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更新日:2015年9月23日
明国からの渡来僧・独湛禅師は、寛文4年(1664)に旗本近藤登之助貞用の招きに応じ遠州金指(浜松市北区引佐町)を訪れ、初山宝林寺(浜松市北区細江町)を開創しました。寛文7年(1667)には仏殿(重要文化財)が完成し、延宝7年(1679)の境内絵図によると、明国風の建築様式による七堂伽藍が整備されました。「南無阿弥陀仏」を唱えれば涅槃の悟りが得られると説く独湛禅師の教えは、異国情緒あふれる雰囲気とも相まって、民衆の帰依を集めました。
今年、初山宝林寺は開創350年を迎えます。今回の展示では、独湛禅師の師・隠元禅師が、京都宇治に黄檗山萬福寺を開いて間もないころ、浜松にもたらされた黄檗文化をご紹介します。
開催期間 |
平成26年11月1日(土曜日)~平成26年11月30日(日曜日) |
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開催場所 |
浜松市博物館特別展示室 |
開館時間 |
午前9時~午後5時 |
期間中の休館日 |
11月4日(火曜日)・10日(月曜日)・17日(月曜日)・25日(火曜日) 3日(文化の日)と24日(勤労感謝の日)は開館します。 |
観覧料 |
大人500円・高校生200円・中学生以下無料 70歳以上の方と障害者手帳をお持ちの方と介添えの方1名まで半額 |
後援 |
黄檗山萬福寺、黄檗宗二十二教区乙部、静岡県文化財保存協会 浜松市教育委員会、(公財)浜松市文化振興財団、(公財)浜松観光コンベンションビューロー 静岡新聞社・静岡放送、中日新聞東海本社、だいいちテレビ、静岡朝日テレビ、ケーブル・ウィンディ |
特別協力 | 京都国立博物館 |
協力 |
初山宝林寺、妙見山大雄寺 |
呵々大笑の弥勒菩薩像、厳しさと威厳に満ちた韋駄天立像、穏やかなお姿の釈迦如来坐像。黄檗山萬福寺や初山宝林寺に入山したときに感ずる空気の肌合いに触れてください。
韋駄天立像
浄土教的題材を大胆に描いた独湛禅師の書画をご覧ください。また、道釈画や血書といった明末の仏教を背景とする作品をご紹介します。
地蔵面然大師像・阿弥陀如来像
歌舞伎「極付幡随院長兵衛」に登場する旗本奴、近藤登之助と知られる近藤登之助貞用の、新田開発に力を入れて領内の産業振興に尽くし、初山宝林寺を建てて民衆教化に貢献した姿を眺めます。
石窓禅師は、独湛禅師とともに初山宝林寺の基礎を築き、妙見山大雄寺(浜松市中区天神町)を開きました。著名な僧を輩出した妙見山大雄寺の朱塗りの漢門は、黄檗文化の味わいを感じさせます。
浜松の文化史に遺された黄檗僧たちの足跡に、浜松にもたらされた黄檗文化が薫ります。
独湛禅師頂相
1.獅子舞
日本唐山龍獅總會(旧横浜華僑青年会龍獅團)の皆様による獅子舞です。
獅子舞(イメージ)
2.梵唄(ぼんばい)
太鼓などの鳴り物が入った黄檗宗特有の読経です。
3.ギャラリートーク
当館学芸員による展示解説です。
第1回「独湛禅師の書画」
第2回「初山宝林寺の彫刻」「初山宝林寺の文化財」
第3回「茶を飲む習慣」「浜松の黄檗僧たち」
第4回「黄檗文化がもたらしたもの」「松源山實相寺と金指近藤家」
第2回~4回の講座については、11月2日(日曜日)から電話(053-456-2208)にて、浜松市博物館へ事前にお申込み下さい。(各回先着50名様まで)
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