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更新日:2017年4月14日

北区都田町・ピオーネ農家 波多野善弘さん

波多野善弘さん1


浜松市都田地区で生産されているピオーネは、“ぶどうの王様”と呼ばれ、都田地区は県内唯一のブドウの産地となっています。高級感ただよう紫黒色の皮にギュッと詰まった果実、優しい香りと濃厚な味がたまらないですよね。
みかんの産地でもある都田地区では約40年前、夏の収入源を確保するためブドウ生産をすることになりました。かつて農協の技術職員であった波多野さんは、ピオーネ生産の第一人者として地区内の技術普及に尽力され、今も都田地区の20戸の生産者とともに高品質なピオーネを作り続けられています。
今年(2016年)8月にはシンガポールでの食のイベント「Food&Wineの祭典 エピキュリアンマーケット」にも出品されたピオーネ。その生産の始まりから今現在の心境などについてお伺いしました。(2016年8月取材)

 

みかんの産地・都田でのピオーネ導入

この都田でピオーネを作り続けて40年になります。元々みかんの産地であった都田で、夏場の収入を確保するためにブドウ生産を導入することとなったのですが、当時農協の技術員であった私は山梨県や長野県など様々なブドウ産地を訪れて導入品種について検討をしてきました。
ピオーネは、「巨峰」に「カノンホールマスカット」をかけあわせたもので、作ったのは伊豆の井川秀雄さんという研究者です。シャキシャキとした食感やマスカット独特の豊かな香りが特徴で、当時ピオーネの研究を進めていたブドウの産地・山梨県での調査結果なども踏まえて導入を決めたのですが、静岡の都田でピオーネ生産がはじまると聞いた井川先生が「自分の娘が帰ってきた気がする」と喜んでくれたのを今でも覚えています。
その後、私は山梨県で1年間ピオーネ栽培を学び、都田地区の生産者たちとピオーネ栽培を始めました。

波多野さん2

 

ハンデを付加価値に変えた都田のピオーネ

ピオーネはとてもデリケートで、栽培に技術を要します。特に雨に弱く、山梨県や岡山県など他のぶどう産地と比べて降雨量が多い浜松での生産はハンデがあることから、都田では露地ではなく100%施設栽培としました。当然生産コストは高くなりますが、その分、一房一房に徹底した栽培管理を行うことで、高品質で安定した生産をあげています。

お父さんのカノンホールマスカットは元々暑い地中海で育っているものですから、同様に気温の高い浜松では甘みののったおいしいピオーネが育ちます。美しい“紫黒色”はおいしいピオーネの証です。

波多野さん3

 

産地として、プロ農家としての取り組み

かつては東京、大阪、名古屋などの大市場へ出荷していましたが、贈答用などを中心に地元での需要が高く、現在はほぼ100%が浜松市内への出荷となっています。地域のものを地域の方に味わってもらいたいという地産地消への強い気持ちもあります。

天候不順など色々な影響がある中で、安定した品質のものを安定して出荷するのが私たちプロ農家の仕事です。ピオーネ農家数は減って来てしまっていますが、出荷時期の6月下旬から9月上旬までの間、20戸の農家がお互い計画を立てて産地として切れ目なく出荷ができる体制を作っています。

また、毎年8月からは観光農園としてピオーネ狩りも行っています。浜松市近郊からのお客さまのほか関東や関西方面から、また最近では海外からの観光客が来られることもあります。たくさんの方に楽しんでいただけるよう、それぞれの農家が連携しながら受け入れを行っています。

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海外でも高い評価を受けるピオーネ

今回シンガポールでのイベントにも出品されたとのこと。ブドウは世界で最も多く生産されている作物であり、世界中で愛されています。インドやパキスタンなど他の国から直接私の農園に引き合いがあったこともありますし、海外でも品質が認められていることは感じています。昭和57年の東京サミットでのことですが、各国の首相に都田のピオーネが配られ、その際イギリスのサッチャー首相が「こんなにも美味しいブドウが日本にはあるのか」とコメントし、大きく報道されたことがありました。

作ったものはそのままの形でお客様の前に出る。だから、一品一品真剣勝負で作るんだと、そういう風に教えてきました。都田のピオーネは出荷されるもの全てに生産者の名前が貼られています。各農家が一房一房に心を配り、丹精を込めてつくったピオーネ。日本にはこれほどのものがあるんだということを海外でもぜひ知ってもらいたいですね。

波多野さん6

 

 ピオーネ

ピオーネ イタリア語で「開拓者」を意味するピオーネ。都田地区が県内唯一の産地となっていて、6月には日本一早く収穫することができます。大粒でありながら甘味と香りに優れています。

 

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