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更新日:2020年1月10日

年頭あいさつ(令和2年1月6日)

1 新年を迎えて

 皆さん、明けましておめでとうございます。こうして、令和2年を事務局のみなさんと共に、穏やかにむかえることができました。

 この度の年末年始は、曜日の並び具合の関係から、いつもより長めの9連休となりました。みなさんそれぞれに、心にゆとりをもって、日本古来の伝統文化・風習に触れたり、ご家族そろっての温かな時を過ごされたりしたことと思います。その中で、新しい年を迎えての心構えや、今年取り組みたい事など、心に期するものもあったのではないでしょうか。

 昨年を振り返ってみますと、新元号「令和」の発表、新天皇のご即位など、新しい時代の始まりを感じた歴史に残る出来事、そして、日本代表の活躍に心を熱くしたラグビーワールドカップという記憶に残る大きなイベントがありました。

 そして、今年、令和2年のビックイベントと言えば、何と言っても東京2020オリンピック・パラリンピック大会が7月に開催されることです。世界中から集まってくるアスリートの躍動を目の当たりにして、日本中を感動の渦に巻き込んでくれるのではないかと思います。浜松市の子供たちにとっても、かけがえのない機会となることと思います。私も非常に楽しみにしております。

2 昨年を振り返って

 昨年の話題としてラグビーワールドカップに触れましたが、ラグビーと言えば、令和元年、最初の流行語大賞となった「One Team」という言葉が、強く印象に残っています。

 日本代表チームは、「ワールドカップでの史上初の決勝トーナメント進出」という、かつての日本ラグビーの状況からすれば「夢のまた夢」と思われた目標を掲げました。その目標達成のため、「敵を知り己を知る」ための徹底した現状の分析を行いました。こうして日本ラグビーが解決すべき課題を明らかにし、それを乗り越えるための日々の目標を具体的に設定しました。この現状認識と目標設定に当たって、組織として共通理解を徹底させるために、議論を尽くしたそうです。その中で、様々なバックグラウンド、個性を持つ選手、スタッフがひとつにまとまり、「One Team」となったことは、今やみなさんもよく承知されていることと思います。

 昨年度、浜松市教育委員会、そして浜松市立の各学校においては、解決することが大変困難な課題、窮地に陥りそうになった局面など、様々な厳しい状況に立たされました。しかし、それぞれの教育課題に対して、学校と教育委員会が一体となって、その改善のために課題を真摯に受け止め、着実な歩みを見せた一年であったと思っています。まさに、学校と事務局とが「One Team」となり、取り組んだ成果であると考えています。

3 今年を見通して

 さて、今年の大きなトピックとして、第3次浜松市教育総合計画 後期計画の策定・実施が挙げられます。具体的な取組等の詳細については、まさに今、「生みの苦しみ」の真っただ中ですが、「未来創造への人づくり」、「市民協働による人づくり」という教育理念や、「目指す子供の姿」はそのまま継承しながら、教育を取り巻く社会情勢や国の動向などの今日的な課題も意識した今後5年間の「はままつの教育」の指針となる計画を策定し、3月には公表していく予定です。

 小学校においては本年4月から、中学校においては令和3年度から、新しい学習指導要領が全面実施されます。今回の学習指導要領では、その前文に「よりよい学校教育を通して、より良い社会を創る」という理念が掲げられています。

 本市においては、「主体的・対話的で深い学び」を通した授業改善を進めるとともに、「キャリア教育を核とした人づくり」を掲げ、子供たちに「社会や人生を切り拓く資質・能力の育成」を図る取組が進められています。教育委員会では、昨年度、推進モデル校を選定するとともに、モデル校の優れた取組を市内全校に周知することで、各校の取組に生かすよう働きかけてきました。今年も引き続き取り組んでまいります。

 学習指導要領が掲げております「よりよい学校教育を通して、よりよい社会を創る」取組を進めていくためには、学校と地域社会とが連携して子供を育てていくことが必要です。そのために本市では、4月からコミュニティ・スクールの本格実施を始めていきます。これまでの4年間のCSモデル校の取組から得られた成果と課題を検証し、しっかりとした取組を進めていきたいと考えています。

 また、質の高い教育を維持・発展させるためには、学校における働き方改革をさらに推し進めていくことが必要不可欠です。本市での業務改善方針に基づいた取組も3年目を迎えました。本市の取組は、全国的に見ても先進的な事例であると評価され、文科省が昨年末に発表した「令和元年度 教育委員会における学校の働き方改革のための取組状況調査」の中で、好事例として複数取り上げられています。このことに満足することなく、引き続き、浜松市教育委員会として、見直し・改善を率先して進めてまいりますが、各学校での創意あふれる取組も期待しています。

 さらに、子供たちの学びをいっそう充実させるために、普通教室へのエアコン設置を進めていきます。今年度中には直営工事により45の小中学校の設置を完了させ、残りの80校については、3月から順次、PFI方式での設置が始まります。そして、令和3年の2月末には、本市におけるすべての市立小中学校の普通教室へのエアコン設置が完了する見込みです。

 そのほか、子供の情報活用能力を育成するために、国の方針に基づいて、児童生徒用のタブレット端末の整備や、機器整備に合わせた校内通信ネットワークの整備も積極的に取り組んでまいります。エアコン設置も含め、子供たちの学習環境を飛躍的に向上させることで学びの質を高めていきたいと考えております。

4 むすび

 各学校では、3月の卒業式、修了式に向けて、子供の成長を振り返るとともに、本年度の教育活動のまとめを行う時期となります。また、今年度の成果と課題を基に、次年度の教育課程をどのように編成していくのか熱心な議論が進んでいることと思います。

 事務局職員のみなさんには、こうした学校での取組がより円滑に進むように下支えをすると共に、各課がしっかりと連携を図りながら、市内のすべての学校を誤りのない方向へ導く道標の役割をきちんと果たしていただくよう期待しております。

 結びとなりますが、本年が浜松の教育界にとりまして、保護者や市民からの学校教育に対する「信頼」と「期待感」を取り戻し、明るく希望に満ちた、実り多い年となることを心から祈念申し上げ、年頭のあいさつといたします。

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