緊急情報

サイト内を検索
ホーム > 市政 > 市長の部屋 > 記者会見 > 令和5年12月13日定例記者会見

ここから本文です。

更新日:2024年1月1日

令和5年12月13日定例記者会見

2023年12月13日

(中野市長コメント)

令和5年第4回市議会定例会を終えて

今回の定例会においては、寄付金や国の交付金を活用した子育て世代、あるいは物価高騰を受ける中小事業者などへの支援に要する経費をはじめとする補正予算、また、さまざまな条例案など、当局から提案した議案については、議会において慎重にご審議をいただいた上で、全て可決をしていただきました。とりわけ、今回の補正予算の中でもポイントである、国の補正予算に対応した物価高騰対策に係る事業を提案させていただいたわけでありますが、これについては、本日予算の議決をいただいたということがゴールではありませんので、できるだけ速やかな事業執行を進めていき、必要とされている多くの方々に速やかに支援が行き渡るよう努めていきたいと考えております。それから、本会議においては、代表質問や一般質問などにおいてさまざまな分野のご質問を多数いただき、また、それに基づいて議員の皆さんとは活発に議論をさせていただいたところでございます。とりわけ、今回の議会においては、ごみ減量に関する問題を議員の方からも取り上げていただき、さまざまな議論を経て、一定の方向性をお示しすることとなり、合わせて補正予算にもごみ減量の施策推進に要する経費などを計上させていただいたわけでございます。これらも含めて、今回、第4回定例会においていただいたさまざまなご意見、ご提言については、しっかりと受け止めさせていただきまして、今後の市政運営にしっかり反映をさせていただきたいと思っております。

2023年の主な出来事について

例年、年明け一番、来年1月の広報はままつに、この1年を振り返るということで、主な出来事を掲げさせていただいておりまして、それを今年も取りまとめましたのでご報告いたします。今更ながらではありますが、今年は大河ドラマ「どうする家康」の年でありましたので、浜松市が「徳川家康公 ゆかりの地」であるということを再認識いただくとともに、改めてのPRに官民連携で取り組んできた1年だったわけでございます。1月にプレオープンした大河ドラマ館でありますが、連日多くの方にお越しをいただいておりまして、先月11月25日には、目標としておりました来館者50万人を達成することができました。また、5月5日の浜松まつりの最終日に行いました家康公騎馬武者行列には、大河ドラマ出演者の皆さんにお越しいただいて開催させていただいたわけでありますが、発表の直後から大変話題となり、ゴールデンウィーク前後のさまざまなニュース、ワイドショーなどで大きく取り上げていただきましたので、全国の皆さんに、浜松について改めて知っていただく絶好の機会となったと思っております。おかげさまで、事故もなく、このイベントを開催できたわけでございまして、これらも含めて、この1年間、「どうする家康」効果とでも言いましょうか、中心市街地をはじめ、市内全域のにぎわいの創出につながったと感じております。どうする家康の効果を一過性に終わらせないように、来年以降もしっかりと次のステップに向けてうまく引き継いでいけるように努力していきたいと思っております。

コロナ禍明けということもタイミングとして非常に合っていたことも含めて、大変盛り上がった1年だったと思っておりますが、ただ一方で、6月には台風第2号に伴う豪雨、またそれに伴う土砂災害や家屋への浸水といった被害が市内各地で発生したということもございました。ここ数年、自然災害、特に豪雨災害が年々深刻になってきておりますし、また、たびたび起こるということもございます。市としても災害対策、あるいは災害があった場合の早期の復旧、こういったことにスピード感を持って取り組まなければいけないということを改めて感じた年でもあったと思っております。行政としてもしっかり頑張らせていただくわけでありますが、なにぶん、災害が激甚化・頻発化してきておりますので、市民の皆さまお1人お1人による災害から身を守るための事前の行動確認、公助だけでなく、自助・共助も含めた形で地域を、そして皆さんの命や暮らしを守っていくといった備えが必要だということを感じた1年でした。あと申し上げるとすれば、今年はスポーツ関連で大変華々しい出来事、うれしいご報告も多々いただいた1年だったと思っております。7月には、都市対抗野球において浜松市代表として出場したヤマハ野球部が決勝戦まで進み、残念ながらトヨタに敗れましたが、準優勝ということでございました。また、夏の高校野球大会においては、浜松開誠館高校が浜松市内の高校としては21年ぶりに夏の甲子園出場を果たしたわけであります。それをはじめとして、さまざまなスポーツ分野で活躍された選手、チームの皆さんが、連日のように私のところにご報告に来ていただいて大変盛り上がった年だったと思っております。今月も、この後24日、京都で高校駅伝がありますが、男女とも浜松市の高校から静岡県代表として出場されるということでございます。年末までこうした明るい話題が続きましたので、このようなスポーツの力を通じて、来年もまた明るいニュースが飛び込んでくることを期待したいと思っております。

浜松医療センターの新棟開院及び完成記念式典・内覧会の開催について

令和2年9月に着工して、約3年間整備を進めてきた浜松医療センターの新棟が、いよいよ年明け1月4日木曜日から外来診療を開始させていただくこととなりました。この工事期間の3年間というのは、病院にとってはちょうどコロナとの戦いであった3年間とまさにかぶるわけでありまして、市民の皆さんの命や健康を守る最後の砦ということで、大変多くのコロナ患者を受け入れ、また、治療に当たってきたところでございます。幸いにして、この5月に感染症法の位置付けも移行して、現時点では感染状況も大変落ち着いたという中で、無事開院を迎えることができたということを大変うれしく思っております。この新棟は、最新鋭の医療機器を導入した、ベッド数が全部で約420床の病院となります。特徴を幾つか申し上げますと、まず、二次救急・三次救急の病院ということで、今回新しくハイブリッドERを設けるなど、救命救急センターの機能充実を図ったところでございます。また、重症患者に対応するICUの強化も図り、高度急性期機能を充実したところでございます。また、がんや脳卒中、心筋梗塞といった病気に関する医療の高度化にも対応できるように、ハイブリッド手術室やバイオクリーンルームを設けるといったこと、また、手術支援ロボットや放射線治療装置、血管造影装置といった最新鋭の医療機器を導入し、高度専門医療を提供するための機能強化を図ったところです。この他、基礎免震構造を採用し、また非常用発電機、あるいは非常用の井戸水のプラントなども設けておりまして、いざという時、災害拠点病院としての機能を果たせるように、その点の強化も図ったところでございます。このように充実・強化した医療機能を最大限に生かし、これまで以上に安全で質の高い医療を提供し、引き続き市民の皆さんから愛され、選ばれる病院として発展させていきたいと考えております。なお、この新棟については、外来診療の開始に先立ちまして、12月19日火曜日に関係者の皆さまをお招きした完成記念式典を開かせていただきます。また、同じく12月23日土曜日には市民の皆さま、また地域の医療機関の皆さま向けの内覧会も開催することとさせていただいておりますので、よろしくお願いいたします。

浜松ウエルネスアワード2024の募集について

本市が目指しております予防・健幸都市(ウエルネスシティ)の実現に向けて、浜松ウエルネスプロジェクトの推進に大きく寄与した取り組みを表彰するということで、「浜松ウエルネスアワード2024」を今年も開催させていただくことといたしました。このアワードは企業・団体の皆さんのモチベーションにつながるように、また模範的な取り組みの波及を目的とし、2021年度にスタートしており、今回で3回目となります。アワードとしては2部門設けておりまして、まず1つ目は、市民の皆さんの健康寿命の延伸と健康の推進に関する「市民健康部門」、もう1つは企業の皆さんが従業員の皆さんの健康管理を経営的な視点で実践していくという「健康経営部門」、この2部門において、市内の企業団体を対象として、本日から来月1月末までの期間で募集を行ってまいります。それぞれの部門において、最も優れた取り組みを「浜松ウエルネス大賞」ということで3月中旬に開催を予定している「浜松ウエルネスフォーラム2024」において表彰させていただこうと思っております。ぜひ、多くの企業・団体の皆さんに応募をいただきますようお願いいたします。

ごみ減量目標の共有について

先ほどもお話ししました通り、今回の議会でもごみの減量、そして資源化の課題についていろいろな議論をさせていただいたわけでございますが、ごみの減量・資源化は循環型社会の構築、SDGsの推進、さらにはCO2排出量の削減といった、地球環境の保全を図っていく上で避けて通れない課題だと思っております。また、最近の気候変動なども踏まえれば、対応は待ったなしだと思っております。さらに、ごみ処理の実務を担当している我々の観点から申し上げますと、ごみ処理施設の延命化や将来世代の負担軽減といった観点からも、ごみ減量・資源化は直ちに進めなければいけない課題だと思っております。ただ、これまでも浜松市においてごみ減量の取り組みを市民の皆さんとともに一生懸命進めてきたわけではありますが、平成25年度に行ったごみ排出方法の統一から、残念ながら家庭系のごみの排出量は長らく横ばいの状況が続いているわけでありまして、この状況を何とか変えようということで、今回は家庭ごみの有料化について検討させていただいております。ここ数年の推移としては横ばいでありますが、今年度に入ってから毎月公表しております月ごとの市民の皆さん1人1日当たりのごみの排出量を見てみますと、前年度に比べて、今年度に入りまして減少の傾向が続いているような状況にございます。この流れを何とか継続しさらに進めていくということが必要だと思っておりまして、改めて市民の皆さんとごみ減量の目標値を共有し、この先のごみ減量の達成状況をしっかり見極めていきたいと考えております。これについて改めてご説明申し上げますと、浜松市一般廃棄物処理基本計画において、ごみの減量の目標を掲げさせていただいているわけでありますが、令和2年度との比較ということで、令和10年度の時点で約20%減量し、それにより市民の皆さん1人1日当たりの家庭系ごみ排出量を404.0グラム以下にするというのが目標となっております。この数字は国の第四次循環型社会形成推進基本計画で示されました、2025年(令和7年)の1人1日当たりの家庭系ごみ排出量440.0グラムと計画策定時に浜松市が実施したごみの組成調査の結果を踏まえ、浜松市においても20%程度は市民1人1日当たりのごみの排出量を減量可能であると判断し、市として設定したものとなっております。この数字を年々下げていき、最終的に令和10年度の段階で404.0グラムまで持っていこうという目標になっておりまして、これから始まる令和6年度の目標値は454.0グラムとなっております。これは計画スタート時点の令和2年度比で約10%の削減をした時の数字が454.0グラムとなっておりまして、これを1月から12月まで、暦年ベースでの実績値を測定していきたいと考えております。この目標を達成に向けて、ぜひとも市民の皆さんのご理解ご協力をいただきながら、少しでも目標に近づけて、最終的には達成というところまで持っていきたいと思っております。それに向けて引き続き有料化についての検討も進めていくわけでありますが、今後、社会経済情勢に加えて、令和10年までの目標達成状況についても考慮しながら、家庭ごみ有料化の実施時期を判断するということで、先の議会でも申し上げたわけでございますので、そのような方向で今後進めていきたいと考えております。目標達成に向けて、繰り返しになりますが、市民の皆さんのご理解ご協力、是非ともよろしくお願いいたします。

質疑

2023年の主な出来事と今年の漢字1字について

記者:浜松の1年を振り返ってということでありましたが、市長にとってこの1年を漢字1字で表現していただければと思います。
市長:昨日、清水寺の森貫主から今年の1字が漢検協会から示されまして、実は京都に赴任していた頃、運営をされている方とお付き合いもあったので大変なご苦労があって毎年実施されているということをよく存じ上げております。それと同じことをできるかと言われると、なかなかやるだけの力もなく、また浜松市の1字と言われると、市民の皆さんの思いとかけ離れたことを申し上げても悪いのでというのはあるのですが、今のご質問では「市長の1字」ということで、ちょうど良い感じで振っていただきましたので、私の1字ということで個人的なものになりますが発表させていただきます。「初」ということで、今更ながらではありますが、今年初めて選挙に挑戦させていただいて、5月から市政を担わせていただいております。なにぶん市長というのも初めてでありますので、いろいろな初めての経験をさせていただき、また、いろいろな方と初めてお目にかかり、いろいろなお話を聞かせていただき、初物づくしの1年だったと思っております。また、来年の1月1日の年初から新3区の浜松市が初めてスタートするというようなタイミングでもありますので、私的にはこの「初」でありますが、浜松市にとっても、また新しい、初めてということがこれからやってくるのかなと思います。さらに申し上げますと、私の座右の銘ということでずっと思っているのは、「初心忘るべからず」ということで、今年1年の初の経験、初心を忘れないように、これからも浜松市政にしっかり取り組んでいきたいなという思いも込めて「初」ということにさせていただきました。

記者:主な出来事の表を拝見させていただきますと、例えば5月は「浜松まつりで4年ぶりに市中心部での御殿屋台の引き回しが行われる」、10月には「峠の国盗り綱引き合戦が4年ぶりに開催される」など、コロナ禍もあって浜松市にとっても「4年ぶり」ということが多かったと思うのですが、こうした4年ぶりにいろいろな行事が再開されたことや、4年ぶりとなった原因であるコロナ禍のことを振り返ってみて、この1年に絡めて少し聞かせていただいてもよろしいでしょうか。
市長:私はこの4年間の市政を担当していたわけではないので、また別の観点からコロナとの戦いや関連施策にも取り組んできたわけでありますが、やはり浜松においてもコロナの影響によってさまざまな面で我慢を強いられ、あるいは思ったことができない時期が続いてきたのだということを改めて感じております。今年に入りまして、5月からコロナの感染法上の分類が5類に変わったということで、一部はだましだましみたいなところもありましたが、かつてのにぎわい、かつての日常が本当に戻ってくるということになって、街中や皆さんの活動にもにぎわいと元気が戻ってきた、そのタイミングで市長に就任させていただいたということは、非常にありがたく、ラッキーだったと思っています。いまだに一部コロナに発症される方もいらっしゃいますが、最近であればそれほど重症化するような事例もあまり耳にしなくなってまいりましたので、かつての日常が戻ったというこの流れを、ぜひとも来年以降もしっかり持続させ維持していき、私からずっと申し上げております「元気なまち 浜松」の実現に向けて取り組んでいきたいと思っております。

ごみ減量目標の共有について

記者:ごみ減量目標の件で、実績値として減っている要因の部分をお伺いしたいです。また、有料化の実施時期については「社会経済状況と目標達成状況についても考慮し」という形で書かれております。社会経済状況は何となく分かりやすいのですが、目標達成状況については、これがどうなると、有料化にどのように影響してくるのか、もう少し詳しく教えてください。
市長:ごみ減量が今年に入って進んでいる要因については、まさに今、分析しているわけでありますが、1つには、これまでの市民の皆さんお1人お1人のごみ減量の取り組みの成果が一部に表れてきている部分が当然あるのだろうと思っております。ただ、それに加えて、やはり社会経済活動が鈍化すると、ごみの排出量も減ってくるというのは、かつての傾向からも見て取れるわけであります。最近の物価高なども含め、消費活動などが、もしかしたら鈍化しており、それが表れているのかもしれません。いずれにしても、しっかり分析した上で、今後の取り組みにつなげていきたいと思っております。その上で、今後どういった形で家庭ごみ有料化の実施に向けた議論、検討を進めていくかといったことについて申し上げておりますのは、1つ目は社会経済状況、とりわけのこの物価高のタイミングで直ちに導入というのは、市民の皆さんのご負担も非常に大きいため、避けなければいけないということは思っております。物価上昇が賃金上昇と一体となって経済成長につながっていくという好循環が上手く生まれてくるということが見通せなければいけないと思っています。それともう1つ、一番大きな要因はごみの減量を進めることであります。ごみの排出量が大きく減ってくるということになれば、CO2排出量という点でも、また、ごみ処理に要する財政負担という点も大きく軽減されてくるわけでありますので、あえて家庭ごみ有料化を実施しなくても、目指していた方向性が達成されるのであれば直ちに導入ということにはならないということもあると思っています。ただ、具体的にどの水準までごみの減量が進めば、また、ごみ処理に係る経費が削減されれば、有料化を実施せずに済むのかというところについても、これから改めてしっかり財政負担も含めて検証をしてかなければいけないと思っております。そういう点と、社会経済状況の動向とを両にらみで考えながら、実施するのかしないのか、また、実施するとしたらどのタイミングか結論を出していきたいと思っています。

記者:どれぐらいまでという線引きが今のところはない一方で目標値はあるということですが、有料化の時期の判断の部分で、例えば令和10年の目標を達成していたら、それによって有料化が少し遅くなるといったようなことはあるのでしょうか。
市長:まずはこの目標達成ということが一つの大きな目標(メルクマール)になると思っています。

記者:目標を達成している状況では有料化は実施しないとまでは言えないのでしょうか。目標を共有する上では、そういう明確なものがあった方が市民は理解しやすいのではないかと思うのですがいかがでしょうか。
市長:当然、地球環境問題を考えたときに、20%という非常に大きな削減量になるわけですから、この目標というのは、達成できれば非常に大きなインパクトがあると思っています。ただ、この有料化の議論において私からずっと申し上げてきていますのは、ごみの減量と合わせて、ごみ処理に係る負担の公平性の確保もまた狙いの1つでありまして、そういった観点から財政負担が今後どうなるのか、そのあたりもしっかりと見極める必要があり、目標の達成だけをもって「有料化しません」と言い切れるかどうかというのは微妙なところがあります。従いまして、奥歯に物が挟まったような言い方をさせていただいているわけであります。ただ、繰り返しになりますが、この減量目標の達成というのは、まず取り組まなければいけないことであり、これが達成できるということは非常に大きな意味を持っていると思っております。

記者:今質問にも出ました通り、この目標がどういう意味を持つのかということが市民に伝わらなければごみ減量に取り組む動機にもならないと思います。目標達成したかどうかということを最初に判断するのは令和6年度の取り組み終わった時点となるのでしょうか。それとも月ごとに判断していくのでしょうか。
市長:毎月ごとに数字を出していこうと思っていますので、それを皆さんにお示ししながら、ということなります。こちらは通年での目標値になりまして、月によってごみの排出量も上下しますので、最終的には通年で判断をしていくことになると思います。

記者:そうすると、一番早く目標達成できたかが分かるのは、月々の数字が増減すると見て暦年ベースで見るということは令和6年が終わった時点となるのでしょうか。
市長:最終的にはそうなります。ただ、さすがに1カ月だけの数字を見て今年1年の傾向を判断するのは難しいと思いますが、9カ月、10カ月と経ってきて、その平均を見れば、ある程度の傾向は見えてきますので、年末に近づけば近づくほど、判断できるようになってくるのではと思っています。

記者:令和6年度中に達成状況を見極めて家庭ごみ有料化を判断することは事実上難しいということでしょうか。令和7年度以降の実施の有無も含めた判断になるということでしょうか。
市長:令和7年度以降の実施かという点については、先日も議会でも申し上げた通り、仮に条例を出させていただいてそれが通ってそこからすぐにやることを決めたとしても、もろもろの準備で1年から1年半はかかります。従いまして、どちらにせよ令和6年度中に実施するというのは物理的に不可能で、令和7年度以降でしかやりようがないということになると思います。

記者:条例の書きぶりはどうなるのでしょうか。
市長:それについてはまだ決めているわけではありませんので、2月に条例を出させていただくのに向けて、またさまざまな議論をさせていただきたいと思っています。

記者:先ほどの質問の中で、令和6年の数字で判断するといったようなお話がありましたが、令和5年では判断しないのでしょうか。
市長:もちろん、令和5年の状況についても判断材料の1つであります。ただ、私も就任して以来、9月議会の時も今回もそうですが、ごみ減量の一層の推進に係るいろいろな事業の予算を計上させていただいておりまして、もう始まっている取り組みに加えて、これから始めるものも結構あるものですから、そういった効果をちゃんと見極めなければいけないと思っています。令和5年の数字だけで判断してしまうと、「まだいろいろできたのに」ということが数字に表れてくる可能性があります。
記者:ということは、令和6年の皆さんの減量の取り組みなどを見ながら、という形になるのでしょうか。
市長:そうなると思っております。

政治資金に関する報道について

記者:キックバックの話が連日報道されていますが、市長の所感をお伺いできればと思います。
市長:連日報道も出ておりまして、私も驚いているところではありますが、もともと政治のお金の流れを透明化して、きちんと皆さんにお示しするということででき上がっている体系でありますので、それを正しくご報告をいただくということが、国民がまさに求めていることだと思っています。パーティーをやるなとか、パーティーが悪だとか、ともするとそういった議論もあるわけですが、法律上、そういうことを求めているのではなく、正しく、明らかに、明快にしていくということが必要なのだろうと思っています。そんな観点から、お金の流れの透明化に取り組んでいただきたいと思っております。私もその点では政治家の1人ではありますので、改めてそういった形でしっかりやらなければいけないということを、自戒も込めて思っております。

記者:地域選出議員の塩谷議員についても、キックバックを受け取っていたのではないかということで名前が挙がっております。ご本人は精査中という形で表現しておりますが、市長としてはこういった説明責任という点についてどのように感じておられますか。
市長:説明をしていただくということは何よりも大事だと思っています。先ほど来申し上げています通り、やはりお金の流れを透明にするということが、国民が求めているところだと思いますので、実際どうなのかということをご説明いただくことが大事だと思います。ただ、私も報道でしか拝見してないのですが、今精査をされているということでありますので、精査できていないのに説明しろと言われても説明のしようもないと思いますので、精査が終わりましたら速やかにご説明をいただきたいと思っております。

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編について

記者:先日、期成同盟会も行われて、それ以来、日詰学長からコンタクトがあったかどうかということと、あの日、今後しかるべきタイミングで日詰学長から説明があるというお話がありましたが、市長としては、市に対しての説明を求めたいか、それとも期成同盟会の場に出てきてもらって説明をして欲しいのか、その辺りについてお伺いできますでしょうか。
市長:期成同盟会の場でも申し上げましたが、決して対立をあおろうとか、静大側を突き上げようとかといったつもりは毛頭ありません。今であれば、静岡大学と浜松医科大学の統合・再編に向けた合意書で示されているやり方が大学にとっても、また地域にとっても素晴らしいと思って応援をしている立場であります。さらに言うと、今まさにその議論が止まっているというのは、確か地域の方々のご意見も踏まえてというお話もあってということですから、できるだけ、我々地域に対しても、前広に情報をいただきたいというのが本当のところの思いです。やり方については、私のところにお話しいただくというのもあるとは思いますし、また、我々地域全体で期成同盟会を作って、地域として両大学を応援している立場ですので、その場にお越しいただいて、お話しをいただくというのもありだと思います。いずれにしろ、今止まっているのが地域をおもんぱかってのことであれば、両大学の話としてだけではなくて、地域にもご説明をいただきたいと思っているところです。

記者:現段階で、日詰学長とのコンタクトというのは特には無いのでしょうか。
市長:はい。浜松キャンパスの先生とは別のところでも時々お目にかかっておりますが、日詰学長とは特段お話ししていません。

行政区再編について

記者:いよいよ行政区再編があと半月と少しというところまできました。大きくサービスは変わらないということを説明されているようですが、市民からの問い合わせの状況、あるいは市民に呼び掛けたいことであるとか、あるいはその先のこととして、再編を機にこういうことを実現していきますということなど、改めて今伝えたいことがあればお願いします。
市長:やはり、市民サービスの低下をご心配される市民の方はいまだにいらっしゃるので、改めて、今までと同じサービスを同じところでしっかり提供させていただきますということを申し上げて、安心していただきたいということがまずはあります。その上で、とりわけ、この行政区再編を市民の皆さんが実感されるのは、年賀状の宛名書きなどのタイミングだと思っておりまして、まさに今、それが近づいてきているので、改めて来年1月1日から新3区を前提とした宛名書きをしていただいて、そこで3区に変わるということをご認識いただきたいと思っているところです。それに加えて、サービスは変わらないということではあるのですが、今回、新しい地域の自治のあり方というのもいろいろな仕組みで導入しております。浜松の自治の強みは、やはり地域自治会をはじめとする地域コミュニティの力が全国的に見ても非常に強力な浜松の自治の力になっていると思っていますから、そういった自治の力、コミュニティの力を生かすさまざまな仕組みや仕掛けの活用についてもぜひ地域でお考えをいただいて、有効活用していただきたいということを改めて思っているところです。

有機フッ素化合物(PFAS)について

記者:一部で佐鳴湖の魚介類からPFASの検出があったという報道も出ています。市の調査状況について把握していないのですが、報道を受けて、例えば今後調査の予定があるのか、そういったところを含めてください。
市長:先日私も新聞を拝見しましたが、佐鳴湖の魚介類からPFASが検出されたということで報じられていたかと思っております。これもまた再三申し上げてきたわけでありますが、我が国における暫定基準値として示されているのは公共水域、すなわち水についてだけであり、魚介類とかといったものについては具体的な評価基準が示されていないということもありまして、我々の方で調べても、それが直ちに何を意味するかという評価ができまませんので、市民の皆さんの無用の不安を煽るわけにもいかないというのがありまして、直ちに後を追っての調査を行うということまでは考えておりません。ただ、報道などされますと、市民の皆さんも不安があろうかと思います。先日の報道でも、恐らく人体への影響は限定的だろうということが報じられたかと思っておりますので、直接市民の皆さんの健康に、直ちにどうこうということはないとは思っております。ただ一方で、市民の皆さんのご不安もあろうかと思いますので、PFASについてどういった評価をしたらいいのか、そういった魚介類なども含めた統一的な基準を示していただけるように、国などにも働きかけをしていきたいとは思っているところです。

記者:その働きかけについて、具体的に今考えていることや決まっていること、決まりそうなことはありますか。
市長:今のところ、まだ具体的にいつの時点でどこへ要望・要請をというところまでは決まっておりません。従いまして、我々としてもそもそもどういった要請・要望を行うのかということも含めて内部で検討しているところでありますので、また決まりましたらご報告をさせていただきたいと思います。

記者:魚介類から検出されたというところで、釣りとかしている方はそれを知らないで食べてしまって、それが体内に溜まっていくということにもなると思います。佐鳴湖に限った話でもなくなってきているのではというところで、水については地下水を飲まないようにということになるかと思うのですが、今回のような食に関する不安という部分についての市民への不安はどのように考えていらっしゃいますか。
市長:先ほど来申し上げています通り、どれぐらいのものをどれだけ食べるとどれだけの影響があるのか、あるいは無いのかということも含めて分からないものですから、市民の皆さん向けにお示ししようがないというのが、残念ながら今の我々の状況でございます。ただ、先日の報道を見ている限りでは、あまり日常的には食べないものをお調べになっていたりとか、仮に食べたとしてもよほど大量に摂取しない限り許容量を超過することがないのではという報道もあったりしましたので、直ちにご心配をいただくことは無いのではないかと思っているところです。

戻る

このページのよくある質問

よくある質問の一覧を見る

お問い合わせ

浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?