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更新日:2023年3月24日
浜松市内に残る中世の石塔の調査
浜松市博物館では、常設展の展示替えを視野に入れ、中世史に関わる歴史情報の収集に取り組んでいます。
このたび博物館では、市内にある中世の石塔のうち、全体の姿が復元できるものについて正式な調査を行いました。この調査の詳細については、平成13年9月発行の『浜松市博物館報14号』で報告しています。また、講座「中世の石塔を考える」を開催して、ご報告しました。
東町本光寺の宝篋印塔
浜松市東町、本光寺の墓地内にある。関東形式の宝篋印塔。石材は安山岩。14世紀末から15世紀初頭頃の造立。周辺に一石五輪塔が寄せられている。
豊町かなきんさまの宝篋印塔
浜松市豊町、服職神社参道脇にある祠の中に祀られている。関西形式の宝篋印塔。石材は砂岩。14世紀半ば頃の造立。
舘山寺町茂山塚の宝篋印塔
浜松市舘山寺町の畑の隅に塚があり、その上に宝篋印塔の部材が積み重ねられている。部材がそろっているものを復元すると、高さが約180cmの宝篋印塔になる。石材は砂岩。造立年代は16世紀前半頃。「もさん」と読む。
舘山寺町茂山塚調査風景
入野町龍雲寺の五輪塔
浜松市入野町、龍雲寺裏山にある。木寺宮康仁親王の墓と伝えられている。石材は安山岩。風輪は後補。14世紀末から15世紀初頭頃の造立。地輪は積み直されて上面が横(写真正面)を向いている。
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