更新日:2024年2月8日
川名のひよんどり
川名のひよんどり かわなのひよんどり (浜松市浜名区引佐町川名)
平成6年12月13日 国指定重要無形民俗文化財
ひよんどりは火踊りがなまったものと言われています。寺野のひよんどりと同じ「ひよんどり」と呼ばれていますが、舞や形式が異なります。山深い厳しい寒さの中、約600年近く伝えられてきました。薬師堂の棟札に「応永33年(1426年)に焼失した本尊・薬師如来が大檀那・井伊直貞の支援のもと再造立」と記載があります。
川名のひよんどりは1月4日毎年催されます。
川名のひよんどりの英語による紹介(別ウィンドウが開きます)
令和6年1月4日、開催されました
令和3年から新型コロナウイルス感染症への対応として規模を縮小して実施しましたが、今回、従来の規模で実施しました。
開催に際して、NPO法人わたぼうしグランドデザインが協力しました。
NPO法人わたぼうしグランドデザインについて
2016年市民団体設立。「私たちのまちから世界を変える」を理念に大学生が中心となって活動をしています。2022年3月法人格取得。市指定無形民俗文化財「勝坂神楽」の継承活動も実施しています。
- ツモノケメシの献納
円錐形の高盛飯。2つ並べたものを仏前に供える。
- 練り歌
しばらく歌うと「ヒドリ」役6人を中心に法被を着た「ネリ」が輪になって囲み、回転しながら押し合う。
- 川名川での禊(みそぎ)
お堂から川まで円陣の形で往復する。
- タイトボシ(大松明)とヒドリ
松明の堂入りを阻むかのようにヒドリが入り口に立ちふさがる。
タイトボシは、ヒドリの体をあぶるように∞状にオタイを振る。
タイトボシが堂内に入り、床にオタイを投げると、ヒドリたちが必死にもみ消す。
- ウタヨミ
- 禰宜の舞
- 順の舞(正)
五方に「順の舞」と「チントト」を舞う。
- おんばの舞
NPO法人わたぼうしグランドデザインメンバーが舞い手を務めた。
- 順の舞(大)
舞い手が変わるのみで、内容は「順の舞(正)」と同じ。
- はらみの舞
NPO法人わたぼうしグランドデザインメンバーが舞い手を務めた。
- 片剣の舞
- 片稲叢(かたいなむら)の舞
舞のラストに観客の中を走り抜け、手に持った香柴で観客をたたく。
- 両剣の舞
- 両稲叢(りょういなむら)の舞
- 獅子の舞
- 伽藍しずめ、田遊び
- オブッコ
赤ん坊を模した人形を背負って堂の隅に立つ。餅を見せ汁かけ飯を与える。
汁かけ飯は見学者にもふるまわれる。祭壇の煎餅(餅)も分配される。