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更新日:2025年4月1日

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ユニバーサル農業とは、一般的には「園芸福祉」や「園芸療法」として知られているような、園芸作業を行うことによる生きがいづくりや高齢者・障がい者の社会参加などの効用を、農業経営の改善や農業の多様な担い手の育成などに活かしていこうという取り組みです。
ユニバーサル農業の活動分野と農業・園芸の持つ多面的機能
| 活動分野 | 農業・園芸の持つ多面的な機能 |
|---|---|
| 障がい者の就業・就労継続 | 農業での障がい者雇用、就労訓練施設等での自立支援(就農支援)、就労後の育成への取り組みなど |
| 園芸療法 | 医療や福祉の現場における園芸療法、治療やリハビリ、心身の機能回復など |
| 高齢者の生きがいづくり | ガーデニングや市民農園における作業による高齢者の生きがいづくりなど |
| 教育 | 教育・保育機関における児童・幼児等の農業・園芸活動など、情操から生涯教育まで |
| コミュニティづくり | 地域の花壇づくりやコミュニティガーデン、市民農園や緑化運動など共同作業を通じたコミュニティづくりなど |
| 生活の質の向上 | 市民農園や貸し農園による農業・園芸活動を通じた心身の健康や豊かな環境づくり、グリーンツーリズムなど |
浜松市では、住む人も訪れる人もすべての人々が快適と感じられる地域となるように、「ユニバーサルデザインの実践」を推奨しています。
ユニバーサルデザインとは、バリアフリーデザインの発展形であり、能力や年齢、国籍、性別などの違いを超えて、すべての人が暮らしやすいように、まちづくり、ものづくり、環境づくりなどを行っていこうとする考え方です。
この概念を農業に取り入れたものが、「ユニバーサル農業」です。
→浜松市HP「ユニバーサルデザインについて」
平成16年、一般的に「園芸福祉」と呼ばれる活動を全国で展開する「園芸福祉普及協会」の全国大会が、浜名湖花博の開催に合わせて浜松市において開催されました。
浜松市では、障がい者の自立訓練に農作業を取り入れている福祉事業者や、農業者による障害者雇用への取り組みが早くから始められていたこともあり、これらの連携に対する機運が高まったことから、平成17年、「浜松市ユニバーサル園芸研究会」が発足し、その後「ユニバーサル農業研究会」に名を変えて現在に至ります。
研究会は、農業者、福祉関係者、企業関係者、学識経験者、県及び市の各関係機関により組織し、障がい者の農業参画を主なテーマとして、各専門分野の知識を集めながら、農業者をはじめとする市民への活動の普及・啓発を図るため、事例紹介や支援制度等の研究活動、就労体験や講演会等を実施しています。(→主な活動内容は、「活動経過」へ)
令和6年度に取り組み開始から20年を迎え、これまでの取り組みを振り返りつつ、より一層の事業の発展を目指し、全国規模の「ユニバーサル農業20周年記念シンポジウムinはままつ」を開催しました。
また、国は令和6年5月に、農政の基本理念や政策の方向性を示す「食料・農業・農村基本法」の改正を行い、新たに同法第46条に農福連携※が位置づけられ、障がい者等が農業活動を行うための環境整備を進め、地域農業の振興を図る旨が盛り込まれました。これらを踏まえ、令和6年6月には「農福連携等推進ビジョン」を改定し、官民挙げてビジョンを実践し、農福連携等の一層の推進を図ることとしています。
※農福連携=農業と福祉が連携し、障がい者の農業分野での活躍を通じて、農業経営の発展とともに障がい者の自信や生きがいを創出し、社会参画を実現する取り組み。
これらを踏まえ、令和7年度から10年間の計画として取り組む本市農業行政の最上位の計画である「浜松市農業振興ビジョン」において、基本施策として「ユニバーサル農業(農福連携)の推進」を位置づけ、基本理念である「豊かな資源を次世代につなぐ「もうかる農業」の実現」を目指します。
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