緊急情報
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更新日:2023年12月1日
病院や診療所が開いていない夜、急に熱が出たり、ケガをしたりしてしまったときに利用できる夜間救急室。
8月1日に、中央区伝馬町に新しく建設される浜松市医師会館内に移転します。
新しい夜間救急室には、わたしたちがより安心して受診できる環境が整えられています。
〈診療時間〉
毎日/午後8時~翌午前7時
※土曜日(年末年始と祝日を除く)は、午後2時から6時も診療します。
〈問い合わせ〉
夜間救急室(TEL 053-455-0099)
夜間救急室は昭和49年(1974年)に開設。365日休まず、午後8時から翌朝午前7時まで浜松医師会に所属する内科・小児科・外科の医師が1日4人ずつ交代で勤務しています。
ここで行うのは、入院や手術を必要としない軽症な患者の診療。より高度な治療が必要な場合は、2次救急病院を紹介し、適切な治療ができる体制をとっています。
利用者数は年間およそ2万人、1日平均50人余りの患者が訪れる夜間救急室は、わたしたちが安心して暮らす上で、重要な存在です。
|
平成18年 |
平成19年 |
平成20年 |
---|---|---|---|
患者数 |
20,306 |
19,525 |
18,626 |
内科 |
7,276 |
6,978 |
6,880 |
小児科 |
9,232 |
8,541 |
7,793 |
外科 |
2,931 |
3,000 |
2,949 |
その他 |
867 |
1,006 |
1,004 |
1日平均患者数 |
55.6 |
53.5 |
51.0 |
※土曜午後を含む
そんな夜間救急室も開設から36年がたち、施設の老朽化が進んでいます。現在の手狭な室内では、必要な診療スペースの確保が難しく、感染症対策など医療に対するニーズに応えることが難しくなってきています。
利用する人にとっても、待合室や診療室が狭いことで、患者のプライバシーの保護が不十分であったり、診療を待つ患者に負担がかかったりしていました。また、入口が階段であることで車いすでの移動が難しいことがあり、利用しづらくなっていました。
新たに移転する夜間救急室には、水ぼうそうやおたふくなどの感染症患者専用の隔離された診療室を設置し、感染症対策を強化。ほかにも介助がしやすいトイレを設置し、さまざまなスペースを広くすることで、より安心して受診ができます。
また、診療室を個室にしたことで、患者のプライバシーが守られます。さらに、建物全体がユニバーサルデザインに配慮されているため、どなたでも利用しやすくなっています。
A:電話予約は受け付けていません。基本は診療科別の受付順です。ただし、症状や状態によって順番が入れ替わることがあります。
A:自分での判断が難しいときには、電話での相談も受け付けています。
A:夜間の時間帯は、さまざまな患者さんが受診されます。混み合うときには、待ち時間が長くなることもあります。
A:保険証、 乳幼児・高齢者・障害者・母子などの受給者証、お薬手帳などの現在内服している薬が分かるものを持参してください。
A:地下1階に20台分あります。
A:時間外料金や深夜料金がかかりますので、時間内の受診と比べると診察料は高くなります。また、今年4月から始まった小中学生医療費助成は対象外となります。
A:必要に応じて医師が処方しますが、基本は当日分(1晩分)となります。翌日は、かかりつけ医や休日の場合は当番医を受診してください。
A:レントゲンの設備はありません。緊急にレントゲン撮影が必要な場合は2次救急病院を紹介させていただいています。
A:浜松医師会の医師が交代で勤務しています。内科は夜8時から朝7時まで、小児科と外科は深夜0時までです。
市民、行政、病院、医師会が一体となって安心の医療を
浜松市では、医師の疲弊を防ぎ、たらい回しをなくそうと昭和49年に全国に先駆けて夜間救急室が始まりました。軽症な患者は、開業医みんなが診察を行おうということで、医師会の会員である医師が診療を行っています。受診後は必要に応じて2次救急病院などを紹介し、適切な治療を行っています。
たくさんの人から「一度はお世話になったよ」という声を聞くと、夜間救急室を評価していただいていると感じます。
現在の夜間救急室は待合室が狭く熱がある人も感染症の疑いのある人も同じ場所にいなければいけません。その状況に医師たちは心を痛め、患者さんも不安を覚えたと思います。
新しい夜間救急室は、壁などに抗菌効果のある光触媒のコーティングをしたものにすることで、建物自体を細菌やウイルスに強くしました。また、感染症患者のための隔離された診察室も設けることにより、夜間救急室内での感染を防ぐことができ、より安心して受診ができるようになります。
最近、医師の疲弊や医療の崩壊と言われることが多くなりました。夜間救急室が36年間1日も休まず診療できたのは、市民、行政、病院、医師会の連携があったからこそです。夜間救急室は、年間にして市民1人当たりコーヒー1杯程度の負担で成り立っています。夜間救急室があることで浜松市の夜間救急医療が守られているということを、市民1人ひとりが感じていただきたいですね。
また、わたしたちも、浜松市の夜間救急医療を守るという使命のもと、今後も頑張っていこうと思います。
市民、行政、病院、医師会ががっちりとスクラムを組んでいるのは、この地域ならではのこと。この体制を有効に機能させて、浜松市の医療を守るためにも、朝から熱があるときなどは、昼間のうちにかかりつけ医の所へ行くようにするなど夜間救急室を正しく利用していただきたいですね。
※今回の特集に対するご意見、ご要望は健康医療課(TEL 053-453-6178)へお寄せください。
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