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未来につなぐ、命のバトン

No.1610
小学校5年生 女子

 私が、「命」そして「生きること」、「死ぬこと」について深く考えたのは、去年の夏のことでした。今まで私は、命について深く考えた事はありませんでした。
 しかし、いつも私を応えんしてくれていたひいおじいちゃんが弱っていくのを見ていたら「元気だったひいおじいちゃんの命も、いつかはこの世から消えてしまうのか」と思い、急に心細くなりました。死んじゃいやだ、ずっとそばにいて、そう思いながら、私はひいおじいちゃんのために出来る事を必死で探しました。私に出来る事は、限りのある時間を一緒に笑って過ごす事だと思いました。もう良くならないとお医者さんに言われて、家に帰ってきたひいおじいちゃんとの時間を、悲しむのでなく、楽しみました。今生きているひいおじいちゃんに悲しい顔を見せたくない、笑顔を見せてあげたい、そう思って、その時間を1秒1秒大切にしました。
 9月、ひいおじいちゃんは天国へと旅出っていきました。私はその時をしっかり見守り、その姿を目に焼き付けました。ひいおじいちゃんの目に涙がきらっと光りました。しわくちゃの温かい手、ずっとずっとにぎっていました。
 悲しみは言葉では表せない程大きいけど、色々な事をみんなに教えてくれました。一番に「命の大切さ」を。そして長い91年間のマラソンを走り切って、私にバトンをわたしてくれました。ひいおじいちゃんは今、この世にいないけど、私はひいおじいちゃんからもらった思いを受けついで一生けん命生きたいです。
 人間の命は、他の動物、植物のおかげでもあります。そのいただいた命を無だにしないで、いつも感謝の気持ちを忘れずに、精いっぱいに生きる事、それが私の使命なのだと思っています。

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