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更新日:2023年12月1日

自然豊かな街づくりについて【Protectors】

質問

 私たち「Protectors」から質問をします。

 私たちは浜松にある湖や森林、川など、豊かな自然と大切にし、守っていきたいと考えました。そのために、「湖の環境整備」、「ごみの減量」、「二酸化炭素の削減」の3つのテーマについて話し合いました。

 まず1つ目の「湖の環境整備」についてです。浜松では現在「ウォーター・マリンスポーツの聖地」を全国にPRしていますが、集客には湖をきれいに保つことが必要だと思います。私たちのグループの中に、よく湖で釣りをするメンバーがいますが、水質の良くないところでも生息できる魚しか捕れないそうです。

 また、湖のクリーン作戦やアマモ、アシを活用した水質浄化活動を行っているメンバーがいますが、その活動の間にも、においやポイ捨てが目立つと感じているそうです。ポイ捨てなどで少しでも湖が汚れていると、訪れた人が「自分も捨ててもいいや」と思ってしまうのではないかと思いました。

 次に、2つ目のテーマ「ごみの減量」についてです。広報はままつ5月号で、浜松市の燃えるごみの中で、生ごみが40%と一番高い割合を占めていることを知り、生ごみの減量について考えました。

 生ごみの減量については、肥料にすることが有効ではないかと考えましたが、肥料にする方法を知らない人が多いので、もっとPRが必要だと思います。また、生ごみを使用したバイオガス発電を有効に活用できれば、生ごみの減量対策と発電が同時にできて、一石二鳥なのではないかと思いました。

 最後に、「二酸化炭素の削減」についてです。日照時間の長さが全国トップクラスの浜松の特長を生かして、太陽光発電をもっと増やしていくことができれば、火力発電の割合が減り、二酸化炭素の削減につながるのではないかと考えました。

 ほかにも、二酸化炭素の削減につながる取り組みとして、グリーンカーテンが有効だと思います。グリーンカーテンは家庭ですぐにできて、部屋を涼しくできるため、冷房の節約にもなり、健康にもいいです。アサガオなどでつくれば種を次の年にも使えるため、お財布にも優しい取り組みだと思います。

 そこで、私たちのグループからは、次の3点を質問させていただきます。

  1. 湖などの環境を良くするために、ごみが落ちていない常にきれいな環境を保つことが、ポイ捨ての抑止に効果的ではないでしょうか。
  2. 生ごみを減らすために、市ではどのような取り組みをしていますか。
  3. 市内の緑化を進めることが、二酸化炭素の削減に効果的だと考えますが、どのような取り組みをしていますか。

 以上3点について、ご答弁をお願いします。

答弁 影山環境部長

 「Protectors」のご質問にお答えします。

 ご質問1点目、湖などの環境保全についてですが、浜松市はご存じのように、天竜川や浜名湖をはじめ、遠州灘、北部の山々など、水と緑に囲まれた大変豊かな自然環境に恵まれています。この豊かな自然は、一度壊れてしまうとなかなか回復することができません。環境を常にきれいな状態にしたいという皆さんの熱い思いは、川や湖など自然環境の保全を進めていく上で一番大切なことです。

 このため、市では毎年、浜名湖クリーン作戦やウェルカメクリーン作戦による清掃活動を実施して、今年も353団体、22,834人の市民ボランティアの皆さんに参加をしていただきました。

また、毎年夏には、天竜の清流「阿多古川」で、地域の方々と協力して河川パトロールを行っています。水遊びやバーベキューなどで利用する皆さんへ「ごみは楽しい思い出とともに持ち帰ろう」と、ゴミ袋を配って呼びかけをしています。

 川や湖、海などの汚れの多くは、内陸の河川や水路などから流れ着いたペットボトルやレジ袋などで、もともとは私たちの生活の中で生じたごみです。何より重要なのは、市民一人一人が、なるべくごみを出さない生活をするよう意識して行動していただくことではないかと考えています。

 皆さんも普段から、使い捨てプラスチックの使用を極力減らす、ごみは正しく分別して出す、また、ごみを見かけたら拾って持ち帰る、そんなことなどに率先して取り組んでみてはいただけないでしょうか。

 かけがえのないこの豊かな環境の恵みを、皆さんの将来にしっかりと引き継いでいくためには、ポイ捨てされないきれいな環境を、皆さんと一緒につくっていきたいと思っています。

 次にご質問の2点目、生ごみの減量についてお答えします。生ごみは家庭から出る燃えるごみの約4割を占めていて、重要な減量のターゲットです。生ごみの80%は水分のため、この水切りを徹底することができれば、大きな減量効果が期待できます。

 そこで、ご家庭で水切りに取り組んでもらえるよう、4年前から市民の皆さんをはじめ、小学校4年生全員に「やらまいか!水切りプレス」を無料で配っています。実は皆さんが4年生のときに最初にお配りしました。とても簡単な方法ですので、ぜひ皆さんに毎日使っていただけたらと思います。

 また、食品ロスを減らすことも重要です。食品ロスは家庭や飲食店などで使われずに捨てられる食品や料理の食べ残しのことで、これらは生ごみとして捨てられてしまいます。とてももったいないですね。生ごみを出さないために、市民や飲食店の皆さんには、食品の使いきり、食べきりを実践していただくよう協力を呼びかけています。

 ご提案の堆肥化やバイオガス発電は、生ごみを焼却しないで資源化する取り組みで、ここに着目されたのは大変素晴らしいなと思います。堆肥化については、多くの方に取り組んでいただくため、これまでに22,581世帯に堆肥化容器を配布しています。また堆肥化容器の利用方法に関する講座を、地域の協働センターなどで開催して皆さんにPRをしています。

 生ごみバイオガス発電については、現在、食品工場などから出る生ごみをエネルギー化する事業の計画が、民間企業を中心に進んでいますので、その実現に向けて調整を行っているところです。

 市では現在、「ごみ減量天下取り大作戦」を展開しています。ご存じでしょうか。この作戦では、政令指定都市で家庭系ごみが一番少ない街を目指しています。今、浜松市は、20ある政令市のうち11番目です。

 市民の皆さんには、「生ごみの水切り」「食べきり・使いきり」「雑紙の分別」を徹底していただくよう呼びかけをしています。ごみ減量は、皆さんやご家族、学校のお友達、さらに多くの市民の皆さんと、取り組みの輪が広がることで、市全体として大きな成果が期待できます。ぜひご協力をお願いします。

答弁 伊藤花みどり担当部長

 次にご質問の3点目、緑化の取り組みについてお答えします。

 緑化の推進は、大気中の二酸化炭素削減などの効果をもたらすことから、私たちが生活を営む上でとても大切なものだと考えています。

 そこで浜松市の取り組みとして、市内全域で公共施設や事業所などの緑化を条例に基づき進めています。具体的には、建物を建てるとき、その土地の使い道や広さに応じて木を植えて緑化に努めることを、市民の皆さんにお願いしています。

 また、佐鳴湖周辺など、自然環境を良い状態に保つ地区を指定し、住宅などを建てる際には、その土地に樹木や生け垣を植えることを義務付けて、緑化を推進しています。

 さらに、緑の募金を通じて、アサガオやゴーヤの種子を市民の皆さんや希望する公共施設へ配布して、緑のカーテンの設置を推進しています。中でも優秀なものには「花と緑のコンクール」で表彰を行っています。

 一方、ご質問の「豊かな自然を守りたい」という観点から、緑地を守るための取り組みも行っています。例えば、中区富塚町には、椎ノ木谷という大変貴重な自然が残されている地区があります。そこでは市民ボランティアの皆さんが、緑を守り育てる活動に取り組んでいて、小学校の児童や中学校・高校の生徒の皆さんにもお手伝いをいただいています。

 今後も浜松市では、市民の皆さんが緑を生活に取り込み、豊かで快適な生活を実現していくための取り組みを行い、自然環境を守っていきます。中学生の皆さんも、ぜひご一緒に取り組んでいただけるとうれしく思います。

感想

 私たちの質問に答えていただき、ありがとうございました。

 浜松市は、マリンスポーツの聖地としてPRしているということですが、環境を常にきれいな状態に保つことができれば、今よりも、もっと多くの人を呼び込むことができると思います。なので、私たちもクリーン作戦に積極的に参加していこうと思います。また、「ポイ捨てをしない」「ごみを見つけたら拾う」を心掛けていこうと思います。

 以上で、「Protectors」からの質問を終了します。ありがとうございました。

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浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

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