緊急情報
ここから本文です。
更新日:2023年3月24日
はままつの文化財
Vol.15 平成21年7月15日
浜松市指定天然記念物である「アカウミガメ」が、今年も産卵に訪れています。
浜松市の海岸では、5月23日に今シーズンはじめての産卵がありました。
今年度もたくさんのご応募をいただきました。
体験を通して、親子で浜松の豊かな自然また文化財を大切にする心を共有していただけることを期待しています。
昨年度のウミガメ教室
※申し込み受付は終了しました。
1 |
7月18日(土曜日) |
可美公園総合センター |
ウミガメ講座(オリエンテーション) |
---|---|---|---|
2 |
7月25日(土曜日) |
遠州灘海岸 |
ウミガメの産卵調査と海岸ウォッチング |
3 |
8月8日(土曜日) |
||
4 |
8月29日(土曜日) |
遠州灘海岸 |
ウミガメの放流会 |
今年3月に、五島・舞阪の海岸を文化財指定地域として追加しました。
五島海岸は、砂浜への出入り口がありますが、少しでも多くのアカウミガメが産卵してくれるよう、4WD車等での走行自粛にご協力ください。
暗く静かで美しい海岸でウミガメを迎えましょう。
五島海岸砂浜入口に看板を設置しました。
国特別天然記念物 カモシカ
ニホンカモシカは日本固有種で学術的に価値が高い動物で、浜松市では北遠を中心に生息しています。
乱獲により生息数が激減したことから昭和30年に特別天然記念物に指定されました。
「カモシカはシカの仲間?」「カモシカの脚はどんな脚?」
カモシカについてもっと知りたい方は、天竜区水窪町「カモシカと森の体験館」へ。
市指定天然記念物 ギフチョウ
黄白色、黒色の縦じま模様が特徴の日本固有種で、小型のアゲハチョウの仲間です。
浜松市では天竜区神沢から北区引佐町渋川にかけての渋川自然環境保全地域を中心に生息しています。
平成2年に旧引佐町指定天然記念物、平成9年に旧天竜市指定天然記念物に指定され、浜松市指定天然記念物として引継いでいます。
浜松市動物園には、国指定天然記念物の「オオワシ」「オジロワシ」「マガン」が飼育されています。
去る7月5日(日曜日)、北区引佐町の川名ひよんどり八日堂で保存修理現場の特別公開を行いました。
当日は蒸し暑い日でしたが、地元の方のみならず、県内各地から歴史的建造物に興味のある方が見学に訪れました。
川名ひよんどり八日堂は既存の棟札や古写真から、安政5年(1858)建立、昭和29年(1954)に改修されたことが分かっていました。
今回の保存修理に伴う調査によって、新たに発見された棟札や建築部材の墨書からより詳しく建物の歴史が確認されました。
見学者はヘルメットを着用し万全な安全対策を行ったうえで工事用足場に上り、修理の様子を見学するとともに、調査を行った静岡県伝統建築技術協会担当者から説明を受けました。
建築部材の1本1本を調査したうえで、使用できる部材はそのまま使用し、できるだけ建立当時の姿に復原するなど、歴史的建造物修理のポイントを興味深く聞いていました。
また、特別公開終了後、上棟式(餅投げ)が行われ、地域をあげて八日堂の棟上を祝いました。
なお、八日堂は今年中に完成し、正月4日のひよんどり祭礼は新しいお堂で行われる予定です。
特別公開の様子
八日堂外観
6月には、こんな調査活動などを行いました。
発掘調査(長期)
半田山古墳群(5月8日~)
その他の調査
3日 |
北区三ヶ日町 |
県指定史跡「只木遺跡」ほか現況確認調査 |
---|---|---|
4日 |
北区三ヶ日町 |
浜名惣社神明宮蟻害・腐朽調査 |
5日 |
博物館 |
速報展内覧会・報道公開 |
7日 |
博物館 |
速報展講演会 |
9日 |
東区天王町 |
天王遺跡試掘調査 |
12日 |
天竜区春野町 |
県指定天然記念物「春野スギ」ほか現況確認調査 神久呂中学埋文事務所で職場体験 |
13日 |
舞阪文化センター |
舞阪郷土史研究会講師派遣 |
16日 |
南区東若林町 |
東若林村裏遺跡試掘調査 若林村西遺跡試掘調査 |
17日 |
|
遠州灘プロジェクト研究担当者会議 傍聴 |
18日 |
中区栄町 |
旧浜松銀行協会備品調査 |
25日 |
浜北区根堅 |
岩水寺所有美術工芸品調査 |
<県指定無形民俗文化財「滝沢の放歌踊」>
滝沢の放歌踊
午後6時頃~ 北区滝沢町(林慶寺)
<県指定無形民俗文化財「呉松の大念仏」>
呉松の大念仏
午後1時頃~ 西区庄内町(宿蘆寺)
美術館特別展「石山寺の美展」
紫式部ゆかりの寺、石山寺にまつわる仏像や寺宝、工芸品などをご紹介。貴重な文化財の数々は必見です!
浜松市美術館
博物館展示
~中井均・加藤理文コレクション~「全国城グッズコレクション」
全国屈指のコレクターの収集品から、城グッズのあれこれを一同にご紹介します。
浜松市博物館特別展示室
浜松市西区雄踏町にある国指定重要文化財中村家住宅の建物や、敷地内の施設についてご紹介するガイドブックができました。
多数の写真を掲載し、観覧者が見落としがちなポイントの説明を加えてあります。
理解を深める1冊として、ぜひ見学のお供にどうぞ!!
ガイドブックを片手に、実際に見学してみませんか?
<編集後記>
浜松市にカモシカ?と思われるかもしれませんが、推定約2,500頭ほど生息しています。
カモシカと言えば、日中国交正常化(1972年)の際、パンダのお礼として、中国に雌雄1頭ずつが贈られました。
北京オリンピックのマスコットの1人(1匹?)はチベットカモシカです。
そんなカモシカ、実は鹿じゃなくて牛の仲間。
以上、カモシカまめ知識でした。
→文化財トップに戻る
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください