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更新日:2023年12月1日

令和5年3月定例記者会見

2023年3月24日

(鈴木市長コメント)

水道料金改定に向けた検討着手について

本市水道事業の経営は、地方公営企業法に基づき「独立採算」で行っており、必要な費用は基本的に水道利用者の皆さまからいただく水道料金によって賄われております。本市のみならず、水道事業を取り巻く環境は、人口減少や節水意識の高まりなどから、料金収入が減少する一方で、施設の耐震化や老朽化に伴う更新費用の増加など、厳しい状況が続いております。そのような中、本市では積極的な経営健全化に取り組み、消費税率の変更に伴う改定を除き、2007年7月以降、約15年間料金を据え置き、他政令市や、近隣市町と比較しても安価な水準を維持してまいりました。しかしながら、昨今の電気料金などの物価高騰の影響に伴う経常費用の増加により、経営状況はこれまでの想定以上に厳しさを増しております。2022年度2月補正予算および2023年度当初予算を踏まえると、今後も経営環境の変化に適切に対応し、事業・サービスの提供を安定的に継続するためには、現在の水道料金の水準では困難であるとの認識を持つに至り、持続可能な事業運営のための水道料金改定に向けて、実施時期や改定率も含め、詳細な検討に着手するよう上下水道部に指示しました。改定に際しましては、趣旨や必要性などについて水道利用者の皆さまに丁寧に説明してまいります。

家康公騎馬武者行列@浜松まつりについて

先日、報道発表を行いました浜松まつりにおける騎馬武者行列の詳細についてお知らせします。開催は5月5日(金曜日・祝日)の午後2時から、会場は市中心部で、ザザシティ前から広小路通りの板屋町交差点までのルートで行う予定です。本イベントでは、「どうする家康」の出演者による騎馬武者行列の他、子供段ボール甲冑武者行列、ゆかた行列、信康行列、姫様道中、吹奏楽パレードも合わせて実施します。騎馬武者行列を行う出演者は徳川家康役の松本潤さんと複数名を予定しておりますが、他の出演者につきましては改めて発表させていただきます。観覧の定員は2万人で、抽選で当選者を決定します。また子供段ボール甲冑武者行列とゆかた行列の参加者も合わせて募集します。騎馬武者行列の観覧は4月3日(月曜日)から4月21日(金曜日)まで、「出世の街 浜松」ホームページ内でご案内する専用応募フォームからお申し込みいただけます。ぜひ多くの方にご応募いただき、出世の街 浜松を一緒に盛り上げていただければと思います。

公益財団法人德川記念財団所蔵品を中核とした展示収蔵施設の整備について

大河ドラマ「どうする家康」の放送に伴い整備した大河ドラマ館および関連施設の後利用について、德川記念財団の浜松本部設置に伴い、財団所蔵品を中核とした展示収蔵施設として活用していく方針を定めましたのでお知らせします。大河ドラマの盛り上がりとともに、大河ドラマ館を徳川家に関わる歴史資源を展示する施設として残してほしいという声が多く聞かれるようになりました。こうした中、德川記念財団側で浜松本部を設置する方針が決まったことを受け、財団所蔵品を展示収蔵する施設として大河ドラマ館を活用していくこととしました。展示収蔵施設の概要、展示収蔵品、スケジュールなどにつきましては、今後、德川記念財団と調整して決定してまいります。

質疑

水道料金改定に向けた検討着手について

記者:かねてからコンセッション方式を導入し、公設民営でということをおっしゃっておられましたが、前回の選挙前から検討を中断している状態だと思います。先月も、ホームページなどでは、官民連携の取り組みについての考え方のようなものを示しているという状況の中で、今回の検討が始まるわけですが、この前段の部分、つまり公設民営の議論というのはどのようにしていくおつもりなのかお聞かせください。
市長:コンセッションに関しては、いったん棚上げして以来、今のところまだ議論が進んでおりませんが、私が4月で退任してしまいますので、次の市長の方に委ねることになると思います。ただ、それと切り離しても、我々が予想した以上に水道の経営状況が良くないということが判明しましたので、これを先送りすることなく、今、経営改善に向けて手を打っておく必要があるということで着手したというものとなります。今のところは十分な内部留保がありますが、今後、予想以上の赤字が続けば、早晩これを食いつぶして資金ショートに陥る恐れもありますので、早く対策を打たねばならないということで、今回の決断をさせていただきました。

記者:そうなると、運営主体の議論は別として、今の状態でも値上げを検討していくというお考えでしょうか。
市長:もう少し緩やかだと思っていたのですが、予想以上に経営状況の悪化が進んでいるということが判明したものとなります。

記者:今回の検討についてはあくまでも今のやり方についてであって、例えば隣の湖西市などではスマートメーターの導入を試行したりと、さまざまな工夫が考えられますが、今回の検討はそういったものは全くなくて、あくまでも現状のやり方でということになるのでしょうか。
市長:スマートメーターも含め、これからの水道事業のあり方については別途検討していかなければならないと思いますが、根幹となる経営状況については、それとは別に考えていかなければいけません。今、その根幹部分が揺らぎ始めていることが問題です。もちろん、コンセッションを含めた官民連携のあり方や、あるいはスマートメーターを含むDXを活用した新しい水道経営の取り組みなどは、当然検討していく必要があるとは思っています。

記者:結論はいつ頃出ることになるのでしょうか。
上下水道事業管理者:時期については現時点では未定です。秋には、本年度決算も出ますので、社会情勢なども見ながら慎重に判断していきたいと思っています。

記者:少なくとも、秋の決算の前に結論が出るということはないということでよろしいですか。
上下水道事業管理者:議会に対する条例改正などの諸手続きもありまして、市民に周知する期間も大事ですので、3カ月・6カ月というスパンは現実的ではないと考えています。

記者:実施までの期間はそうだと思いますが、大体の目安というか、いつ頃の時期になるのかといったものが出てくるのは、少なくとも次の決算の確認後ということでよろしいですか。
上下水道事業管理者:現時点では、明確にはお答えできません。

記者:水道料金の件で、電気料金以外にも老朽化というところで、各自治体において耐久年数を超えてしまっているものの割合がかなり増えていると思うのですが、市内では現状どのような状況なのかお教えいただけますでしょうか。
上下水道事業管理者:建設事業費の関係になりますが、2015年度、2016年度を比較させていただきますと、その辺りはおおむね30億円台で推移してきていますが、ここ4~5年は60億円という規模になっています。アセットマネジメント計画というものを昨年度に改定しましたが、今後も標準事業費をおおむね60億円規模で想定しておりますので、その分についての収支に影響が出てくるということになると思います。

記者:管の延長について、耐久年数を超えているものの割合が分かればお教えください。
上下水道管理者:現在手元に資料を持ち合わせておりません。

記者:老朽化に向けた対応ということでコストがかさむというお話があったと思うのですが、電気料金などの物価高騰の影響がどのように作用しているのかご説明いただけますでしょうか。
上下水道事業管理者:経常費用の増加の部分ですが、代表的な例で申し上げれば、動力費、こちらは主に電気料金となります。こちら、2020年・2021年の決算が、2億5千万円から2億7千万円程度だったものが、令和5年度の当初の見立てでは4億7千万程度となっており、金額にして2億円近い増額、率で言えば70%前後の増加ということで、この辺りがかなり大きく経営に影響を与えるものとなっております。

公益財団法人德川記念財団所蔵品を中核とした展示収蔵施設の整備について

記者:これは引き続き市の施設とした上で、財団に貸与するといったようなお考えでしょうか。
市長:財団とどのような契約をしていくかですとか、仕組みなどについてはこれから具体的な検討をしていくことになります。指定管理にするなどいろいろな方法がありますので、今後、財団側と調整していきたいと考えています。恐らく、施設については市が所有して、財団に管理してもらうというような形になるのではないかと思います。

記者:ドラマの概要が展示されている、いわゆる本館と言われる部分を恒久的な展示施設として活用されていくということですが、今ある建物を、よりしっかりとした建物にしていくとか、今の状態から手を入れていくことも想定しているのでしょうか。
市長:その辺については、これから具体的な計画に着手してまいります。德川財団の方で収蔵している文化財だけでも2万5千点くらいあると伺っておりまして、今、幾つかに分散されているものを一つに集めていくということですので、しっかりした収蔵庫が必要になると思いますし、その辺の規模感や展示の方法などを含めて、今後、財団としっかり詰めていきたいと思っております。

記者:この土地は、徳川家の所蔵品を皆さんに見てもらう施設ということになりますか。
市長:そうですね、文化財を収蔵・展示するための施設、さらに葵広場についても、今、イベントスペースとして活用されておりますので、そこを一体とした新たな歴史ゾーンとして活性化させていきたいと考えております。

記者:今回、どういった経緯で決定されたのかお教えいただけますでしょうか。
市長:一つは、私は10年以上前からある人の紹介を通じて19代当主・徳川家広氏と懇意にさせていただいておりまして、そういった人間関係をベースに、浜松のアドバイザーであったり、今回の大河ドラマ館の名誉館長も引き受けていただいております。また、徳川家広氏ご自身も、この間いろいろと浜松との関わりがあったことで、思いを持っていただいているというのがベースにあるのではないかと思います。今回私どもは、大河ドラマが終わってもこの熱を一過性で終わらせることなく、ぜひ、徳川ゆかりの文化財を陳列するような施設を作っていきたいという思いがありました。一方、財団側からは、今ある文化財を一カ所に集めてしっかり管理していきたいというニーズがありまして、そこがうまく合致したことで、財団側も本部を浜松に移していくということを理事会などで決定いただいたということです。

記者:ということは、これは浜松市から打診されたということなのでしょうか。
市長:はい。私どもからそういったオファーもしましたし、財団側からも、そういうことであればしっかり文化財を収容するような事業を浜松で行っていきたいというニーズがありましたので、そこがぴったり合ったということになります。

記者:大河ドラマ館が建っている場所ではもともと発掘調査をやっていて、ドラマ館の関係で一時的に中断していたように思います。常設になった場合、発掘調査に影響はないのでしょうか。
観光・ブランド振興担当部長:発掘調査については、一旦終わっております。また、ドラマ館が建っているところには遺跡などはありませんので、そこの問題はないのではと思っております。

記者:発掘調査に対する影響は全くないということでしょうか。
市長:発掘調査については、おおむね終わっているということでございます。

記者:収蔵品が2万5千点ぐらいあるということですが、今後、この大部分が浜松に収蔵されていくということでしょうか。
市長:恐らく、浜松に集約をされてくるとのではないかと思います。また、これは財団側のお話になりますが、財団に対しては文化財を預かってほしいとか寄付したいといった申し出もあるそうで、そうした拠点施設ができれば、さらにそれが増えていく可能性があるということです。

記者:文化的な拠点施設になる可能性があるということでしょうか。
市長:収蔵庫自体は、文化財を保管・管理するところですので、それを活用してどんな見せ方をしていくかという部分については、これからの我々の企画力にかかってくるのだろうと思います。

記者:今後、家康公と言えば浜松というイメージにしていきたいということでしょうか。
市長:そうですね、恒常的に人を呼べるよう、例えば季節ごとに展示を入れ替えたり、いろいろな企画展を行ったりなど、いろいろなことで集客に結び付けられるのではないかと期待しております。

記者:細かいところになりますが、財団の「浜松本部」というのはどういったものになるのかという点と、今回の件がいつ頃の理事会で決定されたのかという点についてお教えください。
企画調整部長:財団につきましては、本部自体は現在東京の渋谷区にあります。それ以外の支部は特にないということですので、今回はそれを移すに当たって「浜松本部」を作って、東京側は恐らく「東京支部」のような形で残るのではないかと思っています。理事会については3月9日に開催されましたので、そこに出向きまして、ご説明をしてご了解をいただいたということになります。

家康公騎馬武者行列@浜松まつりについて

記者:浜松まつりに松本潤さんがいらっしゃるということで、改めて期待のほどを伺えますか。
市長:やはり、想像以上のにぎわいを作り出せるのではないかと期待しています。我々も力を入れておりますが、NHKさんなどにも大変ご協力をいただいておりまして、今、松本潤さん以外の出演者の方にも交渉させていただいておりますので、皆さんに喜んでいただけるような見栄えのする騎馬武者行列にしていきたいと考えております。

記者:公募ではない「信康行列」と「姫様道中」というのは、今までもどこかでやっていたものを、今回の騎馬武者行列に合わせて行うという理解でよろしいでしょうか。
市長:二俣や細江でやっているものを、今回のイベントに合わせて、この中で実施していくということになります。当然、姫様道中は姫様道中で、明日3月25日の開催となりまして、通常のものは通常のもので実施するということになります。

記者:観覧定員が2万人ということですが、恐らくそれ以上の方が来られると思います。このイベントを通じて、どの程度の経済波及効果を期待していますでしょうか。
市長:単純比較することはできませんが、岐阜市で行われた騎馬武者行列でも相当の経済波及効果があったということです。今回は1日のイベントではありますが、大きな経済波及効果が見込めると思っております。
観光・ブランド振興担当部長:岐阜市の騎馬武者行列には46万人程度の人が来られ、経済波及効果は39億円だったということです。

記者:浜松市としては、それと同じくらいの経済波及効果を目指していきたいという感じでしょうか。
市長:特に、詳細な経済波及効果をシミュレーションしているわけではありませんが、当然そうしたものを見込んでおります。同時に、今年は浜松まつりがほぼ例年通りの規模で開催できるということですので、まつりとの相乗効果、あるいはまつりの盛り上げ効果というものも合わせて期待していきたいと思います。

記者:細かい話ですが、松本潤さんが参加する騎馬武者行列が抽選というのは分かるのですが、他の行列に関してはどうなるのでしょうか。当日のスケジュールはまだ出ていないと思いますが、特に制限なく見られるのでしょうか。
市長:その他の行列も騎馬武者行列と同時に行います。

記者:最初に騎馬武者行列があって、その後に他の行列がずっと続いていくようなイメージでしょうか。
市長:お配りしている資料にパレードの順序やルートが記載されておりまして、そういった順番で流れていくことになります。

記者:2万人分の観覧エリアというのは、どの辺にどれぐらい設けるのでしょうか。
観光・ブランド振興担当部長:ルートの両サイドに観覧席を設け、そこからご覧いただくというような形になります。一部の場所ではスペースを取れないところがあるかもしれませんが、基本的には両サイドからご覧いただくことを考えております。

記者:行列はトータルでどれぐらいの長さになるのでしょうか。
観光・ブランド振興担当部長:800メートル程度になります。

記者:800メートルは基本的に両サイドから見られるようになるということでしょうか。
観光・ブランド振興担当部長:そうですね。これから観覧できない箇所などについて調整していきますが、基本的には両サイドからご覧いただけるということになります。

記者:抽選で選ばれなかった人も殺到しそうなのですが、そういった人でも現実的には行列を見ることができてしまうのか、それとも、見ることができないように排除したりといったことをするのでしょうか。
観光・ブランド振興担当部長:先ほど申しましたように、ルートの両サイドに抽選で当たった方に入ってもらう観覧席のようなものを設けます。その後ろというのは通路になりますので、実際のところ歩行者が通ることはできますが、1カ所に留まることはなかなか難しいのではと思っております。そのさらに外側ということになりますと、さすがに規制ができるものではないものですから、その点についてはお答えできません。

記者:岐阜市では、抽選で選ばれた人以外の方が良く見えた場所が生じたりと、当日に結構な混乱が生じたりですとか、人が殺到したりとかしたようです。駅前の狭いエリアなので、雑踏警備も含めて結構大変なのではと思いますので、その点は抜かりなくということと思うのですが、いかがでしょうか。
市長:100%区分けすることは難しいのではないかと思います。例えばルートに沿って建つビル内などは、恐らく特等席になってしまう可能性もありますので、そういうところまではなかなか管理できないのではないかと思います。

統一地方選挙について

記者:明後日の日曜日に市長選が、その後には市議選が告示され、4年に一度の市長・市議選のダブル選挙になるわけですが、この選挙を通じてどのような議論、どのような論戦が行われることを期待していますか。
市長:おかげさまで区再編に関する条例も可決されましたので、これからの新しい区制のもと、「どのような浜松を作っていくか」という中身の議論がされていくと思います。また、今、私どもが進めている重要施策、例えばスタートアップであったり、カーボンニュートラルであったりと、いろいろな取り組みがありますので、そういったものをこれからどう進化をさせていくか、あるいは、これからの厳しい社会環境下で、持続可能な自治体経営をどうしていくかといったことについて、骨太の議論が行われることを期待しています。

記者:この間、どの候補を応援するとか、そういう予定はありますか。
市長:要請があればスケジュールなどを検討した上で、できるだけ参加しようと思っています。今のところは、確か26日の中野候補の出陣式には行く予定になっていたかと思います。

大学再編について

記者:期成同盟会の結成後、静岡大学の日詰学長が会見を行った際、市長の一部発言の中で他の国公立の大学の名前を引き合いに出したことに関して撤回を望むという発言があったのですが、その点はいかがでしょうか。
市長:恐らく学長も誤解をされているところがあるかと思うのですが、私は特定の大学を揶揄するつもりで言ったのではなく、湖西市の影山市長も同様の発言をされておられますが、日本の場合、1県1大学のように、医学部を含めた総合大学がたくさん作られましたが、全体としてそれぞれの特徴が分かりにくいということで、偏差値的な面を含めて、以前よりも地盤沈下をしているという状況があります。そういった中にあって、医学部を含む同じような地方大学をまた新たに作っても、後戻りするだけではないかという趣旨で申し上げました。静岡の周りにもそういう大学があるという、一つの例としてお話し申し上げただけで、特定の大学を揶揄するものではありません。そこは発言の趣旨をご理解いただければと思います。

記者:大学名を出す必要は無かったのではないかという声もあると思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
市長:分かりやすくご説明するために例に挙げただけでございます。この大学は駄目だということではなく、同じような地方大学が周辺にもあるということであって、特定の大学を批判・揶揄するものはないということは、ぜひご理解をいただきたいと思います。

記者:日詰学長が、数カ月後に私案としてモデルチェンジ案を出したいというお話もあったのですが、その点についてはいかがでしょうか。
市長:モデルチェンジ案がどういったものになるのか、大学関係者の方に聞いても中身が分からないということですので、私の任期もあと1カ月ということもあり、現段階ではどうにも申し上げようがありません。先日、21日に静岡大学と浜松医科大学の共催で行われたシンポジウムをご覧になった方もたくさんいらっしゃると思います。私も拝見させていただいたのですが、浜松医大と静大浜松キャンパスの取り組みについては明確な将来ビジョンが作られていて、既にいろいろな連携が行われているということです。そして、その結束は揺るぎないものであるということを確信しましたので、今後は大学同士でしっかり結論を導き出すように議論を進めていっていただければと思っております。

WBCについて

記者:WBCが終わりました。かなり注目を集める大会となりましたが、市長は浜松への野球場建設を進める立場として、WBCをどのようにご覧になっていたでしょうか。
市長:いろいろなコメンテーターの方のお話や、日本やアメリカをはじめとする海外の評価も含めて申し上げると、野球というスポーツの面白さが見直され、その価値が大いに上昇したのではないかと思います。今まで野球に関心が無かった方も、大会が開催されていた2週間、テレビの前に釘付けになり、固唾を飲んで見ていたのではないでしょうか。しかも、本当にストーリーを作っても描けないような展開に次ぐ展開ということで、本当に野球全体の底上げに大きく貢献してくれたのではないかと思います。

記者:特に印象に残ったシーンなどはありますか。
市長:最後に大谷選手が投げたスライダーは本当にすごいと思いました。それから、吉田選手が片手1本で運んだ3ランホームランをはじめ、随所で「ここでホームランが出るのか」といった驚きもありました。本当にすごい試合の連続でしたので、どのシーンというのはなかなか絞りづらいですね。

記者:今回、選手のプレーだけではなく、栗山監督の采配というか、リーダーシップもかなりの注目を集めた点かと思うのですが、16年間市政を運営されてきた市長として、改めてリーダーシップ論についてお伺いできますでしょうか。
市長:私が栗山監督を見ていてすごいと思ったのは、選手への信頼感です。ご自分が集めてきた選手たちを最後まで信頼し続けたという点に、最もリーダーとしてのすごさを感じましたし、素晴らしいリーダーだと思いました。

記者:その辺は市長ご自身も16年間意識されてきたところはあるのでしょうか。
市長:職員の皆さんに聞いていただいた方が良いかと思いますが、私もやはり職員の皆さんとの信頼関係を大事にしてきたつもりです。そうでなければ、なかなか組織としての成果は出せません。その代わり、ただ任せきりにするのではなくて、自分でもしっかり方針や方向性を打ち出して、一緒にやっていくということでなければいけないと思います。栗山監督も明確な指針を出されていましたし、時には村上選手を5番に変えたりするなど、オーダーをいじるということもされていました。そういったところは、やはりリーダーとしてしっかり采配を振るっていらっしゃいましいたので、その上で選手を信頼していくということはすごく大事だと思いますし、見習うべき点が多いと思いました。

松菱跡地について

記者:鈴木市長の任期中に、松菱の跡地がそのまま残るという形になりました。一方で、リノベーションを含めて取り組まれてきたこともあると思います。中心市街地の活性化について、現状認識と、今後の課題を含めて見解を伺えますでしょうか。
市長:松菱の跡地については非常にシンボリックな存在ですので、早く再生をしていただくことを我々としても願っているわけですが、それを待っているわけにもいきませんし、単純に松菱跡地だけが再生されても中心街全体の活性化にはつながりませんので、やはりリノベーションを通じてエリア全体の価値を上げていくということがとても大事だと思います。これは全国の地方都市でも実証されつつありますので、そういう意味でも、我々もそれを積極的に活用してまちづくりをしているという状況となります。その成果も、少しずつではありますが出始めておりますので、新たに取り組み始めたエリアリノベーションを含めて、さらにこれを進化させていっていただきたいと思っております。松菱跡地については、時間がないのでなかなかご説明しにくいのですが、いろいろな案があったものの、それらがことごとく駄目になってしまいました。最後は某大学を誘致して、大学を中心とした商業施設として再生をしていくという提案もありましたが、それも拒否されたということです。まずはどういう再生計画を作られるのかという部分が見えてこないと、我々としてもなかなか支援の方法が見つからないので、ぜひ1日も早く、具体的な再生計画を出していただきたいと考えております。

マスクの着用について

記者:今月から、マスクを個人の判断で外してもいいということになりましたが、現状、これをどのように見ていらっしゃいますでしょうか。浜松市民の方は、まだ結構マスクをしているかなという感じですが、経済に対する影響をどのように考えているでしょうか。
市長:日本の場合、欧米のようにいきなりマスクを取るという状況には、なかなかならないのではないでしょうか。テレビのインタビューなどでも皆さんがおっしゃられていますように、周りの様子を見ながら少しずつというのが、今の日本の状況ではないかと思います。それを無理に「着けろ」「取れ」というのもおかしな話なので、今はそれでいいのではないかと思います。経済については、例えば飲食の時などは既に皆さんマスクを外して、コロナ以前のような形で飲食されていますし、メリハリの利いた使い方でいいのではないでしょうか。例えば、混んだ電車などの場所でマスクを外して喋ったりするのは、やはりまだ周りに対してもはばかられるので、そういうところではしっかりマスクを着けるなど、メリハリを付けていけばいいのではないかと思います。

記者:市長は今、どのような形で臨んでいるのでしょうか。
市長:飲食の席など、マスクを外してもいいところでは外しています。ただ、やはり役所全体としてはまだまだ慎重にならざるを得ない部分があります。特に窓口の現場などにはいろいろな市民の方が来られますので、マスク着用で対応するということになっております。コロナということがなくても、マスクは意外と使えるもので、私の妻も花粉症のためにマスクが手放せない状況となっておりますので、そこは個々の判断でよろしいのではないかと思います。

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