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更新日:2017年3月7日

東区常光町・セルリー農家 川合邦知さん

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独特の香りとシャキシャキとした歯ざわりが特長のセルリー。国内における代表的な産地は長野県と静岡県ですが、静岡県内での生産の多くを占めているのが浜松市です。
全国でもトップクラスの生産量を誇る浜松産のセルリー生産は、昭和18年に東区の豊西地区からはじまりました。その後、西区の神久呂地区や伊佐見地区などへ産地は広がり、生産量が大きく増加していきます。
このように浜松地域で栽培が盛んになったのは、昭和25年の朝鮮戦争により需要が高まったことがきっかけです。昭和28年には、「清浄そ菜栽培地」として認定を受け、産地としての認知度は一層高まりました。昭和43年の静岡国体開催時には、昭和天皇へ浜松のセルリーが献上されています。

現在、とぴあ浜松農業協同組合セルリー部会の部会長としてセルリー生産に携わる川合邦知さんに、お話を伺いしました。(平成29年2月取材)

 

高度経済成長期の中で発展してきた浜松のセルリー生産

浜松のセルリー生産は、ここ豊西地区が発祥の地です。当時よりこの豊西地区には意欲的な生産者が多く、様々な作物が作られていましたが、農家の生活を豊かにするためより商品価値の高い作物を作らなければならないという強い志のもとで導入されたのがセルリーです。昭和20年代から生産が増加していき、浜北、神久呂、伊佐見、三方原地区などへと産地が広がっていきました。

私は、セルリー農家に生まれ、父の跡を継いでセルリー生産を続けてきました。父の代の頃は今と違い、セルリーに根が付いた状態で木箱に入れて出荷されていました。現在のように根切りをし、ポリ袋に詰めて、段ボールで出荷する形に変わったのは昭和37年になります。その翌年にはセルリーを中心とした「浜松洋菜協議会」が設立され、共選・共販・共計の出荷体制がスタートしました。私が農業を継いだのはちょうど高度経済成長期の頃にあたります。「質・量ともに日本一」を合言葉に、周りの農家も毎年のようにハウスを新たに建てて規模を拡大していた時代で、産地としての生産量も年々大きく増加していました。

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全国で高い評価を受ける浜松のセルリー

浜松のセルリーは「コーネル619」というという品種です。セルリー生産がはじまった以降、産地として品種の選定や形質改善に色々と苦労を重ね、現在のおいしいセルリーが作られてきました。浜松のセルリーは、クセが少なく筋張っていなくて食べやすいのが特長です。シャキシャキとした歯ざわりや独特の香りもとても良く、また、何といっても美しい、高品質なセルリーとして市場でも大変高い評価をいただいています。

国内でのセルリーの主産地といえば長野県と浜松地域ですが、春から秋にかけての夏場は長野、秋から春にかけての冬場は浜松と出荷時期がはっきりと分かれており、それぞれの産地のセルリーが市場を通して全国の食卓に届けられています。温暖な気候のもと、施設栽培によって丁寧に作られる浜松のセルリーですが、長年の努力によって確立された全国トップレベルの栽培技術は、篤農家や農協・研究・行政機関の技術指導員など多くの方々の努力によるものです。

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市場評価に応える品質の維持を

とぴあ浜松農業協同組合のセルリー部会は、後継者や新規就農者も育っていると思います。こうした高い技術をしっかりと伝えていくために、様々な世代の生産者たちが学ぶことのできる勉強会や視察研修を行い、知識の習得を図っています。また、やはり農業は経験が大切なことです。世代を超えて交流できるこうした場はとても大切で、みんなが積極的に技術を共有できるよう部会として取り組んでいるところです。

共選・共販・共計出荷の中で必要なのは、生産者の技術と想いの維持です。産地として高品質なセルリーを生産し、質・量ともに市場の評価に今後も応えていくことが大切で、意識改革がまだまだ必要な部分もあると感じています。部会長という立場で厳しいことを言わなければならないこともありますが、そうした産地一体の取り組みこそがこれからの産地を支えていくものだと思います。

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 ベテランと若手が一緒になって盛り上げる産地へ

セルリー農家は家族経営が主体です。私も父と母がまだ現役で、ともに農作業に精を出しているところですが、周りの農家で三代目にあたる若い世代が農業を継ぎ、家族で頑張っている姿を見ると頼もしく感じます。私たちに教えられることがあれば何でも答えていきたいですし、今後も次代を担う若い生産者たちの力になれるようにできる限りのことはしてあげたい。

しっかりと伝え、しっかりと学んでくれれば、高品質なセルリーがちゃんとできます。これからも技術を持ったベテランと積極的な若い農業者たちが一緒になって、この歴史あるセルリー産地を盛り上げていきたいと思っています。

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セルリー

浜松のセルリー

 全国でもトップクラスの生産量を誇る浜松市のセルリー栽培は、昭和18年に東区豊西地区から始まる。葉柄が肉厚・大株で臭みの少ないのが特長で、冬から春にかけて関東地方を中心に全国へ出荷されている。

 

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