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更新日:2024年4月11日
明けましておめでとうございます。2022年が始まりました。皆さんは、新年を迎え、清々しい気持ちでこの「仕事始め式」にご参加くださっていることと思います。
「仕事始め」に当たり、今の私の思いについてお話いたします。
冒頭の曲は、サザンオールスターズの「Smile」です。東京オリンピックパラリンピック2020を思い出す曲です。昨年まで勤務していた曳馬中学校での私の退任式でも流した曲です。オリパラでの本市出身の選手の活躍は、素晴らしいものがありました。
例えば、曳馬中では、先輩の渥美万奈選手がソフトボール優勝に貢献したことが、生徒に、夢と希望を与えてくれ、学校の活性化へとつながりました。「実現すること」に勝るものはないと実感したところです。
また、12月28日の辞令伝達式で、浜松市長から、「現場や組織を動かしてきた経験を生かして頑張ってほしい。」と期待されましたので、組織について1つ紹介いたします。
昨年10月に、55年ぶりに、静岡県で全日本中学校長会研究大会が、オンラインで開催されました。そこに至るまでには、紆余曲折があり、2000人規模のリアル開催から始まり、1000人規模になり、ハイブリッド方式に変わり、そして、1か月余り前に、オンライン方式となりました。最後まで可能性がある限り、できることを追求したその姿勢が、全国の校長先生方から、大いに賞賛されました。
当然、幾度とない変更に、心が折れることもありましたが、静岡県校長会の団結力を発揮して、見事、実現することができました。
さて、昨年11月30日、私は、次のように所信表明いたしました。
『花井教育長が積極的に、推進してきました「第3次浜松市教育総合計画後期計画~はままつ人づくり未来プラン~」で掲げた基本理念である、「未来創造への人づくり」、「市民協働による人づくり」を具現化する施策を継承してまいります。』
私にとってはこの「継承」という言葉は、大変重いものであります。施策を継承していくためには、何より教育委員会事務局の皆さんのお力が不可欠であります。本日、こうして、皆さんのお顔を拝見し、大変頼もしく、そして心強く感じております。今までと同様、事務局が一致団結して基本理念の具現化を目指すようお願いします。
次に、「はままつ人づくり未来プラン」は、現在、開始から6年9か月が経ちました。これは10か年計画のほぼ3分の2であり、終盤に入る時期となりました。
私自身は、以前、「人づくり未来プラン」1年目に当たる平成27年度に、教職員課へ配属されました。平成29年度には、県費負担教職員の給与負担等の権限移譲により、政令市教育委員会の独自性が高まり、浜松らしさに磨きがかかった時期と感じております。
しかし、学校教育は、その後、新型コロナウイルスの影響を大きく受けることとなりましたが、国が示した「令和の日本型学校教育」を見ますと、浜松市が進めてきた人づくりは、時代の要請と方向性を一にするものであり、浜松の教育理念が時代を的確に捉えたものであると確信しました。
本年度においては、「ICT環境」の整備、「キャリア教育元年度」としての取組の充実、そして、半数以上の学校への「コミュニティ・スクール」導入と、まさに「未来創造への人づくり」、「市民協働による人づくり」が着実に具現化されてまいりました。特に近年は、ひと・もの・ことの整備が、飛躍的に進んだ時期であったと感じております。
さらに、私は所信表明で、『経験を生かし、浜松の将来を担う子供を第一に考え、学校現場を大切にしながら、浜松市が目指す子供の姿であります、「自分らしさを大切にする子供」、「夢と希望を持ち続ける子供」、「これからの社会を生き抜くための資質・能力を育む子供」の育成を着実に推進してまいりたいと考えております。』と述べました。
私自身、施策を進める際には、いつも子供の姿を思い描きながら仕事を進めていきたいと考えております。今、学校教育には、誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びの実現が求められています。
そして、それは学校に対する教育委員会の指導・支援についても言えます。「人づくり未来プラン」の具現化に向け徐々に、環境が整ってきた今、学校にとっての「個別最適化」を進め、学校が「創造性」を大いに発揮していく段階となります。是非、学校現場のイノベーションにつながるよう支援をお願いします。
そこで各課にお願いです。学校の独自性や主体性を尊重し、学校がもつポテンシャルを最大限発揮できるよう、追い風を送ってください。未来を見据えた新しい風で、どうか学校の背中を押してください。その風が誰一人取り残すことのなく、子供一人一人にまでしっかり届くことを期待しています。政令市教育委員会としての権限を一層有効に活用し、自分や浜松の未来を創り出せる子供を育成していきましょう。
むすびになりますが、私自身、与えていただいた責務をしっかりと果たしていくよう、これから教育長としての研鑽を重ね、職務に邁進してまいります。
最後に一言、立場が変わっても、環境が変わっても、信頼関係だけは変わってはいけません。教育しかり、行政しかり、原点は、人と人との信頼関係だと思います。よろしくお願いします。
まだまだ、新型コロナウイルス対応に気を配らなければならない状況は続きますが、どうか各課の職員とご自身の心と体の健康を大切にしてください。そして、2022年が教育委員会事務局にとって充実・発展の年となることを祈念いたしまして、就任並びに年頭のあいさつとさせていただきます。
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