緊急情報
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更新日:2022年3月30日
環境保全の取組が将来にわたって持続的に確保されるためには、わたしたちが地域の環境を自らのものとして認識し、行動することが重要です。
本市では、若年層の都市への流出等による過疎化や高齢化が進む中山間地域や、農業が盛んな都市周辺の農業地域、農業者が少ない都市的地域と様々ですが、それぞれの地域の実情に応じて、地域ぐるみでの農地・農業用水等の資源の適切な保全管理、農村環境の保全を目指す「農地・水・環境保全向上対策(ふじのくに美農里プロジェクト)」が行われています。
また、地域外の多様な人々を加えた活動としては、市民、学校などのボランティアによる「しずおか棚田・里地くらぶ」や、企業の社会貢献活動と連携する「一社一村しずおか運動」が行われ、様々な主体間や都市と農村の交流が図られています。さらに、近年の農業・農村環境への関心の高まりから、環境保全活動や自然とふれあうイベントへの参加の意向を持っている市民が見られ、市内では市民活動団体による環境保全活動が多く見られます。
今後も、わたしたちは、農地・農業用水等を将来にわたって良好な状態で継承していくため、様々な取組を促進していくことが重要です。それによって、地域に愛着を持つとともに、都市と農村との交流の機会を創出し、農村地域の活性化につながっていきます。また、中山間地で深刻になっている鳥獣被害の拡大防止のためには、人と鳥獣の生活の場を分けることが重要であり、集落ぐるみの里山の管理、緩衝帯の設置等による生息環境の管理や、侵入防止柵の設置等による被害の防除等を総合的に実施していきます。
一方、都市的地域においては、休耕田などの耕作放棄地を体験型、学習型の観光農園や、自由に参加できる市民農園等として活用していきます。また、耕作放棄地を対象として、農業に参画する企業の誘致を図ります。
大谷地区の農村環境保全活動
都市と農村の交流は、農村地域の活性化、担い手づくりにとって重要な要素となります。農村地域でのイベントや観光・保養地としての一過性の利用はあっても、一定の季節に滞在したり、移住したりするといった交流や定住は進んでいません。しかし、都市部においては、田舎暮らしやスローライフにあこがれる人々が増加しています。
そこで、新たな農村コミュニティづくりとして、交流・定住の促進を図ります。本市の中山間地域などの暮らしに関わる情報提供、受け入れ態勢や交流施設の整備などにより、多くの都市住民に農山村地域を訪れる機会を提供し、農山村地域での交流を図っていきます。また、持続可能な地域運営を行うためには、地域のリーダーを中心として、生産・加工・販売を連携させたコミュニティビジネスの活用など、農村地域での新たなコミュニティづくりも促進していきます。
【都市と農山村の交流】
関連計画である「浜松市農業振興基本計画」では、魅力ある農山村づくり、グリーン・ツーリズム、農山村への移住の推進により、都市と農村の交流を生み、新たなコミュニティの形成を図り、地域の活性化を図ることとしています。
1 魅力ある農山村づくりの推進
2 グリーン・ツーリズムの推進
3 農山村への移住の推進
出典:浜松市農業振興基本計画 平成21年3月
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