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更新日:2018年9月28日

西区協和町・メロン農家 石塚重信さん

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美しいネット(網目)と、芳醇な香りを持つマスクメロンは、まさに果物の王様ですよね。
浜松市は長い歴史のある全国有数のメロン産地ですが、その栽培は大正時代の初め頃に芳川地区で始まります。浜松市は、現在の温室メロン栽培の発祥地であり、意欲的な生産者の努力と高い技術に支えられ、メロン産地として発展してきました。
こうした浜松市のメロン農家、石塚重信さんと根木政孝さんが今年度、静岡県温室メロン品評会で1位・農林水産大臣賞と、2位・関東農政局長賞を受賞されました。浜松支所の組合員が農林水産大臣賞を受賞するのは6年ぶりで、1位・2位を独占するのは今回が初めてとのことです。
今年8月にはシンガポールや台湾でのイベントにも出品された浜松の温室メロン。このたび農林水産大臣賞を受賞された石塚さんに、これまでのメロン生産、そして現在の心境についてお伺いしました。(2016年9月取材)

 

国内随一のメロン産地としての浜松、その発展を支えた静岡県温室農業協同組合

昭和37~38年頃、この協和町にメロン施設の団地ができ、地域の仲間とともに父がメロン栽培をはじめました。私は高校卒業後、浜北のメロン農家のもとで研修を積んだ後、父のあとを継ぎ今年で45年になります。

静岡県は全国でも随一の温室メロンの産地ですが、その生産の多くを占める県西部地域で、「静岡県温室農業協同組合」が中核として発展を担ってきました。私が後を継いだ頃から、今の静岡県温室農協浜松支所の母体があり、国内有数の温室メロン産地として当時260~270の組合員が所属していました。はじめは木造にガラスをはめた施設だったものが、昭和50年を過ぎたあたりから鉄骨アルミ製の温室が導入されはじめ、好景気に支えられてメロンの消費も高まっていく中、規模拡大していくメロン農家も多く、互いに切磋琢磨しながらより良い品質のメロン作りに励んでいました。

石塚さん2

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求められるのは、一日も欠かすことのできないシビアな栽培管理

メロン栽培には、温度・湿度、水、二酸化炭素に関する適正な管理が必要です。その日の天候、土の乾き具合やメロンの状態などを常に確認しながら、一日に数回の水やりや、二酸化炭素の供給、窓の開閉の調整などを行います。

特に水やりの管理が非常にシビアで、神経を使って行う部分です。乾燥させる、水をやる、の交互のバランスで、成長していくメロンに甘みをのせ、きれいなネットを作っていきますが、農家ごとで微妙な個性や技術の差が表れる部分でもあります。また、たった一日の管理のミスができあがりに大きく影響してしまうので、毎日絶やすことのなくメロンの様子を見てあげることが大切です。

昔に比べて栽培するための設備も色々と移り変わってきました。2度のオイルショックなども経験しましたし、様々な環境が変わる中でその都度、管理の仕方も変えながら安定した品質のメロン作りに努めてきました。

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届けたいのは、品質を極めた最高のメロン

消費者のみなさんにとってのメロン。本当から言えば、日常的に買えるようなものであればと思いますが、他産地のものと比べ、静岡県温室農協のメロンは徹底的に品質を高めて差別化を図ってきました。特別なものではあるけど、食べた時に、「わあーっおいしい!」と言ってもらえる。私たち温室メロンの生産者にとって、最低限そうでなければならないことですが、それが最高に嬉しいことです。

一般的に糖度の高い食べ物がおいしいものだと思われていることが多いと思います。たしかに私たちのつくるメロンも非常に糖度が高いのですが、あるベテランの仲買人さんが他の糖度が高いと言われているメロンを食べた後に、私たちのメロンを食べてこう語ってくれたことがありました。
「これこそが、温室メロン。糖度だけじゃない、香り、風味、食感、すべてが本当に充実した、このおいしさが静岡県温室農協のメロンだ。」
と。私たちは一日も欠かすことなくひとつひとつのメロンに気持ちを注ぎ、丹精込めてつくっている。そう感じてもらえて本当に嬉しかった瞬間でした。

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農林水産大臣賞の受賞と、これからの自分

今年、農林水産大臣賞をいただくことができて、いろんな方からの反響がありました。受賞できたから何かが大きく変わるというわけではないのですが、一つの目標であったことはたしかで、すごく励みになります。これをひとつの節目として、次は、長く続けていくことを考えています。

メロン農家は、365日休みがありませんでしたが、今は自動化できる機械や設備もできてきました。少しずつですが自動化の設備を導入しているところで、そういう意味ではまだまだ勉強していくことはたくさんありますね。いずれは、夫婦でゆっくりと旅行に行けるようになれるといいと思っています。

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これからの組合、これからの温室メロン

今年は海外でのイベントでも浜松の温室メロンが出品され、非常に好評だったとのことでとても嬉しく思っています。一方で、国内外どこでも一番のおいしさを届けられるよう、例えば食べ頃の時期が分かりやすくなるような取り組みもしていかなければと話し合っているところです。

以前は多かった静岡県温室農協浜松支所の組合員も、現在は50数人となりました。私たちの世代だけでなく、まだ子育てをしている世代もいる。そういう世代のみんなが、これからも夢や希望をもっていけるよう導いていかないといけない。今年で65歳。年寄りと言われる世代になってきましたが、自分自身もまだまだ頑張らないといけないと思っているし、そういう組織になっていかなければならないと思っています。これからも一層技術を磨き、消費者のみなさんに一番のおいしさを届けられるように、みんなでがんばっていきたいと思います。

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温室メロン

温室メロン

美しい網目、芳醇な香りをもつマスクメロン(アールスフェボリット)は果物の王様ともいわれる高級果実です。専用のガラス温室で入念な水管理、温度管理のもと、一本の株から一個の果実のみを栽培しています。

 

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