをお誓いするとともに、校長先生方の御健康と御活躍を祈念し、講話といたします。

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浜松市役所学校教育部教育総務課

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